「ピンチとチャンス」を感じ取る能力とは?
三浦です。
昨日の日本代表対日本代表U24戦ですが代表選手の中で、見たい選手を見ることができてファンとしては嬉しかったです。
後半は、紅白戦っぽい雰囲気もありましたが、
- 前半は久保建英
- 後半は渡辺航
のプレーに注目して見ていました。
オリンピックまで残り数試合ということで、久保建英選手も気合が入っていましたね。
フリーキック失敗の悔しがり方は、本番さながらでした。
私は中盤の守備を中心に観戦していましたが、やはり渡辺航のディフェンスはいいなと感じました。
小学生のサッカーでも、中盤の守備をしっかりやってくれる選手は頼りになります。
派手さはないのですが、いるといないとでは大違いです。
今回は、小学生のサッカーにおける中盤の守備について解説します。
目次
ピンチとチャンスを感じ取る能力
私は、小学生を指導するときに、サッカーというゲームの中で「ピンチとチャンス」を感じ取る能力を身につけてほしいと考えています。
- ボールの場所
- 味方
- 相手の場所
- スペース
- GKの状態
などを見て、今はチャンスなのかピンチなのかを判断することです。
相手がボールを持って自軍エンドに入って来ても、7人のフィールドが全員戻っていればピンチとは言えないでしょう。
逆に、相手エンドで攻撃していても、相手フォワードにマークがついていなければピンチの一歩手前と言えます。
中盤のプレーで必要な判断力
少年サッカーでは、横が50m縦が68mというピッチサイズで比率としては、横幅が広いです。
しかし、サッカーの試合が始まると、ほとんどペナルティエリアの幅しか使われないこともあります。
ペナルティエリアの幅で、ゴールとゴールの間をボールが動くという状態です。
中盤は、センターサークル付近からペナルティエリアまでの間を指しますが、ここではどんなプレーをすればいいのでしょうか。
私は、選手たちにこのエリアからチャンスを作り、このエリアでピンチを防ぐように指導しています。
ゴールまでの最短距離を攻める、攻めさせない
中盤でのプレーは、攻撃ならゴールまでの最短距離を攻めます。
守備であれば、ゴールまでの最短距離を攻めさせません。
攻撃であれば、
- ドリブル突破
- ワンツー
- スルーパス
を使って、相手ゴール前に近づくプレーが想像できるでしょう。
守備は、どうすればいいでしょうか。
中盤での守備で大事なことは、「相手をフリーにしない」ことです。
相手がボールを持ってフリーになれば、ゴールに向かって最短距離を進みます。
5m、10mとドリブルを始めるとスピードに乗ってしまい、守備が難しくなります。
- 相手をフリーにしないこと
- 前進させないこと
が原則です。
奪いに行くのか、遅らせるのか
中盤の守備では、相手選手に向かう守備が「軽く」なりがちです。
軽い守備とは、自分が抜かれてもまだ味方が後ろにいるので、簡単に奪いに行ってしまうことです。
- 奪えそうか
- 奪えないのか
- 奪えないのであれば、遅らせることはできるか
ボールを持っている相手にプレッシャーをかけることで、攻撃を遅らせることができます。
相手がボールを持っている状態で判断する
- 相手がフリーでボールを受けて、すっと前を向いている状態
- 足元のボールコントロールもみだれていない
こんな状態では、奪いにいけませんね。
かわされてしまいます。
しかし、相手がパスを受けたときに、ちょっとボールがバウンドしたりコースがずれていれば、コントロールに手間取っているはずです。
ボールを奪うという判断は、このスキを突くことです。
たとえ奪えなくても、ミスを誘うことはできるでしょう。
パスミス・ドリブルミスを誘うことです。
相手がボールを持つということ
相手がいい状態でボールを持った瞬間に、「ピンチ」と感じてほしいです。
視野が広がってくると、相手がいい状態でボールを持っていてゴール近くにフリーのフォワードがいることに気づくこともあるでしょう。
フォーワードにマークがついていなかったら、大ピンチですね。
相手ボールになることがピンチというだけでなく、ボールを持っていない相手選手にマークがついていないことも含めてピンチだと感じること。
これが、中盤の守備のコツと言えます。
視野の広さも必要ですが、味方同士で声をかけあうことも大事です。
- チーム
- グループ
- 味方同士
でピンチを防ぎ、チャンスを作る。
サッカーの楽しさ、醍醐味を感じてほしい場面ですね。
ピンチとチャンスについて感じることを、ぜひ習慣にしてください。
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小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。
好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。
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