何事にも挑戦して諦めない気持ち
三浦です。
全国にいるコーチ仲間から、∪12選手権都道府県予選の状況が伝わってきます。
トーナメント形式なので、試合時間40分で決着がつかなければPK戦です。
どのチームも失点を避けて、1点をもぎ取ろうと熱い戦いを見せています。
少年サッカーでは、自由な交代が認められているので、選手交代が試合の流れを変えることもあります。
どのポジションの、どの選手が交代するのか?
それは、相手チームの選手の力量で変わることもありますし、選手交代によってポジションチェンジになることもあります。
ポジションにこだわらないで、プレーができるようになることが大事です。
サイドのポジションチェンジ
8人制サッカーでは、11人制サッカーに比べるとポジションが流動的です。
- バック
- ミッドフィールド
- フォワード
の3列が縦に並びますが、バックとミッドフィールドは、センターと両サイドに3人が並びます。
センターの選手がサイドに流れると、逆サイドの選手がセンターに入ります。
また、サイドバックがオーバラップすると、サイドハーフやセンターバックの選手がサイドのスペースを埋めて逆襲に備えます。
センターはいつも誰かが固めているのですが、サイドにスペースが出来てしまうことがあります。
サイドを守る・サイドを攻めるという場面では、ひとりだけの動きではなく、2人・3人が連動したポジションチェンジが必要です。
オーバラップは効果的だがリスクも高い
少年サッカーの8人制では、
- フォワードが1人のワントップ
- ミッドフィールドが3人
- バックが3人
という、3-3-1が多いです。
攻撃の場面ではバックやミッドフィールドが積極的にフォワードの位置にオーバラップして、時には2トップや3トップとなる陣形になることが効果的です。
しかし、フォワードに3人が並ぶということは、バックがひとりになることもあります。
相手チームのフォーワードが2人なら、マンマークのためには最低2人は残らなくてはなりません。
攻撃がシュートで終わり、ゴールラインを割るようであれば、ゴールキックからの再開になるので前掛かりの選手たちも戻る時間があります。
しかし、シュートがキャッチされたり、クリアされたりするとカウンターの逆襲が待っています。
少年サッカーのコートは、センターサークルからゴール前まで20m~25mしかないので、パスが1本通ればチャンスが生まれます。
このリスクを回避するためには、
- 連携プレー
- 選手のスピード
が必要です。
サイドでの激しいプレーで体力を消耗する選手たち
交代出場する場合は、はじめから入るポジションが決まっていることも多いのですが、ピッチにいる選手の疲労度を見てそこへ投入することも多いです。
サイドのポジションはとにかく消耗が激しいので、最初から交代ありきで戦うこともあります。
夏場とは違って熱中症の心配は少ないですが、サイドのタッチライン沿いを50m近くも往復することは、心肺機能と筋力の勝負になってきます。
このサイドを、サイドハーフとサイドバックで負担すれば、体力の消耗も半分で済みます。
しかし、サイドバックがサイドハーフを追い越すことで、相手の守りが崩れることを選手たちもわかっています。
ここというチャンスに走る選手たちを見ていると、胸が熱くなります。
攻撃から守備の切り替えにはメンタルの強さが必要
相手チームからボールを奪って攻め上がる時には、疲労感は感じにくいものです。
しかし、攻撃していてボールを奪われた時に奪い返しに戻る時には、疲労を感じやすいものです。
三浦が選手交代の判断のきっかけとしているのが、この時の動きです。
攻撃から守備への切り替えを素早くすることがチームプレーのテーマですが、ひとりでも切り替えが遅くなるとチーム全体としてピンチを招くことになります。
ピンチを防ぎ、チャンスを作ることがチームへの貢献であれば、辛いけど必死に戻るという気持ちは必要です。
仲間が代わりに戻ってくれる場面も必要ですが、奪われた本人が最初に動き出すべきです。
強いチームは、このような場面にスキがありません。
チーム全体として、ひとりの選手としてメンタルの強さを感じる場面です。
サッカーを通して、何事にも挑戦して諦めない気持ちを身に着けたいものです。
小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。
好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。
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