ボールの置き場所について
サッカーのボールコントロールで、トラップは一番重要で、一番難しいです。
例えば、
- ドリブル練習
- キックの練習
は、ボールが自分のものになっている前提でのトレーニングとなります。
ファーストタッチの重要性
試合でドリブルするには、先ずはトラップしなければなりません。
試合で
- パス
- シュート
この2つは、ボールを自分のものにしなければ、次のプレーに繋がりません。
ですから、いかにファーストタッチが重要かを知る必要があります。
そして、トラップこそが一番重要で難しいです。
それは、トラップということだけで見るのではなく、ボールが来る前に、すでにトラップに繋がっているのです。
基本のボールの置き場所とは
ファーストタッチやトラップについては、
- スペースにボールを置く
- 蹴りやすい位置にボールを置く
など言われることがあると思いますが、基本のボールの置き場所は、「一回で利き足の前にボールを置く」です。
簡単に思えるかもしれませんが、どんなボールも一回でしっかりと利き足の前にボールを置くことは簡単ではありません。
例えば、5メートルのパスであっても、完璧にピッタリと利き足の前にボールを置くことは、簡単ではないです。
それが、
- 距離が長くなる
- ボールの強弱
- 回転
- 軌道
- 敵のいる状況
など、ファーストタッチの重要性・難しさを知ることが大切です。
なぜ、利き足の前なのか
基本のボールの置き場所について、なぜ利き足の前なのかと言うと、利き足の前というのは、あらゆるプレーに対応しやすいからです。
利き足の前にボールがあるということは、360度ボールを運ぶことが出来ます。
- ドリブル
- キープ
- キック
など、360度使うことが可能です。
これが、ボールが両足の間にあれば、横にしか運べません。
さらに、利き足の前にボールがあれば、ボールを浮かし、空間も使うことが出来ます。
世界トップ選手たちの、ファーストタッチ後のボールを置く場所に注目すると、この基本のボールの置き場所の意味が必ずわかると思います。
ファーストタッチで利き足にボールを置くことが出来れば
ワントラップでしっかりと利き足の前にボールを置く技術があれば、状況によってスペースにボールを置くことも出来るし、蹴りやすい場所にボールを置くことも出来ます。
ですから、一回のトラップで利き足の前にボールを置くということは、基本中の基本なのです。
トラップは、ボールが来る前に
ファーストタッチの後に、利き足の前にボールを置くという基本がちゃんとわかっていれば、ボールが来る前の意識は、多少なりとも準備には繋がります。
これがないと、行き当たりばったりのトラップになりますよね。
利き足の前にボールを置くという意識が、ボールが来る前からの大切な準備となります。
この意識からさらに重要なのは、普段から利き足を意識しておくということです。
なぜなら、ボールの軌道に利き足を合わせることが、「トラップのコツ」でもあるからです。
そのために、
- 普段から利き足を意識してボールを触る
- 利き足を意識したボールコントロールのトレーニング
が、トラップにも繋がるのです。
とにかく、普段から「ボールを触る前から」利き足を意識しておいてください。
ボールが来る前からの意識が「トラップ」に繋がるのですから。
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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