個人とチームの向上のためにプレーの言語化は必須!?
最近、「プレーを言語化する」という言葉が、サッカー選手のインタビューの中でよく聞かれるようになってきました。
しかし、重要だと言われる「言語化」ですが、まだまだ一般的には浸透していないと感じています。
なので、今回はこの「プレーを言語化する」という言葉を紹介しようと思います。
目次
言語化とは
言語化とは、サッカーのプレーを言葉にして説明することです。
試合中のコーチングやプレーを分析する時に、活きます。
例えば、自分が中盤でボールを持った時に、味方のフォワードにポストプレーをして欲しいとします。
その時に、ただ、
- ポストプレーをして
と言うのではなく、
- 敵がパスカット出来ないポジションをとって
- グラウンダーのパスが通る距離まで引いてきて
- 受けたらワンツーを狙って
と言った方が、味方に自分の意志が伝わります。
これが、言語化ということです。
言語化のメリット
言語化のメリットは色々とありますが、ここでは主に3点挙げます。
- コーチングの質が上がる
- プレーの修正に役立つ
- プレーを再現するのに役立つ
コーチングの質が上がる
まずは、コーチングの質が上がります。
プレーを言語化出来ると、よりわかりやすいコーチングが出来るようになります。
例えば、ディフェンスの場面。
自分がサイドバックだった時に、前の味方ハーフの選手に敵のマークについて欲しいとします。
この場合も、ただ、
- マークにつけ
よりも
- 斜めのパスコースを切りながら
- 敵との間合いをあと一歩つめろ
- 時間を稼げ
といった指示の方が、味方はよりディフェンスがしやすくなります。
プレーの修正に役立つ
また、言語化出来るとプレーを修正しやすくなります。
例えば、自分がサイドバックでディフェンスをしていた場面。
敵フォワードとサイドラインで、1対1の場面があったとします。
そして、クロスを入れられて得点を許した場合。
ただ、
- 良いクロスをあげられた
ではなく、
- 相手との間合いを詰めれなかった
- フェイントに引っかかっていた
- 相手に有利な状態でトラップさせていた
といった言語化が出来ていれば、
次回、同じようなシチュエーションが起きた場合、対応を変えやすくなります。
プレーの再現に役立つ
時に、何も考えずに良いプレーが自然に出来ることって、あると思います。
例えば、中盤で受けた時に、後ろからチェックにきたディフェンダーを振り向きざまに、股抜きで交わせたとします。
それを振り返った時に、
- かわせた
よりも、
- ディフェンスが寄せてきたのを感じることが出来ていた
- 素早くターンが出来ていた
- 次につながる柔らかいタッチで股を通せた
無意識に出来たプレーを言語化によって振り返ることで、次回はそのプレーを狙って出来るようになります。
言語化する方法
では、実際にプレーを言語化するには、どうすればうまくいくのでしょか。
ここでは、3つの方法を挙げます。
- 頭で考える
- ノートに書く
- 人に説明する
頭で考える
自分の頭の中でプレーを振り返ったりシュミレーションしたりして、文字にしていきます。
最も手軽なやり方です。
ノートに書く
ノートに書くと、自分の考えがより明確になります。
形に残るので、修正もしやすいです。
言語化しにくい部分も、わかりやすく表れてきます。
図を使って言語化していくのも、オススメです。
人に説明する
自分の考えを人に説明すると、考えがよりまとまります。
曖昧な部分があると伝わらないし、順序立てて話さないと相手に理解してもらえないです。
- 相手に伝わる=自分の考えがまとまっている
ということです。
また、同じ話でも繰り返し話すことで、考えの質は上がります。
チームメイトやコーチ、保護者でも良いので、是非自分の考えを言語化して説明してみましょう。
言語化の注意点
メリットの多い言語化ですが、注意点もあります。
- シンプルにすること
- 全てのプレーを言語化する必要はない
シンプルにすること
言語化するといっても、長い説明をする必要はありません。
特に、試合でのコーチングの場合は時間がないので、短い言葉でシンプルに伝える必要があります。
全てのプレーを言語化する必要はない
言語化は大事だと言ってはいますが、全てのプレーを言語化は出来ないし、する必要はありません。
感覚的な部分が、大事な場合もあります。
- 敵に「ガッと当たる」
- シュートを「バシッと決める」
などと言った表現がスッキリと頭に入る場合は、それでも良いと思います。
まとめ
今回は、言語化について紹介しました。
チームを良い方向に導くためには、言語化の能力は必須だと思います。
実際のプレーだけではなく、言語化の能力の高い選手も今後ますます重宝されていくといきます。
自分のプレー向上のみでなく、チームの向上のためにも言語化の能力を是非伸ばしてください!
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サッカーを小学生からはじめ、中、高校、大学と部活動に参加する。社会人では市リーグに所属し、サッカーを続ける。社会人になってからは、フットサルもプレーする。様々なチームでプレーする中で、指導的な立場も経験し、その中で上達法や楽しみ方などを伝えるようになる。40代2歳息子の父。主なポジション:ハーフ、サイドバック、好きな選手:イニエスタ、メッシ、好きな監督:岡田武