高校サッカーから学ぶ、日本人選手が世代に関係なくミスをする理由

鈴木陽二郎

あけましておめでとうございます。

昨年は、8月から拝読いただきましてありがとうございます。

本年も毎週火曜日にお世話になりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

うまい!うまい!けど悔しい!

2020年最後の記事の予告通り、2021年初回は「YJR的高校サッカーを見て」です。

とはいえ、数試合しか見られなかったなかで、前から感じていたことも含め、書いていこうと思います!

切り取り思考と文脈をすごく感じた次第です!

世代、レベル関係なく同じようなミスが多い。

今回、高校サッカーを見て改めて面白いな!と思ったのは、日本人プレーヤーの世代・レベル関係なく、同じようなミスが多い。

ということです。

普段私が接してる世代やレベルがバラバラの社会人が多いのですが、高校サッカーと同じようなエラーが多いです。

けど、それはJリーグでも日本代表でも同じようなことがあると思っていて、日本人のフットボールの文化がきっとそうさせているのだろうな。と考えてます。

どんなエラーが多いかというと

  • 状況にあったプレーが選択できない
     相手DFのカバーあったり、味方のサポートがついてこれないのに、ドリブルで突っ込んで孤立してしまう(奪われてしまう)
     パスを通した先で味方が不利になるパスを通す
     フリーなのに焦って蹴ってしまう
     自分より状況がいい味方選手がいるのに、自分でビックプレーを狙ってしまう
     相手の方が状況がすぐれているのに蹴りこんでしまう

などなど

今回、高校サッカー見てても強烈に感じました。

日本人プレーヤーは、基本的に認識が世代・レベル関係なく似ているのだなと。

だから同じようなエラーになるのかなと。

それはそうですよね。

同じ日本人なのだから。

それは、自分がやりたいことを優先してしまう認識・マインドだからです。

もっと言うと、文脈がなく切り取ってしまう思考にだからではないでしょうか?

能力がすごく高いからこそ、すごくもったいないエラーだと高校サッカーを見て思いました。

悔しいくらいに。

文脈のお話をこちら

キックの時に意識が点になってませんか?

青チームと黄色チームの違いは文脈の違い?

次は、偶然息子と一緒に見た青チームvs黄色チーム試合の話。

当方の息子は、小学5年生。

私の息子なので、もちろんサッカーをやっていま・・・・せん!(笑)

結果としては、青チームが3-0で試合に勝ったのですが、息子が盛んに青チームと黄色チームの違いを言ってくれました

「青チームは味方同士が近い、黄色チームは味方が遠い!」

サッカー素人の小学生が感じることは、ある意味真実です。

黄色チームはみんなが離れてしまって、蹴りこんでもこぼれ球を青チームに捕られてしまう。

逆に青チームは攻撃時いい距離感を保っていて、サポートもよくゴール前でも人数を増やすことができました。

サポートとは、味方の目的になる行為です。

特に、ライン間やギャップで受ける場面は、攻撃方向にサポートするわけです。

チーム戦術であると思いますが、蹴りこむならこぼれ球を拾えるように選手を配置してから蹴りこめばいいだけの話で、蹴りこむことが目的になるとそうなるよね。と感じました。

青チームは、「ここはこうでこうだからこうなるからここにいってこうしよう!」感があって、黄色チームは「とりあえず蹴りこんであとはわからん!」感がありました。

  • スピード
  • フィジカルコンタクト
  • 技術的な差

は、ほぼ感じませんでした。

見ていて、一番の違いは思考の幅

黄色チームは、切り取りすぎてしまっていたような気がします。

文脈を大事に!

数試合観戦し、勝利したチームは文脈を感じました。

逆に切り取りすぎだなと感じるチームは、攻撃でも守備でも単調だなと感じました。

けど、それは日本人あるあるです。

なので、なかなか修正はできません。

疑問に思いづらい部分だからです。

認識の問題じゃなく、技術やメンタルの問題だと思ってしまうからです。

そもそも、認識がどうのなんて誰も考えませんから(笑)

日本人はサッカーを小さい時からやっていると、文脈を語るよりも自分の技術を高め、発揮するトレーニングが多いです。

それが、そもそも切り取りすぎてしまっている事に、つながっていってると思います。

この記事を書いた人鈴木 陽二郎鈴木 陽二郎
(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。