逆足は難しくない②
正しいボールコントロールとは、自分自身の思うままにボールをコントロールできることですが、そこについての考え方が非常に重要です。
正しいボールコントロールから考える
例えば、真っ直ぐなラインに沿ってドリブルをしようとする場合、両足でボールを触っていては、真っ直ぐにボールを運ぶことはできません。
そうなると、利き足でボールを触ってコントロールして、ドリブルすることになります。
そこで一番簡単な方法として、利き足の小指でボールタッチして、ドリブルすることが良いですが、そこでボールタッチのミスがあれば、ボールはズレます。
ボールタッチのミスをして、ボールがズレた時点で、それは正しいボールコントロールではありません。
このような単純な練習ですが、正しいボールコントロールかどうかは、普段から見極めることはできるのです。
利き足をコントロールすること
例えば、先ほどのドリブル練習でのボールタッチは、利き足の小指で触るとします。
そこで、先ずは「利き足」を意識する必要があります。
その利き足の使い方が上手くできないと、小指でボールを触ることさえ難しくなります。
次は、利き足の小指でボールを触っても、そのボールタッチへの強弱も調整せねばなりません。
だから、ボールをコントロールするためには、先ずは一番神経が通う「利き足」から使うことは自然です。
そして、脳に良い感覚を植え付け、インプットさせる上で「利き足」は絶対ですね。
脳にインプットされるもの
正しい利き足の使い方ができている人は、逆足でも、それはできます。
なぜなら、そのやり方を脳にインプットしているから、その通りやるだけです。
逆に、
- 両足を適当に使う
- 無意識で両足を使う
- 無意識な利き足の使い方
であれば、逆足には上手く反映されません。
なぜなら、そのやり方を脳がインプットしているため、いざ逆足だけを使おうとしたときには上手く機能しないのです。
それは、両足でのリフティングを覚えた子が、利き足だけでリフティングをやらせてみると上手くできないことがあります。
理由は、両足交互のリフティングを脳がインプットしていて、利き足だけでやる場合のやり方がわかっていないからです。
それは、両足を正しく使えているのではなく、ただ両足交互にボールを触ることをやっているだけなのです。
利き足は利き足、逆足は逆足
本来、右と左の脳の働きは別もので、
- 右は左脳
- 左は右脳
が司ると言われ、技術的なことは、左脳にインプットされるそうです。
右と左の感覚には違いがあり、正しく利き側を使うことは、その動きを脳がインプットし、逆側でやろうとした場合に反映されるのです。
ですから、両足でボールを触るではなく、正しく利き足を使うことこそ、逆側にも活かされることを知る必要があります。
先ずは、意識して利き足を使うということからでも良いのです。
それは、逆足も上手く使えることに繋がっているのですから。
逆足を使うことはすごく簡単
適当に逆足を使うことは簡単です。
なぜなら、ただ適当に使うだけですから、ボールに合わせて右左と使って、ボールを触れば良いだけですから。
ほとんどの人たちは、このようにボールを触っているでしょう。
それは、両足を適当に使っているだけで、正しく両足を使えているわけではないのです。
例えば、利き足だけで正確にボールコントロールするということを考えると、果たしてどれだけ正確に出来るでしょうか。
利き足だけでボールは触れますが、それが正確に質や精度を考えると、かなり難しいことだとわかります。
それがしっかり出来る選手は、逆足にも通じているのです。
だから、いつから逆足を使わなければならないかではなく、正しい利き足の使い方をしっかりと身につけることです。
僕の指導している子どもたち、選手たちは、利き足のレベルに比例した逆足を自然に備えています。
もし、逆足ができていないのだとしたら、それは正しい利き足ができていないということです。
だからこそ、正しい利き足の使い方も含めて、DVDやブログでも伝えているのです。
逆足でも、両足でもなく、「利き足」にこそ、真理があるのです。
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら