間違いだらけの日本の基礎

檜垣裕志 講師

世界中、サッカーの基礎技術は「止める(トラップ) 蹴る(パス、シュート) 運ぶ(ドリブル)」と言われています。

しかし、その前にボールを持てる感覚、ボールを持てる技術が必要で、そこにはボールの持ち方、ボール感覚、ボールの置き場所など、それこそが正しい個の基礎なのです。

しかし、日本にはその基礎を指導したり、または見極めた指導はありません。

強豪国では、ボールを持てる感覚とボールを持てる技術ありき(教えられたものではなく、すでに出来ている)から、練習メニューやトレーニングメニューがあります。

日本の練習メニューやトレーニングメニューは南米やヨーロッパと変わりはありません。

なぜなら日本は、そのメニューをただ取り入れただけなのですから。

強豪国からのメソッドは、日本人には適切ではない

強豪国では、そのクラブに受かるには、ボールを持てる感覚とボールを持てる技術があるからで、そのクラブのあらゆる練習メニューやトレーニングメニューを行なっても、適切に対応できます。

しかし、ボールを持てる感覚、ボールを持てる技術を正しく身につけずに、それらのメニューを習っても、日本人には正しく身につけることは不可能です。

物事を正しく身につけるには、何事も段階が必要です。

それらを怠ると、必ず歪みが生じます。

日本人に合わせた指導

南米やヨーロッパのメニューを真似ても、彼らのような選手になれるわけではありません。

また、ドリブルやフェイントなどを真似ても、メッシやネイマールにはなれないのです。

彼らにまず基礎があります。

その基礎を身につけることをしないで、本物にはなれません。

その基礎とは、ボールを持てる感覚、ボールを持てる技術であり(日本で行われているドリブルではない)、その前提として正しいボールの持ち方、ボールの置き場所など、必要最低限の身につけるべきことがあります。

日本には、日本人に合わせた個々の指導、トレーニングが必要なのです。

だから利き足

日本のほとんどが両足指導、両足練習メニューです。

しかし、そこには個々の正しいボールの持ち方や正しいボールの置き場所等、ボールを持てるようになるための見極めは全くありません。

両足指導を受けた人たちは皆、ボールの持ち方が悪いです。

だから、日本ではあえて「利き足」と言わなければならないのです。

サッカーというゲームを知らない

日本は南米やヨーロッパではありません。

彼らは、子どもの頃から自発的に試合でゴールをしたいからそのためにシュートするし、そのためにボールキープにパスやドリブルをしているのです。

そして、ゴールをさせたくないから、ゴールを中心に守るのです。

日本はというと、子どもたち自身にゴールさせるために、相手ゴールにボールを入れるんだよと教えていかなければなりません。

また、ドリブルはドリブルだけ、フェイントはフェイントだけ、リフティングはリフティングだけ、その一部分だけを教えられて育ちます。

だから、サッカー選手としては全く上手くならない。

試合も大人の指示からやらされるサッカーですから、彼ら自身が正しいサッカーの基礎基本を知ることなく、覚えることなく、身につけることなく大人になっていくのです。

その試合、誰のため?

日本では、正しいことを教えられない大人が指導し、または、正しいことを教えられない大人が放置しているサッカーが多々あります。

そのため、子どもたちは基礎基本を知らず、身につけずに、間違った大人のサッカー観を植え付けられてしまいます。

本来なら育成年代のサッカーは、個々が上手くなり、将来につながるようなものでなければならないのに、大人による大人のためのサッカーになっています。

めちゃくちゃなボールの持ち方

基礎基本が大事と言う人はいても、その前に本人がボールを持てるようになるためにボールの持ち方、ボール感覚、ボールの置き場所などを見極めての指導は皆無ですから、日本の子どもたちのほとんどがボールの持ち方は悪いです。

大人の間違った両足指導は、ボールの持ち方を悪くさせているのです。

両足指導、両足の間にボールを置かせる、両足でボールを触らせる、両足、逆足とうるさく言われるなど、子どもたちのボールの持ち方を悪くさせるものばかりです。

利き足は最低限

日本では大人の間違った両足指導のせいで、あえて利き足指導をしなければならないのです。

両足指導のせいで、ほとんどがボールの持ち方が悪いため、利き足指導の方がボールの持ち方は良く見えます。

(ボールの持ち方をわかってない人からは、利き足だけと言われますが、両足指導よりはるかにボールの持ち方は良いです)

しかし、利き足指導だから、正しい、良いボールの持ち方になるわけではありません。

そこには、それを知るプロから正しく学ばないと良いボールの持ち方にはなりません。

ボールの持ち方を良くするためには「利き足」は最低限です。

だから、両足指導、両足メニューからはボールの持ち方は良くならないのです。

良いボールの持ち方とは?

良いボールの持ち方とは、自然に利き足にボールを置けて、自然に利き足を使い、試合の中でボールを持てることです。

そうなるために、日本では、あえて利き足の指導が必要なのです。

だから、両足を使っている基礎基本と言う指導、練習メニュー、トレーニングメニューは間違っているのです。

本物の良いボールの持ち方を知っていれば、絶対にそんな指導や練習メニューにはなりませんから。

この記事を書いた人檜垣 裕志檜垣 裕志
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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