ミスを恐れないでプレーすること
三浦です。
第44回全日本U-12サッカー選手権大会都道府県大会がはじまっています。
北海道は、代表が決まりましたね。
プログレッソ十勝FCU-12が、コンサドーレ札幌U-12を制して全国大会出場の切符を手にしました。
白熱したゲームは延長戦となり、プログレッソ十勝FCU-12がFKから決勝点を決めました。
このように、北海道から沖縄まで日本中のサッカー少年・少女たちが、全国大会出場を目指して頑張っています。
すでに、地区予選・都道府県予選で敗退してしまったチームもあるでしょう。
もう小学生のサッカーは終わりでしょうか。
いえいえ、これからが大事です。
多くの選手は、中学生になってもサッカーを続けるでしょう。
これからのトレーニングは、中学生としてのサッカー活動の土台になります。
ひとつひとつの試合に全力を出し切ることを目的にして、トレーニングしていきましょう。
全力を出し切るってどういうこと?
三浦のチームの選手たちに「全力を出し切ること」について聞いてみました。
- 全力で走ること
- 足を止めないこと
- 攻撃から守備、守備から攻撃の切り替えを早くすること
- ラインを割りそうなボールに追いつくこと
- 相手との競り合いで気持ちで負けない
- 思い切ったスライディング
- ヘディングの競り合いで負けない
このような返事が帰ってきました。
どれも間違っていません。
プレーを大事にする気持ちが伝わってきます。
よいプレーをするために大事なこととは?
選手たちの答えが間違っていないのが気になりますが(笑)
三浦は選手たちに聞きました。
「全力で戦う意味はわかっているようだね。でも、ミスをする時もあるしプレーを迷う時もあるよね」
選手たちは口を揃えて
「ミスを恐れないでプレーすること!」
と答えました。
日頃の指導で何百回も口にしてきた
「ミスを恐れない!」
という言葉。
この言葉を口にしたら、指導者は選手のミスを見つけても叱ってはいけません!
ミスに気づいているのは選手だからです。
- ミスを引きずるのか
- 気持ちを切り替えてプレーを続けるのか
指導者が見るべきポイントはここです。
もし、ミスを引きずっているようなら声がけが必要です。
指導者としての腕の見せどころですね!
ミスの種類を見極めること
サッカーは、ミスの連続です。
手よりも不器用な足でボールを扱うスポーツなので、不確実性が連続します。
サッカーを始めたばかりの小学生なら、なおさらです。
ミスは当たり前であること。
ミスを少なくすることが、サッカー練習の目的とも言えます。
ミスには種類があります。
ひとつは、技術的なミスです。
パスを受けてボールが大きく跳ねてしまい、相手に取られてしまった。
これは、ボールコントロールの技術が劣っているから起きたミスです。
試合中に、このようなミスを連発する場合は、基礎トレーニングが不足しているので、指導者がいくらコーチングしても改善されません。
次の練習日に、しっかりトレーニングしてください。
もうひとつのミスは、判断ミスです。
特に、試合中に起きやすい判断ミスがあります。
目の前の相手が迫って来ているのに、そこへボールをコントロールしてしまった。
パッと見ると、技術ミスのように見えますが、相手の位置がわかっていたかどうか。
そこが、判断ミスかどうかのポイントになります。
3回に1回ミスをする選手がいるとして、そのパターンが相手の前にボールをコントロールしてしまうとすれば、周りが見えていない可能性があります。
試合中は
- 緊張する
- 焦ってしまう
このように、普段の練習とは違う雰囲気になります。
全力を出し切るためには、このような環境でもいつものプレーができるようになることが大切です。
試合中に判断ミスが起きやすい理由は、ポジショニングにあります。
- どうしてもボールばかり見てしまう
- ボールの近くに移動してしまう
これは、自分ではなかなか気づかないことが多いものです。
- 周りが見えていないので、自分のポジショニングが良くないことに気づかない。
- ボールを受けようとしたら、相手に囲まれていた。
- スペースを、見つけることができなかった。
このようなミスは、試合経験を重ねることで少なくなっていきます。
三浦は、練習試合やトレーニングマッチが大好きですが、このような改善ができるからです。
公式戦は、このような経験を積んだ選手たちが自分の力を出し切る場です。
たとえ先に点をとられても、0-0のような気持ちで最後までプレーすること。
失点したら負けではありません。
ゴールを奪う気持ちを持ち続けること。
サッカー少年・少女たちの、そんなプレーに感動しつつ指導者を続けています。
「最後まで諦めないプレーを見せてくれてありがとう!」
大人は、こういう気持ちを持って子どもたちを見守りたいものです。
小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。
好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。
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