逆足は難しくない①
世界中、どこでも両足の指導とトレーニングががあります。
日本でも、小さい頃から両足を指導されます。
実は、そこにはデメリットがあり、良い選手の条件、または、試合での良いプレーに繋がることへの弊害があります。
世界中、両足トレーニングをしている
世界的スタープレイヤーが育つバルセロナFCでも、両足でのボールコントロールトレーニングがあります。
実は、このような両足のボールコントロール練習は、日本を含めて、世界中どこででもやっていることなのです。
問題は、バルセロナFCと同じ練習をしたからと、バルサの選手になれるわけではないということです。
先ずは、バルサに入れるような選手にならない限りは、バルサのトレーニングをしたからと、永遠にバルサの選手に追い付くことはできません。
何事も、すべてに対して段階があり、その段階をクリアしてこそ次に繋がるのであって、いきなりトップクラスのトレーニングをしたところで、真似事はできても中身はないのです。
両足はできていない
ほとんどが両足トレーニングばかりしていますが、実は、ただ両足でボールを触っているだけで、正しく両足を使えているわけではありません。
赤ちゃんや小さい子は、大人の指導がなければ、必ず利き足でボールを蹴ろうとします。
しかし、ボールを扱うというボールコントロールになると、例えば、ドリブルなら、ボールはあちこちに転がり、それに合わせて両足でボールを触ることになります。
それは、両足を使えていることでもなく、両足でボールコントロールできていることでもありません。
ボールに合わせて両足を使わされていて、ボールに合わせて、ただ両足でボールを触っているだけなのです。
このようなことは、日本の子どもから大人まで普通にあることです。
これは、決して正しく両足を使えていることではなく、また正しくボールをコントロールできているわけでもありません。
正しいボールコントロールとは
正しいボールコントロールとは、自分の思い通りにボールをコントロールできることです。
例えば、ファーストタッチで利き足の前に、ボールをしっかりとブレずに置くことができる。
ということを考えてみると、果たしてどれだけの質と精度でそれができるかを考えたら、ものすごく難しいことです。
ズレた時点で、ボールコントロールミスであり、それを補うために両足を使うことは、すでにミスということをわかっていなければなりません。
でも、ほとんどの人は、このようなことに無意識です。
例えば、トラップミスをして、逆足方向にボールが転がります。
それを逆足で蹴って次に繋がれば、それは両足を使えている、または、ナイスプレーと言われたりしているわけです。
そうなると、正しいプロセスを見ることができず、結果のみの判断になり、個は育成されません。
それは技術ではなく、
- 運動神経
- フィジカル
が中心となり、個の技術成長はなくなります。
だからこそ、正しいボールコントロールについて、プロセスから見て学んでいかなければなりません。
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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