正しい考え方こそ、本当に上手くなる方法とは？

大きな経験

僕自身の大きな経験としては、「17歳からサッカーを始めて、ブラジル1部リーグのプロサッカー選手になったこと」です。

それって、実は何も特別なことではありません。

重要なのは、上手くなれるかどうかです。

僕に才能があったとか、そんなことでは全くありません。

幼稚園からサッカーを始めてもプロサッカー選手になれない人たちが多いのに、17歳からサッカーを始めてもプロサッカー選手になれるということは、そこにはプロセスによる大きな違いがあるからです。

本当は、誰でもちゃんと上手くなれるのです。

プロセスの違い

プロになる人には、なれるだけの理由があります。

才能という言葉で片付けられるような簡単なものでは、ありません。

プロサッカー選手になるには、上手くなれるかどうか。

これがものすごく重要ですから、そこの部分から考えていかなくてはいけません。

なぜなら、幼稚園からサッカーを始めても上手くなれない人たちはたくさんいますが、17歳からサッカーを始めても上手くなれることはたくさんあり、プロになれるだけの方法もあります。

上手くなるには、考え方のプロセスこそ非常に重要です。

上手くなれる人、上手くなれない人

単純に、上手くなれる人と上手くなれない人の違いは、プロセスです。

プロセスに違いがあり、間違ったことをやっていれば上手くはなれないのです。

日本ほど、あらゆるサッカーメニューや指導方法が多い国はありません。

それって、「正しい基礎基本」というものが、浸透してないからです。

正しい基礎基本についての考え方がバラバラであれば、プロセスもまたバラバラですから。

正しい基礎基本って？

例えば、今目の前にボールがあって、それを正確にボールコントロールできているかどうかは、最低限のボールコントロール技術と考えられねばなりません。

世界のトッププレイヤーたちが、遊びながらボールを触っているシーンを見たことがあるかと思いますが、彼らはそれだけボールコントロールに優れていて、ボールと自分自身の中でプロとして最低限の技術が備わっているということです。

そういった、当たり前に必要な感覚やボールコントロールの意味がわからなければ、本当に上手くなることにはつながらないのです。

それは、小手先のボールコントロールとは全く違います。

目の前のボールに答えは出ている

• ドリブルで抜きたい
• シュートを決めたい

と思って、フェイント練習しても蹴ってばかりいても、目の前のボールを正確にコントロールできていなければ、そのフェイントもシュートも通用しないどころか、そんな場面にもなりません。

相手が自分より優れていては、ボールさえ触らせてくれないですから。

だからこそ、目の前のボールとどう向き合うかが重要なのです。

利き足は当たり前

サッカーをやるにあたり、自分の身体で一番神経が通ってる利き足から鍛えることは最低限のことです。

まともに利き足を使えないのに、両足両足と言っている人たちは、それは両足を使えているのではなく、勝手に両足にボールが当たっているだけです。

もし、正しく両足が使えるのなら、正しく「利き足だけ」でも正確にボールコントロールできるでしょう。

利き足だけじゃダメ

「利き足のポイントの技術」については、プロサッカー選手としての経験から、

• マスメディア
• DVD
• ブログ

等で発信してきましたが、まだまだたくさんの誤解があります。

その多くは、正しい基礎基本を知らないことにあります。

世界のトッププレイヤーたちのボールの持ち方やボールの置き場所等を中心に見れば、「利き足中心」が見てわかります。

その観点から、利き足に対する考え方が重要です。

そこから「利き足だけ」も間違いだし、勝手なアレンジでここは逆足を使っても良いということもまた間違っています。

正しい基礎基本があってこそのプロサッカー選手であり、そうでない人たちは目に見えた真似事では、正しい基礎基本を身につけることはできません。

正しい基礎基本は簡単じゃないけれど

僕の言う「利き足のポイントの技術」は、僕の経験であれば、ブラジル1部リーグのプロサッカー選手としての最低限の技術と考えています。

ある意味、プロとして最低限の技術です。

簡単ではありませんが、正しくプロから学ぶことができれば、確実に上手くなり、夢に繋がります。

絶対に上手くなります。

だからこそ、正しい基礎基本をしっかりと学んでほしいのです。

この記事を書いた人檜垣 裕志
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト（2006 W杯ブラジル代表）とともにプレーをした経験もある。
FIFA（国際サッカー連盟）公認コーチライセンス、
CBF（ブラジルサッカー協会）公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。