少年サッカーで指導する時のアイデアです。皆様がお子様向けに変換してください(笑)

鈴木陽二郎

今回は、U-12世代への落とし込み方法についてです。

といっても、私はほぼ大人向けの活動ですので、U-12世代と一緒にトレーニングした回数は数えるほどしか経験がありません。

その中で、自分がどうやってU-12世代に落とし込んでいるかというのを、お恥ずかしながら紹介します

印象として、U-12世代は「認識の中心がボール」になる傾向が強いかなと感じています。

ですので、「認識の中心が目的地」に設定すべく色々と仕掛けていきます。

まずはコンセプトを掲げる。

「認識の中心が目的地」にすべく!

まずは、大前提としての「味方の成功を考える、味方の成功が自分の成功へ!」というコンセプトを掲げます。

フットボールは、1人でやるモノではなく、お互いが助け合う事がとっても!大事なスポーツです。

自分だけの成功は、フットボールでは何も意味を持たないですから。

という、フットボール(人生)で超重要な側面と「味方の成功を考える」は、自分とボールだけの関係である「認識の中心がボール」から離れやすくなります。

そして、勝手に「認識の中心が目的地(パートナー)」になる!という、認識が勝手に変わるという重要な側面があるわけです。

皆様が頼りです(笑)

今回紹介するメニューは、「蹴らない」メニューです。

蹴るよりも、ボールを転がしたり投げたりする方が、難易度がレベルや世代を気にせずに誰でもできます。

特に、U-12世代は様々な運動をした方がいいので、そういった側面もあります。

そして、転がすや投げる、キックも、共通した成功する認識と失敗する認識があります。

難易度低く、認識させたい・認識を変えたい事が、さらっと出来るのが転がす・投げるなのです。

文章では難しいので、以前に開催した蹴り方教室の動画で説明させて頂きます!

内容は大人向けですので、皆様がお子様向けに変換してください!

アイデアの1つとして参考にして頂けばと思います

ですので、皆様が頼りです(笑)

ボールの軌道と相手の位置は自分の場所を決めるから知る必要がある

まずは、ボールを転がします。

転がすだけですので、フットボールの経験も全く関係ありません

ゲーム性を持たせたり、動きながらもできるのでバリエーションは豊富です。

ハムストリングス、背中のエクササイズにもなるので重宝してます。

それでは動画でご紹介です!→こちら

紹介するメニューは、動画のスタート~2:20までです。

やり方

  • 3人組以上
  • パス交換は必ず正対
  • 自分の真ん中でボールを触る
  • ボール触るのは自分の前
  • ボールは叩いてパスする(ボールを掴まない)

考えるポイント

  • 目的地はパートナー
  • ボールがどこを通るか観察する(意識を線にする)
  • パートナーがどこにいるか観察する
  • ボールの軌道+パートナーの位置で、自分の位置が決まる
  • パス交換時は必ず正対する(胸と胸を合わせる、へその向きを変える)
  • パートナーが次にパスをしやすいボールを出す!!!(相手の成功を考える)

ポイントには、ボールを何とかする項目はありません。

  • ボールの軌道
  • パートナーの位置

この2つで、自分の場所が決まります

自分が目的地になってあげてから、自分の目的地にスイッチする。

その為には、ボールの軌道がわからないといけないし、パートナーの位置もわからないといけません。

面白いのが、ボールだけを追うとパートナーの位置がわからなくなり、パートナーがいない方向に胸向けたりとうまくいかなくなります。

人間は認識した形になるわけですからね!

ちなみに、認識の中心を目的地にする為のトレーニングです

キックだけでなく、トラップも目的地に向かうわけですので、勝手にトラップのトレーニングにもなっていきます

以下の動画に上記内容や、トラップも解説をしているのでご覧ください→こちら

「キャッチボールは相手の事考えて投げるけど、キックになると急にどう蹴るかとかになっちゃうんですよね」

転がすの次は!

「投げる」トレーニングを行います。

トレーニングの紹介の前に、私が投げるトレーニングを行うようになったいきさつからお話します。

それは、高校まで野球部で大学からフットサルを始めたH君の

「キャッチボールは相手の事考えて投げるけど、キックになると急にどう蹴るかとかになっちゃうんですよね」

こんな何気ない一言でした。

めちゃくちゃ「認識の中心が目的地」と「認識の中心がボール」を端的に表現してくれました。

目から鱗が落ちるとはこの事でしたね。

そこから、投げるメニューを取り入れています。

投げるメニューをやりだして面白かったのは

キックが飛ばない=遠くに投げられない

でした。

それは、筋力なども関係するかもしれませんが、どちらかと言うと体の使い方の問題でした。

キックが飛ばない=遠くに投げられないの傾向は

  • 力みがある、力で強いボール蹴ろうとする、ちからで速いボールや遠くに投げようとする
  • 脚、腕の力に頼る、全身を使えない
  • インパクト、リリースの瞬間の意識がやたら強い
  • ボールを何とかしようとする
  • 相手の事を考えない

まさに、「認識の中心がボール」だったわけです。

要するに、体の使い方問題というよりは、体の使い方が悪くなる認識の問題だったというわけです。

このような気付きを与えてくれたのは、H君の一言です。

本当にH君には感謝です。ありがとうH君

レインボー!と叫ぼう!

  • パターン
  • やり方
  • ポイント

は以下の通りです。

時間は動画時間です→動画はコチラ

●パターン

  1. 正面下手投げ 2:21~
  2. 背面上投げ 4:00~
  3. 背面下手投げ(股下投げ)5:10~6:19

●やり方

  • 2人組~4人組(5人組以上もできますけど、効率はよくない(笑))
  • パス交換は必ず正対
  • ②、③は自分の背中と相手の正面が向き合う
     距離3m程度からスタートし、お互いがノーバウンドでキャッチ出来たら距離がどんどん離す!
  • 3人以上の場合は、キャッチする際に正対する(胸と胸を合わせる)
     ②、③は自分の背中と相手の正面が向き合う

●投げる時の考えるポイント

  • 目的地はパートナーの胸
  • パートナーの胸に山なりの優しい取りやすいボールを投げる(味方を考える)
  • 虹を掛ける!(銀河鉄道999なイメージでもOK!)
    自分~パートナーの胸までのやまなりのボールの軌道をイメージして体ごと虹に乗るように、指先が虹(ボールの軌道)のスタートに。
    ボールを強く投げようとすると(認識の中心がボール)、体や腕が反って上に向きます。パートナ-は上にはいません。
  • レインボー!と叫ぶ(笑) 息を吐くことで運動効果は高まります
  • 離れても力で投げない、力まない 力むと運動効果は下がります
    スプリングのように縮まって伸びるように投げると力はいらずに飛んでいきます

●取る時の考えるポイント

  • ボールがどこを通るか観察する(意識を線にする)
  • パートナーがどこにいるか観察する
  • ボールの軌道+パートナーの位置で、自分の位置が決まる
  • ボールの軌道上には外側の手だけ
  • 投げる為に取る(取ると投げるを別に考えない、意識を繋げる)

動画を見ると、綺麗に投げられてる方は肘が伸び、体が伸びます

指先は、ボールの軌道のスタートとなり、パートナーの胸にぽとりとボールが落ちていきます。

綺麗に投げられない方は肘が曲がり、体と別物にみえます

そして、ボールもインパクトの瞬間の意識が強い為、びゅん!と飛んだり鋭角に飛んでいきます。

認識の違いがあると思いますが、体が硬いなどで認識した体の形にならない場合もあります。

後者の方は、自分では伸びてると思っている方がほとんどです。

以前にもお話しましたが、知識と理解の乖離が起きている状態です。

ですので、何にしても動画撮影して、見せてあげるのがいいかなと思います。

イメージと現実にどれだけ差があるのか本人に自覚させてあげてください

まとめ

毎回同じ締め方です(笑)

人間は認識した形に成る性質をもっています。

ですので、どこに向かうかが明確(認識の中心が目的地)であるならば、体はそこに向かう為の形に勝手に成っていきます。

行動はするのではなく、勝手に成るものです

転がす・投げるを利用し、この認識は成功してこの認識だと失敗するを整理してください

それはキックの時も同じです。

キックだから違うと認識したら、その認識が失敗させる認識だと思います。

この記事を書いた人鈴木 陽二郎鈴木 陽二郎
(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。