コーチたちもフェイントの指導について「悩み」を持っている

スキルアップ ドリブル 練習法 講師

最近は気温が上がってきました。

選手達は半袖短パンの練習着で走り回っています。

汗をたっぷりかいているので水分補給をしっかりするよう指導しています。

この時期からゴールデンウィークまでが暑さに慣れるための訓化(暑気馴化)の時期です。

子供は訓化に時間(日数)がかかるらしいので、様子を見てトレーニングしています。

さて、もうしばらくすると6年生の姿も見られなくなり、新たなトップチームの練習がスタートします。

指導体制も新しくなりました。

トップチームのチーフは、初めてトップチームを担当します。

ずっと低学年の指導を担当していたので、基本練習には自信があります。

意欲的に選手といろいろな話をして、情報収集に努めています。

いろいろと情報が集まったようですが、その内容のひとつに「フェイントが上手くなりたい」というものがありました。

コーチたちもフェイントの指導については悩みを持っていたので「フェイント指導」について話合うことにしました。

■止まった状態では上手くできる

ボールを地面に置き、フェイントの技を繰り返し行うことは、どの子供たちも大変上手に出来ます。

ボールに触らないフェイントで、思わずボールを触ってしまったり、ボールを触るフェイントで、大きく動かし過ぎてしまうミスがみられますが、そこそこ出来ています。

動きをすばやく、大きくするともっといいなとは思いますが、このトレーニングで実際の試合に使えるフェイントが身につくかというと、それはノーです。

 

■止まっている相手には使える

次にコーンや、立っている仲間に向かってフェイントをする練習を行ってみます。

止まっている相手に向かってドリブルで進み、フェイントします。

最初は相手は足を出して来ません。

慣れて来たら足を出してカットしてもよいことにします。

この「止まっている相手」を抜くことは出来ても、背後に戻る動きは出来ないようです。

また、相手が前後に動かないので、フェイントのタイミングも身につきません。

 

■近づいてくる相手には使えない

今度は、相手は自由に動きます。

2人一組で、相手にパスして、リターンパスが帰って来たらスタートです。

相手がすばやく寄せてくると、フェイントを入れる時間がありません。

横に逃げるだけで精一杯です。

2人の間の距離を離してフェイントを入れる余裕を作ってみるとフェイントを入れることが出来るようになります。

しかし、その間合いが近すぎるせいか、左右にボールを移動する時に相手の足に当たってしまいます。

全国のサッカー少年に見られる「フェイントあるある現象」は間合いが近すぎるが1位ではないでしょうか。

遠すぎる選手は見たことがありません。

しかし、上達すると間合いが遠くなります。

 

■ポイントは間合いと緩急

間合いが遠くなると上達するのか、上達すると間合いが遠くなるのか。

答えは、近すぎて失敗する経験とコーチのアドバイスから自分で工夫した結果、フェイントをかけるタイミングと場所が、相手から遠くなったということでしょう。

相手を抜く、かわすという事を意識しはじめると緩急のタイミングで相手を抜けることにも気がつき始めます。

ゆっくりの動作から急にスピードアップする緩急で相手を置いてきぼりにすることや素早い動きから、ゆっくりの動作や止まる動作への変化で相手のタイミングをずらすことも可能です。

このようなスキルをいったいどうしたら身につけることが出来るのか、指導はどうすればいいのか。

チーフコーチも一生懸命考えています。

 

■どんな練習で身につけるか

2人対2人や4人対4人のスモールゲームの中で、フェイントを意識させようということになりました。

1人対1人で向かい合って行うフェイント練習もよいですが、本当の意味の間合いや緩急が身につくのかという疑問や、チームで行う練習として効率が悪いのではないかという意見がありました。

2人対2人や4人対4人 のゲームをフェイントにテーマを絞って行い、成功した場面や失敗した場面を見たら、再現してみて、なぜ成功したのか、なぜ失敗したのかを選手と一緒に話しあうことをやってみようという意見がありました。

さらに、チームを卒業してジュニアユースや部活でやっている先輩の中で、フェイントのうまい選手を連れてきて、お手本となるプレーをさせるという意見もありました。

 

■まとめ

コーチたちの意見をまとめると、フェイントは「見よう見まね」で覚えるスキルなので見よう見まねが出来る環境を作ろう、そんなメニューを与えようということになりました。

チームで覚えるよりも、個人で覚えるものかと思います。

好きな選手のフェイントを見て、自分もやってみたいという動機がサッカー少年らしくていいなと思います。

もちろん、市販のDVDを利用して学ぶこともよいでしょう。自分がやりたいフェイントを見つけることがフェイント上達の第1歩です。

その昔、ペレが教えてくれました。

有名なフェイントがいくつかあるが、実はプロ選手が発明したのではなく、世界中の少年たちが路上のサッカー遊びで発明したもの。遊びから生まれたんだ。

だから、フェイントには遊びごころが大切だよ。

ペレだから説得力のある言葉ですが、遊びごころを持ってフェイントの練習をすることで上達が早くなるように思います。

頑張りましょう!

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