全ポジションの選手がチャンスを作りピンチを防げるようになる共通の動き
三浦です。
地域によっては小学校の夏休みが終わって2学期が始まっていますね。
関東は8月いっぱいが夏休みなのであと数日。
感染拡大で学校の再開が心配されていますが学校単位の判断に委ねられているようですね。
少年サッカーチームもチーム単位の判断で練習が進められているようです。
そんな中、小学生たちがyoutubeで見ている動画で気になる選手がいるというので注目してみました。
それはセルティックの古橋選手です。なんと言っても決定力が半端ないですね。
そしてダイナミックな動きが印象的でセルティックファンじゃなくてもずっと見ていたい選手です。
古橋選手はフォワードですが全ポジションの選手に共通するある動きが話題になっています。
ボールがなくても走る
サッカー用語で、ボール無しの走りや動きを表す言葉で「オフ・ザ・ボール」というものがあります。
ドリブルやパスなど、直接ボールにタッチしながら動くのではなく味方がボールを動かしている間にスペースに走込む動きです。
セルティックの古橋選手のすごいところは、そこにボールが行くとは限らないだろうというタイミングで走り出すところです。
もしボールが来なければ完全な無駄走りになります。
でも、サッカーではこの「無駄な走り」が大事なんです。
攻撃では必ずボールが来るという動きだけではなく、相手のディフェンスを引きつけるおとりの動きがとても重要です。
守備では味方がディフェンスをしているときのカバーリングに走る動きがとても大事です。
もし味方が抜かれた時にでも自分がカバーに入ることでピンチが防げる。
味方のディフェンスが成功した時には無駄な走りになりますがその走りがあるからこそ味方が果敢にディフェンスできるというものです。
ボールを追い越す走る
フォワードだけでなく、どのポジションでも攻撃の場面で必要な動きが「ボールを追い越す走り」です。
ボールを味方にパスをして、どんどん前に走り込めば相手ディフェンスはマークにつかなければなりません。
ただしオフサイドラインには注意が必要ですが、相手が下がってディフェンスしている限りはオフサイドにはなりません。
ボールを追い越して走る選手がひとりだけでなく、2人、3人と現れると相手チームはどこにボールが出るのはわかりづらくなります。
両サイドと中央で一斉に走りだせば、相手ディフェンスは下がるのでスペースが生まれます。
そのスペースを使ってミドルシュートを打つこともできますしドリブル突破をしかけることも出来ます。
まさに全員攻撃ですね。
ボールを追い越す動きのリスク
ボールを追い越す走りにはリスクもあります。
ボールを追い越して走る時、ボールがもし相手ディフェンスに引っかかれば相手の攻撃に切り替わります。
戻る人数が少ない、戻りが遅いとディフェンスが手薄になってピンチを招きます。
少年サッカーではまだ技術が未熟なことから、ボールを持ってもパスを出せないこともあります。
サッカーの試合ではリスクを持って走る人、もし奪われた時のためにボールを持っている人の後ろでカバーする人。
それぞれの役割が必要です。
リスクを承知で攻撃することに価値があるのではなく、ひとつのポジションでリスクをおかしても、カバーを意識する選手がいることでピンチを防ぐことができる。
これがチームプレーです。
コート全体を見ることができるか
大人の11人制サッカーより3人少ない8人制の少年サッカーではボールを追い越して走る選手、カバーを意識する選手それぞれがひとりかふたりでしょう。
これはポジションで決めることではなく、チーム全体がどのような動きをしているのか、周りを見る能力が必要です。
広く、遠く視野を確保することを意識しながらサッカーをすることが少年サッカーで多くを学ぶためにとても大事なことです。
周りを見れるようになってからボールを追い越す走りをするのではなくボールを追い越す走りに挑戦しながら、周りを見る努力をすること。
サッカーの上達はいろいろな要素が絡み合って上達していきます。
まとめ
今日行った練習がすぐに効果が出ることもあれば1ヶ月後に出ることもあります。
無意識にプレーできるようになった時に効果が出ることでサッカーのレベルが上がります。
ひとりの選手だけでなく、何人かの選手が絡み合ってプレーは成功します。
その何人かの選手があるレベルに達したときに行ってきた練習の成果が出るものです。
古橋選手のようにボールが来ることを信じて走ること、そして味方の走りを無駄にしないようにパスを出すこと、その両方がレベルアップすることで結果が生まれます。
youtube動画に刺激を受けている選手たちには、ゴールシーンの影には数多くのゴールにならない場面がある。
そこも考えて動画を参考にするようにと伝えています。
サッカーは走るスポーツとも言われています。
どんどん走ってチャンスを作りピンチを防ぐ頼りがいのある選手になってください。
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