人間は目線が水平じゃないと力が出ない。

鈴木陽二郎

キックは、基本的には「片足立ち」になります。

トラップも、片足立ちになりますよね。

動きながらでも、両足が地面についてはトラップしないですね。

ドリブルも同じで、両足が地面についてドリブルはしないです。

となると、「片足立ち」なんとなく重要な気がします(笑)

片足立ちになる瞬間は絶対あるので、片足立ちが安定しないより、安定した方がいいんじゃないかな?

と思い、どんな立ち方が安定するのかな?と実験です!(笑)

まずは両足立ちで実験!

実験Aは、両足立ちで行いましょう。

①肩幅くらいに足を開き、目線は水平にして両足で立ってください

そして、①の状態から、②お辞儀(頭を下げて)した状態で倒れないように立ってください。

次は①の状態から、③体をのけ反らせながら後ろを見て倒れないように立ってください。

①、②、③ どれが一番安定しますか?

言わずもがなですが、①になる可能性は非常に高いです(笑)

次はいよいよ片足立ちで実験

実験Bは、実験Aの片足バージョン!

両足立ちと全く同じようにやってみましょう!

①、②、③ 1番長く片足立ちできますか?

きっと、①が長く片足立ちが出来るはずです。

すごく当たり前だからこそ、大事な事なんだと思う次第

”実験A、Bともに①目線を水平にして立つ”が、1番安定する可能性が高いです

当たり前やん!!!!!

っとめっちゃ怒られそう!

でも、当たり前だからこそ、超大事なのです。

実際、ボールを蹴るのが苦手な方は目線がボールに吸い込まれてしまって頭が下がり、背中が丸くなり、安定しない②のような事がとっても多いのです。

トップ選手の写真を見ると背中は地面と垂直で、顎を引いて、下目使いでボールを見ています。

そうなると、目の位置は水平のままになります。※1

人間の仕組みとして

フットボールだけでなく、陸上、野球、テニス、バレー、バスケ、卓球、乗馬、弓、アイススケート、体操、ウェイトトレーニングetc

他にも沢山の競技でも目線は水平になります。

逆に、目線が水平じゃなくても、成立している競技が浮かばないくらいですね。

それは、人間の仕組みとして、目線が水平じゃないともっている力を最大限発揮できないからです。

水平にしないで力が発揮できるならば、こんなにも多くのスポーツで目線は水平にならないわけです。

凄くわかりやすいのは、ゴールを見ずに下を見て10mダッシュしてみてください!

その差は歴然です(笑)

といっても、簡単にできます。

人間は、認識した形になる性質をもっています。

  • 認識の中心がボールになれば、②に
  • 認識の中心が目的地になれば、①に

と、姿勢は何を認識したかで作られます。

ボールでなく、

  • ゴール
  • 味方
  • スペース

など、「目的地」に認識が向けば勝手に目線は水平になります。

※1は、目的地に向かう体の形のまま(100m走にような!)にボールを蹴っています。

認識の中心が目的地であるといえます。

この場合の目的地は、ゴールだと思いますので、ゴールに向かって向かう体の形をしています。

まとめ

  • 人間は目線が水平じゃないと力が出ない仕組み。
  • 認識の中心が目的地になれば勝手に目線は水平になる。
  • 結果として安定した片足立ちになる。

となります!

以前の記事にも掲載しましたが、自分の目線がどうなっているのか?をまず知ってください。

詳しくは以前の記事を見てください。

人間にとってめっちゃ当たり前な事をフットボールでもやればいい(笑)

じゃあなんで当たり前なのか、それは効率がいいからです。

人間の当たり前を考えていくと、面白いのでおススメです(笑)

この記事を書いた人鈴木 陽二郎鈴木 陽二郎
(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。
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