強いシュートを打つには、認識の中心を変える必要がある
お世話になります。
YJRです。
高校サッカー決勝戦(山梨学院vs青森山田)はすごいゲームで興奮しました。
そして、感動も!
しびれる試合でしたね!
人間は、認識した形になる性質を持っている。
このブログでも何度も書いてきたわけですが、今日の決勝のようにサッカー観戦(サッカーだけでなく他のスポーツや人間観察でも!!)をしてても、「その行動(立ち振る舞い、プレー)は何を認識した結果なのか!?」と、頭、そして心を巡らせています。
特に、GKのセーブは、あの緊張感あるゴール前で何を認識しているのかすごく気になりますね。
山梨学院GKは、グラウンダーや低いライナーの速いクロスを、足でよくセーブ(クリア)していました。
それは、クロスする選手とクロスを受ける選手の位置などの状況を、把握・認識してるからこそ足が自然と出てくるのかな?
こういった素晴らしいプレーの時や、大きなエラーの時の行動(立ち振る舞い、プレー)をみて、「その行動(立ち振る舞い、プレー)は何を認識した結果なのか!?」とついつい分析してしまいます(笑)
職業病ですね(笑)
ただ、本人に聞かないと本当の話はわからないですが、そもそも想像(妄想)するのがすごく楽しい(笑)
A選手の話
枕が長くなってすいません(笑)
今回書きたかった事は、認識の話です。
なので枕が長くなりました(笑)
先日、蹴り方教室を開催しました。
そこで、競技フットサルでプレーしているA選手が、「強いシュート蹴られなくて、シュートが入らない」との悩みをもっていました。
ということは、裏を返せば「強いシュートを打ちたい」です。
こういった悩みのプレーヤーは、とても多いと思います。
B選手の話
今回は、トップカテゴリーで活躍するB選手も参加してくれました。
上の悩みに対して、今シーズンの得点の話を聞いてみたところ、「何も考えていない。ゴール向かって違和感のない流れに乗った」と、答えてくれました。
実際そのシーンを見ましたが、強いボールを蹴るとかでなく、水が下に流れるように自然とゴールに流れていくような得点でした。
ボールを何とかしようとする認識は力みをくれるだけ。
ここまで記事をかかせて頂きましたが、A選手の「強いシュート蹴られなくて、シュートが入らない、強いシュートをうちたい」ということが
- 強いシュートを打たせてくれない
- うまく蹴られない
にさせていく認識だと考えています。
A選手は「強いシュートを打つために」と、色々な行動をしていました。
- 足首の過剰な固定
- 強すぎるインパクトの瞬間の意識
- 反動をつけたくて腕を回す
- 膝からの下の意識
全てが過剰な意識の為に、体が完全に力んでしまっていました。
かつ、文脈がなく、ボールが足に当たる瞬間だけをクローズアップしている認識だから起こる行動でした。
それは、ボールが認識の中心である。ということでもあります。
そもそも、ボールは強く蹴らなくても入ります(笑)
入るときに蹴れば入りますよね。
世の中には、コロコロシュートはたっくさんあるわけです。
認識を変えないと変わらないのです。
形が俺を決める
対して、B選手は認識の中心が目的地になっていました。
ボールを何とかしようとするのでなく、
- ボールがここで
- 自分がここで
- ゴールがここで
- 味方・相手がここだから
- このルートよね!
といった感覚だったそうです。
色々な情報から自分がどこに向かうか自然と決まるような事を、
- 形が俺を決める
- 形に決められた
という表現をするのですが、ボールを何とかしようとする欲を出すのでなく、パズルのピースのように、常に自分がはまる場所を探した方がいいと考えてます
シュートは、技術やパワーに目が行きがちです。
しかし、それまでの認識で過程や結果が決まっていきます。
認識を疑わずに、上手くいかない行動を作る認識のまま、技術習得練習をしても成功できる認識は身につきません。
実は・・・
B選手は約1年前、A選手と同じような認識でした。
なので、自分のところに来てくれたわけです。
そこで、自分の認識がなにか分析して、認識を変えない限り自分で難しくしてしまうよ。
と、それから1年。
すごく上手くなっていた。
話をすると、「認識が大きく変わってからプレーが変わった」と話をしてくれました。
B選手との会話で改めて、認識をかえることで行動がかわることを痛感しました。
そして、認識がかわれば、トップレベルの選手でもまだまだ上手くなるものだ!とも。
そして、A選手も自分の認識を分析できたり、認識の中心を目的地にセット出来るときは、強いボールを蹴っていました。
改めて、改めて、認識の重要さを感じることができました。
次回以降に、最近やり始めたトレーニングを紹介できたらな!と思ってます!
(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。
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