クロス(パス)の成功率をあげるには?
今回が、年内最後の記事になります!
8月からお付き合いいただきましてありがとうございます。
次回は年明け!
既に以下のようなお題を頂いております。
「YJR的観点の高校サッカーとは!?仮)」
普段高校サッカーはほぼ見ませんが、今年は気合入れてみようと思います(笑)
さて、年内最後の記事は・・・・
クロス(パス)の成功率を上げるには!?です。
ずばりそれは
- パスの出し手は、「味方の目的地が自分の目的地になれ!」
- ボールの受け手は「味方の目的地になることに責任と自覚をもて!」
2人の関係性が、とても大事になります。
ポイントは言わずもがなですが、技術的な
- どこで蹴る
- どう蹴る
- どんなボールを蹴る
のお話ではありません。
それらは
- どこに蹴る
- 誰に蹴る
- いつ蹴る
で決まるからです。
その為には、まずはお互いが寄り添わないと始まりません。
自分がやりたいことをやっても、何も生まれないのがフットボールです。
前回に続き寄り添いシリーズ第2弾です(笑)
お互いが寄り添う
クロスの
- 種類
- 速度
- 場所
- タイミング
は、状況によって決まります。
- クロスをあげる選手は、中の状況と自分の周りの状況
- クロスをうける選手も同じく、中の状況とキッカーの状況
お互いの状況を無視しては、クロスが合うはずもありませんよね。
キッカーが激しいプレッシャーを受けて、クロスできない状態なのに、中の選手がキッカーの状態を無視して欲しいところに走っても、ボールは来るはずもありません。
また、中の準備が整ってないのに、クロスを入れることが目的になってしまって、クロス入れても相手ボールになるだけです。
得点の効率をあげるには、2人の息があった方が絶対いいわけです。
その為にも、お互いがお互いの状況を把握し、寄り添うことがとても重要になります。
味方に寄り添うという行為は、相手DFの位置、狙いなども含め状況がどうか?を把握しないといけません。
味方の状況に合わせた振る舞いをしなければ、寄り添ってる事にはなりません。
基準作り
中とキッカーで大事な相互関係は
- 中の選手は、ゴールと接続できる場所(ゴールが最大の目的地となって)で、キッカーの目的地になるという自覚を持つ事
- キッカーは、中の選手の目的地が自分の目的地になる事
その為に、基準を作ることが大事です
基準は、チームで決めることです。
例えば、「胸の向きでプレー方向を決める」です、
- ボールを受ける選手が、胸をキッカーに向けたら足元にボールを入れる
- ボールを受ける選手が、進行方向に胸を向けたらスペースにボールを入れる
という基準を作れば、決断はしやすいです。
その中で、パスを出す基準・出さない基準を明確にしておけば、「だけ」にならず進めることが可能です。
そうして基準を作っておけば、
- ボールを受ける選手は、胸の向きとスピードで自分の目的地をキッカーに伝えることができます。
- キッカーはボールを受ける選手(パスを贈る選手)の目的地を認識しやすくなることになります。
ルールや基準もなく、「合わせろ!」は酷な話です。
まずは、認識しやすい・合わせやすい基準を設けてあげると難易度は下がります。
そして、通るタイミング・通らないタイミングが見えやすくなります。
人間は認識した形になる
- 自分のイメージ優先する認識
- 味方のイメージ優先する認識
ではプレーそのものが変わります。
何故なら、人間は認識した形になる性質を持っているからです。
まずは、
- 自分が自分のイメージ優先なのか
- 味方のイメージ優先なのか
考えてみましょう。
もし上手くいっていない時が自分のイメージ優先しているなら、人間は認識した形になる性質をもっているので、自分のイメージ優先の認識が上手くさせてくれていないと考えてみましょう。
味方が何を狙っているかが常に把握できたら、初めましての方でも合わせることができるし、どのチームにいっても合わせられますよ。
「味方の目的地が自分の目的地」
何かにとらわれそうになったら、呪文のごとくつぶやいてください!
(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。