【サッカー】守備も段階的に学んでいきましょう
スキルアップ ドリブル ディフェンス パス シュート トラップ
三浦です。
今年に入ってもうすぐ１ヶ月経ちます。あと２ヶ月経つと新年度です。
３年生は４年生になり、４年生は５年生になります。
僕は小学生にサッカーを指導して来ましたが、小学生のサッカーで一番大事な時期は６年生ではなく、４年生や５年生だと考えています。
６年生の選手は中学生になると11人制で成人サイズのゴール、ボール、ピッチで試合をするようになります。
∪１２選手権大会の影響で小学生の仕上げは６年生というイメージがありますが、11人制サッカーへの移行時期と言えます。
11人制サッカーにスムーズに移行するためには８人制サッカーの時代に「パーフェクトスキル」を身に着けておく必要があります。
ドリブルだけ、キックだけではなく「パーフェクトスキル」です。
パーフェクトスキルとは「サッカーの試合で必要とされるあらゆるスキル」です。
ヘディング、パス、タックル、ボディコンタクト、サポート、カバーリングなどなど、ボールありの状況、ボールなしの状況でのプレー全体の事です。
■段階的に積み重ねていく
６年生チームの試合を見ると、長短のパスやドリブルを使って攻撃をしたり、奪われた瞬間に守備をし、カバーリングに入るというプレーを見せてくれます。
６年生になって急に出来るようになったかというとそうではありません。４年生～５年生の時期には出来なかったことが現在は出来るようになっています。
４年生の時には長いパス、短いパスの意識は無かったですが、５年生になると長いパスが蹴れるようになり、６年生になると長短のパスを使い分けできます。
４年生の時には、ドリブルが好きというだけでドリブルをしていましたが、フェイントの種類を覚えて相手を抜くスキルの正確さが増し、５年生になるとスピードが速くなって突破のドリブルを狙えるようになります。
■守備も段階的に学んでいきましょう
４年生の時にはボールを持った相手をフリーにしてしまうことがありました。
相手をフリーにしない、寄せるという事を徹底すると相手にプレッシャーを与えることが出来るようになりました。
しかし、１人の相手に２人同時に向かってしまうこともあり、２人同時に抜かれたり、マークが外れたりする場面がありました。
４年生から５年生でのトレーニングは「２人で守備をする」という事でした。
お互いに声をかけながらコミュニケーションをとってボールを奪いに行く人とカバーリングする人が役割分担することを身に着けました。
５年生では「インターセプトを狙う」守備の面白さに気づく選手が現れました。
インターセプトでボールを奪うことが攻撃のスタートになり、効率的に相手ゴールに迫ることが出来ることに気づきました。
５年生では体をぶつけ合うボディコンタクトが苦手な選手もいましたが、体の当て方や勇気を持ってぶつかることを学んで、小さな選手でも大きな選手に臆せず向かっていけるようになりました。
■４年生、５年生になる選手は今のうちに個人スキルを磨け！
４年生になる選手、５年生になる選手に伝えたいことがあります。
学年が上がったからと言って自然に上手くなることはありません。
サッカーを続ける期間が長ければ上手くなるものでもありません。
サッカーは積み重ねです。たくさんのスキルを積み重ねて試合をします。
難しいスキルは簡単なスキルを積み重ねることで出来るようになります。
４年生になる選手は今は３年生ですが、ボール扱いはどうでしょうか。
リフティングやフェイントを楽しく出来ているでしょうか。
フェイントの種類を技の名前を言いながらやってみせる事が出来るでしょうか。
シザース、ステップオーバー、ダブルタッチなどなど何種類のフェイントが出来るでしょうか。
学年が上がっていくと、２人や３人でのパスワークの練習が多くなります。
ひとりでやるフェイントの練習は少なくなってくるかも知れません。
（チームによります。僕のチームでは少なくなっています）
リフティングやドリブルやフェイントなど「個人スキル」をもう一度見直してください。
苦手なスキルは繰り返し練習することで必ず出来るようになります。
やらないことと出来ないことは別です。
自信を持って進級し、新しいステージで活躍出来るように応援しています。
三浦直弥（サッカーコーチ）
小学４年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。 現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。 好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ！好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。 |
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