なぜ、17歳からサッカーを始めてプロになれたのか?(最終回)

檜垣裕志

自主練

「利き足のポイントの技術」という明確な指針を見つけたら、あとはその技術を身につけるだけで、そのために努力するしかありません。

自分に課題を与えて自分にプレッシャーを与えて、それを乗り越えるためにひたすら練習です。

逃げたくなるような寝れないようなプレッシャーを自らに課して、自分自身とボールに向き合ってきました。

あまりのプレッシャーに、ボールを切り刻んだこともありました(笑)

本来の自主練って、「自分と向き合い、自分を超える」こういうことだと思います。

  • 自分が変わる
  • 自分が上手くなる

って、自分に正しく向き合えないとできないことですから。

プロとの自主練

自分自身の自主練とは別に、行き場のない選手たちが集まる自主練の場がありました。

サンパウロ市には、東京ドーム35個分の広さがあるイビラプエラ公園があります。

公園という感じではないですよね。

ものすごい広さです。

そこには、サッカーだけじゃなく、あらゆるスポーツの一流のアスリートが自主練に来たり、チームが決まらないプロ選手やプロを目指す選手が、それぞれの思いを胸に自分のために練習するトレーニングする場でもありました。

僕はそこで、自分自身の自主練とは別に、そんな彼らと一緒にトレーニングすることも多々ありました。

みんな一人一人の思いは、一人でやるより共にやる方が効率的、かつ、さらなるレベルアップにつながるとの考えの中、共に汗を流しました。

有名トップリーグの選手もいれば、2部や3部の選手などいろんな選手が集まり、

  • トレーニング
  • 練習
  • ゲーム

などを必死にやりました。

道具もゴールも何もない、あるのはボールだけです。

ラインだってありません。

そんな中で、一人一人が必死にサッカーと向き合っているのです。

試合を見る

自分が目指すべき選手を直に見るために、スタジアムにも足を運びました。

彼らのようになるために、です。

彼らのような技術を身につけられるからプロになれるのであって、それなしには夢にはつながりません。

必死に見て、感じ、考え、また練習する。

その繰り返しです。

「見る力」

これは、ものすごく大切です。

自分を超えるから自信になる

練習さえすれば、上手くなるわけではありません。

そこには、自分を超えるための正しい努力が必要です。(正しいと言えるのは、その時の経験からです。今だから言えることです)

  • できないことができるようになる
  • 質や精度を上げる
  • 自分とボールと正しく向き合い、やる

のです。

とにかく、やるしかないのです。

自分を超えるために、できるまでやるのです。

「第一に練習、さらに練習、常に練習」です。、

僕は、必ずプロサッカー選手になれる

そんな練習やトレーニングの中で、僕は僕を超えるためのチャレンジをし続けました。

一回超えたから、それはまだまだ自分自身のものではありません。

満足せずに安心せずに、何度も何度も自分を超えるためのチャレンジがあり、自分を超えてきたから自信になりました。

自分を超える努力をしたから、チャンスがあるわけではないですよ。

チャンスとか運って、生き方だと思います。

  • サッカーだけやってればいい
  • あとは適当でもいい

なんて違います。

サッカーも、普段の生活もつながっています。

サッカーのトレーニングなんて、一日のうち、多いものではありません。

しかし、サッカーのトレーニング以外も、ある意味トレーニングです。

不摂生をしていれば、運もチャンスも逃げていきます。

だからこそ、正しく自分と向き合えなくてはいけません。

プロテスト

練習をし、トレーニングをし、レベルアップを目指す中で、ようやくプロテストを受ける日が決まりました。(プロテストまでの流れ省略させて頂きます。)

プロテストの日、僕には自信がありました。

なぜなら、やるべきことをやってきたからです。

後にも先にも、そんな思いはあの一回だけかもしれません。

プロとしての技術は、身に付けた自信がありました。

紅白戦では、後にブラジル代表に入る選手たちもいましたが、僕は堂々とプレーができました。

結果、監督から連絡があり、プロ契約に至りました。

17歳からサッカーを始めて

その後の僕は、プロサッカー選手としての厳しい現実に直面し、活躍することなく3チームを渡り歩き、ブラジル生活10年を経て現役を辞めることになりました。

しかし、

  • ブラジル1部リーグ
  • 州1部リーグ

というトップリーグのプロサッカー選手としての経験が、今の指導に大きく役立っています。

17歳からサッカーを始めて、ブラジルトップリーグのプロサッカー選手になれたのは、世界でただ一人でしょう。

その意味は、人には限りない力があり、そこには正しい努力により、実力を身に付けることができるということです。

必ず上手くなれるのです。

今後も、本当の

  • 個を伸ばす
  • サッカー選手として上手くなる

ために、いろいろ伝えていきます。

一人一人の能力を最大限に伸ばすために。

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この記事を書いた人檜垣 裕志檜垣 裕志
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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