【サッカー上達塾】過去を振り返ることが、指導や練習内容を見返すきっかけになる
三浦です。
首都圏では、昨日(3月21日)で緊急事態宣言が解除になりました。
三浦のチームでは、一昨日の20日に卒団式を行いました。
卒団記念として、毎年コーチングスタッフが卒団生に贈るビデオを編集します。
今年は時間がたっぷりあるのに、試合数が少ないという悩みがありました。
そこで、今年1年の活動だけでなく、小学1年生で入団した当時のビデオや写真を使おうということになりました。
コーチングスタッフが手分けして、低学年の部と高学年の部のビデオを編集しました。
卒団生に贈ることが目的でしたが、過去のビデオを見ることでコーチングスタッフもあらためて発育発達の過程や練習内容の反省をすることが出来ました。
小学1年生の練習で反省したこと
今年の6年生はドリブラーは少なく、長短のパスワークで攻撃することが得意でした。
小学1年生の練習の様子を振り返ると、ドリブル練習は割合としては少なくキックの練習が多かったです。
2人1組になり、向かい合ってインサイドやインステップでボールを蹴る様子がビデオに残っていました。
ボールを止めて、いったん後ろに下がって助走をつける場面を見て微笑ましい反面、それを直そうとするコーチの懸命さが伝わってきました。
コーチの指導は、
- 軸足のつま先を蹴りたい方向へ向けること
- 軸足でバランスをとること
に集中していました。
当時の1年生たちは、ボールを蹴ることよりも軸足の向きが気になってしまい、ボールに足を当てるという一番大事な事がおろそかになっているように見えました。
現在の練習では、1年生に対してもこのような指導は行っていません。
蹴り足が、メインの練習です。
軸足は特に意識せず、ボールに蹴り足を当てることを目的とした練習です。
もし、今の6年生が現在のキック練習を1年生から行っていたら、どうなっていたかなと反省しています。
キック練習にかける時間が短くなり、ドリブル練習に時間をかけることが出来たかもしれません。
限られた時間で効率よく練習するためには、練習方法の研究が大事だとつくづく考えさせられました。
コートを広く使うことを覚えた4年生時代
試合数が多くなってきたのが、4年生時代です。
試合数が多くなって来ると、試合中にビデオを回す保護者が増えて来るので、動画がたくさんあつまりました。
いくつかの動画を見てみると、春先の試合に比べて秋口の試合の様子が変わって来たことに気づきました。
まず、キックオフの時の布陣が違います。
春はサイドに広がる様子もなく、ディフェンスラインは下がったままです。
秋になると、サイドのタッチライン付近からスタートする選手の様子が見られました。
ディフェンスラインも、グッと上がって来ます。
この4年生の時期から
- コートを広く使う
- 陣形は幅と深さと厚み
という言葉を使って、指導するようになりました。
深さや厚みについては4年生では理解出来ませんでしたが、4年生では幅を使うことを覚えました。
幅を使うためには、正確に長いボールを蹴れなければならないことを知り、練習前後にロングボールを蹴り合っていました。
守備が攻撃の起点であることを覚えた5年生
4年生では、攻撃でのコートの使い方を覚えました。
5年生では、深さや厚みという事を覚えるわけですが、深さや厚みを覚えるきっかけは守備の練習からでした。
厚みという意味は、攻撃の時に全員が上がるのではなく、ボールを奪われた時のためにやや下がり目のポジションでボールを奪い返す役割の事です。
これで連続した攻撃が可能になるのですが、相手の攻撃の芽を摘むという守備の動きができるようになりました。
相手エンドで早めにボールを奪うことで、すぐにシュートまで運べること(ショートカウンター)が有利な事を知り、相手ボールになってもズルズルと下がることがなくなりました。
誰かが守備的なポジションを取るように、チームメイトが話合って役割を決めていました。
このような積み重ねがあって6年生時代を迎えた訳ですが、残念ながら試合数は少ないシーズンになってしまいました。
試合が少ないけど、1試合の試合の質をあげようとコーチ達は努力しました。
結果を出してくれた6年生たち。
小学生での経験を糧に、中学生になっても頑張って欲しいです。
小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。
好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。
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