【名将 井田勝通氏に聞く】安全にボールを運ぶパスやポゼッションサッカーなどを小中学生に落とし込む指導の問題点と課題
小学生のころから、監督が勝つサッカーを教えるということは、ドリブルで1人2人抜くよりも、パスを使って抜く方が速くてミスが少ないため安全。という発想になります。
なので、DFや中盤でボールをキープすること(ボールポゼッション)を大事にして、パス回しをすることが多くなります。
そうなると、選手の頭が固くなってしまいます。
それが悪いわけではありませんが、選手自身が考えて工夫をして、選手自身の技術で状況を打開しようという考えや力が湧かなくなります。
また、監督の指示通りのプレーしないと、レギュラーに選ばれずに試合にも出れません。
例えば、DFの選手が自分からドリブルで仕掛けて、数的優位を作って勝負をしようとします。
しかし、すべてが成功するわけではなく、中には失敗するときもあります。
仮に失敗しても、監督は我慢してそのプレーを認めることが大事です。
しかし、それが少ないため、監督の指示通りに安全にパスをして安全にプレーをしてしまいます。
監督の指示通りにプレーしないと、中々試合で使ってもらえないですから。
子どもは、こういう部分には敏感なので、上にいけばいくほどチャレンジして打開しようという気持ちが湧かなくなります。
だからこそ、選手が失敗しても我慢して、小さい子どもの時から「よし、それでいいぞ。もっと努力しろ」と言うと、自然といつ何をすればいいかを自分で覚えられます。
詳しくはこちらの動画をご覧ください↓
言わずと知れた高校サッカー界の名将_井田勝通氏。
2008年に静岡学園サッカー部監督は退任したが、現在でもラテンスタイルの個人技を重視した指導のノウハウは引き継がれています。
「個」の技術力を高める育成力は、70名以上もの選手をJリーグへ送り出していることからも高い評価を得ています。
リアルスタイルでは井田氏の育成ノウハウを映像として収録し、今回のインタビュー動画はその一部を抜粋したものです。
2020年10月14日には、リフティング、ドリブルを軸としたボールコントロール能力を高めて個人で勝負できる選手を育てるDVDをリリース。
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