キックの時に意識が点になってませんか?

鈴木陽二郎

センセーショナルに言うと!

上手く蹴るのにテクニックは必要ないと思ってます(笑)

なぜなら、人間は認識した形になる性質をもっているからです。(この辺は過去記事で沢山お伝えしてますので併せてご覧ください)

テクニックは、何かを認識した結果の行動と考えております。

ですので、キックが上手くいかない方が「上手く蹴るのにテクニック必要だ」という認識を持っていれば、その認識の結果で上手くいかない行動(形)を作っていると考えています。

じゃあ、テクニックに頼らない蹴り方(思考)ってなんなの?という事になりますよね(笑)

そこにはどんな蹴り方のポイントがあるかと言うと・・・

意識を点にしないで線にする「文脈を考える」というポイントです。

ただ、本題に入る前にとても重要な事を何点かお話させてください。

初めの一歩は、自分自身を知る事

初めの一歩として、自分自身を知る事がとても重要です。

自分自身のキック(フットボール)の捉え方、価値観、概念、認識の中心、行動を改めて整理してください。

整理したことが無い方は、この機会に自分自身を自分自身で丸裸にしましょう!

過去記事もご参考に!→こちら

上手くいかない方・上手くならない方は、ご自身のキック(フットボール)の捉え方(考え方)が自分自身を上手くさせていない事が傾向があるからです。

「その捉え方が自分を失敗をさせている」と、よく蹴り方教室ではお話します。

人間は、認識した形になる性質をもっています。

自分が起こしてる行動は、何かを認識した結果です。

自分の行動を起こしている認識が何かを考えず(知らず)に、行動だけを直そうとしても上手くいきません。

根本的に、捉え方(認識の仕方)を変えないと行動は変化は難しいです。

その為には、自分がどんな捉え方・考え方などをしているか、自分自身を知る事が初めの一歩になります。

知識と自覚をリンクさせよう!

蹴り方教室で以下のような例を必ず出します。

「キックの際は、手をグーに握りしめていけません。そして、更に重要なのは自分がグーを握っているか、握っていないか自覚する事(自分で知る事)です。」

蹴り方教室で、皆さんはキック(フットボール)の知識を得るわけですが、キック(フットボール)が上手くいかない方の多くは、知識を得ても自分自身がどうやって動いているか気づかない(無自覚)事が多いです。

要するに、グーはだめだよ!と知識を得ても、思いっきりグーを握ってしまう。

更に、自分でグーを握っている事に全く気付いていない状態です。

このように、知識があっても(得ても)自分自身の行動を自覚を出来ない事は、私は「知識と自覚の乖離」と呼んでいます。

知識と自覚が乖離した状態では、ほぼ何も得られません。

知識と自覚をリンクする作業がとても重要です。

蹴り方教室では、知識と自覚をリンクしてもらうように執念を燃やしています(笑)

思考が点にならずに線で。文脈を大事に。

最後に、キックの準備~蹴り終わりのポイント、そして、そのポイント達を繋ぐ文脈のお話です。

以下、キックの準備~蹴り終わりのポイントは、「目的地の認識(認識の中心が目的地)が大前提」となります。

頭の中に、「俺の目的地はどこだ?」「俺が向かう場所はどこだ?」と常に自問してください。

目的地の認識に関しては過去記事をご参照ください。→こちら

また、全てではありませんが、基本的には「目的地の認識(認識の中心が目的地)をもっていると自動的になる行動」でもあります。

※以下ポイントは対面パス、スクエアパス、シュート練習を想定。

  • 準備
    ・自分が今どこにいるか(現在地の認識)認識する
    ・自分がどこに向かうのか認識する(目的地をセットする)
    ・目的地に向かう動きをする(目的地に向かう姿勢になる)
  • 助走
    ・目的地に向かうアングルを作る(目的地~自分の軌道上にボールがあるに立つ)
    ・後ろからカメラで撮られてる意識をする
    ・ボールに捉われず、目的地に向かう動き(目的地に向かう姿勢なる)
  • 軸足&キック+呼吸(呼吸超大事です。人間は呼吸をしないと生きていけない生物だからです)
    ・ボールやキックという行動に捉われず、目的地に向かう動きをする(目的地に向かう姿勢になる)
    ・自分が立つ場所(軸足が着く場所)は、ボールから1歩分離れた場所(スキマを作る、ボールの置き所ではなく自分の立ち所)
    ・軸足はケンケンのように上から軽く落ちてくるよう(落下運動、垂直運動)に着地する(息を吸って上半身を伸ばし、着地(キック)と同時に吐く)
    ・鼻で息を吸い、口で吐くときにボールを蹴る(軸足着地とリンクする)
    ・軸足と蹴り足のリズムはトン(地面反力を利用する)
    ・上半身を丸くする(上半身が丸くなれない方は無理しないでください)
  • 蹴り終わり
    ・ボール関係なく、目的地に向かう行動する(目的地の軌道上に着地する、目的地に向かう姿勢なる)
    ・蹴り足は、移動(次のプレーに繋がる歩く、走る、止まる、飛ぶ)に接続出来るように着地する

※上記ポイントは今後詳しく解説予定です。お楽しみに!

上記の、準備~助走~軸足&キック+呼吸~蹴り終わり~を1つずつ別々に考えるのでなく、時系列の流れに沿って意識を途切らせる事無く思考を繋げてください。

言うなれば、準備~蹴り終わりが1つのセットになるようにしてください。

また、水が下に流れるように澱みなくおこなっていきましょう。

このように、途切らせることなく思考を繋げていくことを、「文脈を考える」と表現しています。

蹴り終わりの後は、次のプレーの準備です。

ですので、準備~蹴り終わり~準備~蹴り終わり~準備・・・といったように永遠に繋がっていきます。

上手くいかない方は文脈がおかしい、意識が点になる事が多い。

上手くいかない方は、前後の文脈を考えず(文脈がおかしい)、意識が点(ボールだけ、蹴り足だけ)になる方が多いように感じます。

ボールを蹴る(目的地にボールを動かす)と行動を、文脈で考えると上記のように、準備~助走そしてキックになります。

しかし、上手くいかない方は、「ボール」が文脈の1番最初にきたり(文脈がおかしい)、「ボール」だけ(意識が点)の文章になってしまう傾向が強いです。

技術レベルが高い方でも、ミスする場面では文脈がおかしい・意識が点になる・意識が途切れる事がとても多いです。

世界のトップレベルの試合でも、Jリーグの試合でも選手がシュートをふかしてしまって大きく枠を外すシーンありますよね。

その時、

「力んでしまった・・・・」

「DFの足が目に入って焦った・・・・」

などよく聞きます。

これが、まさに意識が点になる・意識が途切れるといった事です。

ところで、皆さんはやべっちFCの選手が得点シーンを解説する「解説するっち」というコーナーがあるのはご存知でしょうか?

時系列に沿って、選手が見えた事・考えていた事・決断したポイントなどを、選手目線に話してくれるのでとても参考にしているコーナーです。

そして何より、選手の解説が理路整然としていて、文脈の整っているのがよくわかるし、意識が途切れてないのもよくわかります。

そのように、素晴らしい得点シーンの選手の解説を聞いていると、フットボールは意識が途切れたら成立しないスポーツだと認識させられます。

まとめ

文脈は、「目的地の認識」を意識し続けると勝手に繋がっていきます。

最大の目的地をゴールとして、相手の位置・味方の位置・自分の位置などの情報を得て、「自分がどこに向かう」か整理し続ける事で、進む方向・進む方法は常に変化するのがフットボールです。

変化に気づかず何かに捉われると、文脈がおかしくなりミスをする。といった流れになっていきます。

文脈は、物語の筋道です。

状況の変化前と変化後では、状況が変化しているわけですので、同じ筋道ではありません。

筋道が変わっていることを見逃せば、物語の辻褄が合わずに物語は続かなくなります。

状況は常に変化する前提でいないと、状況の変化にはついていけません。

そうでないて、文脈の変化もかけないです。

今年の夏休みは「読書感想文」がないようですね。

折角なので、フットボールの文脈を沢山考えてみましょう。

1つのプレーごとに、どこまで考えられるのか?

挑戦してみましょう!

この記事を書いた人鈴木 陽二郎鈴木 陽二郎
(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。