細かいタッチのドリブルを身につけよう【前編】
先日、日本代表と中国の試合で、後半から久保建英選手が投入されました。
すると日本代表は、久保建英選手を中心に明らかにパスワークが良くなりました。
見ていると、久保建英選手はドリブルのタッチの細かさがずば抜けているんですね。
久保建英選手はそのドリブルを活かして、うまくチームにタメを作っていました。
そこで今回は、2記事にわたって「細かいタッチのドリブル」のメリットやトレーニング方法について紹介します。
目次
細かいタッチのドリブルとは
今回の記事で言う、細かいタッチのドリブルは以下のように定義します。
- ステップは、足の裏の1つ分の大きさ
- タッチしたボールを離す距離は、約30㎝以内
慣れないと少し窮屈に感じるドリブルですね。
これを素早く繰り返し行うと、細かいタッチのドリブルになります。
細かいタッチのドリブルのメリット
細かいタッチのドリブルのメリットは以下の4つです。
- 敵ディフェンダーからボールを奪われにくい
- 視野が広くなる
- プレーを読まれにくい
- ドリブルテクニックがだしやすい
それぞれ説明します。
敵ディフェンダーからボールを奪われにくい
足元にボールがあると、敵ディフェンダーからボールを奪われにくいです。
なぜなら、相手が足をだすより先に自分がボールに触れるからです。
例えば、逆に自分がディフェンダーだったとして、ドリブルしている選手が常に足元にボールを置いていたら、そのボールを奪いにいくでしょうか。
奪いにはいかないでしょう。
奪いにいっても簡単にかわされてしまうからです。
このように、細かいタッチのドリブルをすると、敵ディフェンダーに奪われにくくなります。
視野が広くなる
細かいタッチのドリブルをすると、視野が広くなります。
なぜなら、常にボールが自分の近くにあるので、ボールコントロールに気を使わなくて良いからです。
そしてその分、周りを見ることができます。
逆に、タッチの大きいドリブルは、ボールコントロールに意識をより割かなければならないので、その分視野も狭くなります。
視野が広がれば、味方と敵の動きが確認できるので、良い判断ができます。
プレーが読まれにくい
細かいタッチのドリブルからパスやシュートをすると、モーションが小さいので、プレーが読まれにくいです。
例えば、足元にあるボールをアウトサイドでパスをすると、足元にあるボールがいきなりパスをだされるように見えます。
そうなると、敵ディフェンスとしてはタイミングが取りにくいので、パスカットが難しくなります。
逆に、ボールが足元から離れていると、蹴るまでのモーションが大きくなり、次のプレーを予測しやすくなります。
相手にプレーを読ませないのが良いプレーヤーの条件の1つなので、細かいタッチのドリブルは、とても有効です。
ドリブルテクニックがだしやすい
細かいタッチのドリブルをすると、いくつかのテクニックが出しやすくなります。
- ダブルタッチ
- エラシコ
- アウトサイドターン
これらのドリブルテクニックは、細かいタッチのドリブルの質が上がれば上がるほど、だしやすくなります。
細かいタッチのドリブルのデメリット
メリットの多い細かいタッチのドリブルですが、デメリットもいくつかあります。
- 速いドリブルができない
- ロングキックがしにくい
- 窮屈になる
速いドリブルができない
細かいタッチのドリブルは、速いドリブルができません。
なぜなら、一歩一歩が小さくなるため、スピードが上がるとステップが詰まってしまうからです。
逆に、速いドリブルをするためには、ボールをなるべく体から離して、それに追いつくように走るのがコツです。
つまり、真逆の動作を行う必要があるので、細かいタッチのドリブルは、速い攻撃に向いていません。
強いキックができない
足元にボールがあると、ロングキックや強いシュートが蹴れません。
なぜなら、ロングキックや強いシュートには、大きなモーションが必要だからです。
メリットで述べたように、細かいタッチのドリブルは、読まれないパスには効果的ですが、ロングキックや強いシュートを蹴るには、体勢が窮屈になってしまいます。
ロングキックや強いシュートのためには、ボールを体から離して、しっかり反動をつける必要があります。
よって、細かいタッチのドリブルからロングキックや強いシュートは向いていません。
窮屈になる
細かいタッチのドリブルは、通常のドリブルと比べて窮屈なプレーです。
特に、慣れないうちは試合の中で使うのは難しいです。
なので、試合でもできるようにトレーニングでしっかり身につけましょう。
まとめ
今回は、細かいタッチのドリブルについて、メリットとデメリットを紹介しました。
自分のポジションや試合の状況に合わせて、メリットを活かすようにプレーしてみてください。
きっとプレーの幅が広がります!
次回は、細かいタッチのドリブルのトレーニング方法について紹介します。
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サッカーを小学生からはじめ、中、高校、大学と部活動に参加する。社会人では市リーグに所属し、サッカーを続ける。社会人になってからは、フットサルもプレーする。様々なチームでプレーする中で、指導的な立場も経験し、その中で上達法や楽しみ方などを伝えるようになる。40代2歳息子の父。主なポジション:ハーフ、サイドバック、好きな選手:イニエスタ、メッシ、好きな監督:岡田武
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