しっかり守り素早いカウンターを決める方法
三浦です。
10月に入り公式戦ができる状況になりました。
全国各地でU12選手権の都道府県予選が行われています。
多くの地域ではトーナメント方式で予選が行われています。
一発勝負のトーナメント方式のサッカーでは堅守速攻という言葉が浮かんできますね。
しっかり守って素早くカウンターを決める!というイメージです。
ところで、しっかり守るとはどういうことか。
素早いカウンターを決めるにはどうすればいいのか。
三浦のチームの予選はこれからですが、あらためて見直し実際の試合に活かしたいです。
奪われたら奪い返すという守備の基本
しっかり守るための試合の入り方について考えてみます。
ここで大事なことは、攻撃をしないことではないということです。
ボールを奪うことが守備の目的なので、ボールを奪った瞬間に攻撃に転じます。
攻撃したらかんたんにボールを奪われないことが大事です。
少年サッカーの場合は、長くボールをキープするということはなかなかありません。
ボールを奪ったり、奪われたりという攻防が繰り返されます。
しっかり守るための試合の入り方としては、奪われたボールをすぐに奪い返す意識を持つことではないかと思います。
誰かが奪い返してくれるだろうという気持ちの選手がいると守備に穴が空いてしまいます。
奪われた選手が最初の守備者になること。
これが大事です。
常にプレッシャーをかけ続けること
ボールを持った相手に常にプレッシャーをかけ続けることで相手チームはパスを出すようになります。
プレッシャーをかけてもドリブルを繰り返すようであればカバーリングでボールを奪える可能性が高いです。
しかし、通常はプレッシャーをかけ続けるとパスをつないでプレッシャーのないスペースにボールを運ぼうとするはずです。
パスを出させるということでインターセプトを狙うことができます。
プレッシャーとパスカットを連動させることが相手のボールを奪ったあとに素早く攻撃に移ることができる肝です。
前を向いてボールを奪うこと、奪った瞬間に相手を置き去りにできること。
これがインターセプトの醍醐味です。
インターセプトを成功させるコツ
守備というとボールを追うことと思い込んでいる選手がいます。
そのような選手はボールを相手の背中を追い回しているうちに体力を消耗します。
ピンチの時に走れない、足が出ない、反応できずに失点してしまう原因になります。
ボールばかり見てしまうとボールを追うプレーになりがちです。
やはり守備でも「ボールばかり見ない、ボールを持っていない相手を見る」これは大事です。
インターセプトを成功させるためにはボールを持っていない選手の動きを見ることが必要です。
ボールの動きと相手の動きを同時に見て動き出す。
相手に近づき過ぎるとパスが出てきません。
かと言って遠すぎるとパスカットが難しくなります。
チーム練習や対外練習でこの距離やタイミングを何度もトライすることでインターセプトの成功率が上がります。
インターセプトは狙っていないと成功しません。
クールな頭でコートを見渡せること、一瞬の判断でトップスピードでパスをカットできること。
選手たちにはボールに夢中になりすぎないように伝えています。
どれだけボール以外のものが見えるか。
堅守速攻で先取点をとるには勢いは大事ですが、熱くなり過ぎないことが大事ですね。
ショートカウンターという発想
相手が攻撃を仕掛けてくることを想定してインターセプトを狙うわけですが、相手チームが縦へ縦へと攻撃して来ない場合は、相手陣内でボールを奪うというショートカウンターが有効です。
ショートカウンターはフォーワードやミッドフィールダーが相手陣内でプレッシャーをかけ、奪った瞬間に攻撃に転じるというものです。
小学生のサッカーでは非常に有効で、試合開始直後に上手くハマると先制点を奪うことができます。
しかし、これも条件が揃わないと裏を取られてしまうので注意が必要です。
ショートカウンターでは、最初のプレッシャーでボールを奪うのではなくプレッシャーを受けて思わず出したパスをカットすることが目的です。
逃げるパスになるのですが、横パスだけでなく縦に蹴る場合もあるでしょう。
コートのどの位置でプレッシャーをかけるのかどの方向からプレッシャーをかけるか。
相手のパスを誘うために、相手に近づかないポジショニングが成功のカギです。
1本目のパスでは奪えなくても、2本目や3本目を出させているうちにマークがついている味方にパスをしてしまうというミスを誘う事もできます。
ミスを誘うプレーがショートカウンターの狙いですね。
まとめ
トーナメント方式のゲームは1点を奪いあう拮抗した試合になりがちです。
集中力を切らさず最後まで諦めることなく戦いたいです。
皆さんも頑張って100%の力を出し切ってください。
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小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。
好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。
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