団子サッカーからの脱却

スキルアップ ポジション ドリブル パス 練習法 講師


ウチのチームでは小学1年生から6年生までの子供たちがサッカーを楽しんでいます。

いつもは5,6年生を担当している三浦ですが、3年生以下のコーチが息子さんの卒業式で休みをとったので、2日間3年生以下を担当しました。

担当コーチによると、どうしても団子サッカーから脱却出来ないので困っているとのことでした。

三浦は、よし、この2日間で団子サッカーから脱却してやろうと練習メニューを考えました。

 

■ボールに触りたくてしょうがない

3年生以下には1、2年生もいます。この頃の年代はボールに触りたくてしょうがない年齢です。

そして、ボールを離したくないので、味方にも渡そうとしません。
味方どうしで奪い合ったりします。

この時代を「プレゴールデンエイジ」と呼びます。
年齢でいうと9歳以下です。

「ボールと自分の関係が全て」なので、敵や味方は存在せず自分以外は「敵」のようなものです。

そして、ボールを自分の思い通りに扱おうとする気持ちも強いです。

この年代はドリブル練習を行うと、上達が早いでしょう。

でも、問題があります。

ドリブルばかりしていると顔が下がってしまうのです。

 

■スペースを見つける、スペースへ運ぶ

ドリブルに夢中になってしまい、敵が密集している場所に突っ込んで行ってボールを奪われてしまうことも多いです。

ドリブルでボールを持ち続けたいのであれば、スペースからスペースにボールを運べばいいのですが、そのスペースが見つけられません。

足もとのボールだけを見てドリブルしていると、本当に周りが見えなくなるものです。

 

お父さん、お母さんも試してみるとよくわかります。

顔を上げられる時には顔を上げること。顔を上げるためのボールタッチができるようになること。

顔を上げたときにはスペースを見ること。近いスペースから遠いスペース。
大きいスペース、小さいスペース。いろいろなスペースが見えると思います。

とりあえず近いスペースにボールを運んで、みんなが動いたら、次のスペースに移動すると、奪われずにドリブルすることができるでしょう。

 

■ドリブルは楽しいけれど、パスも楽しいぞ!

ドリブルでボールを持ち続けることは楽しいけれど、本当に楽しめる子はほんの一握りの子どもたちです。

ドリブルする子を追いかける子は、次第に興ざめしてくるでしょう。

ドリブルもいいけど、味方にパスを出すともっと楽しい。

シュートが決まるともっと楽しい。

三浦としては、ここに気づいて欲しいですね。

「ドリブルもいいけど、味方にパスを出してみよう」

子供たちに向かってパスを出そうというと・・・

これがなかなか上手く行かないものです。

基本的にボールに触りたい気持ちでいっぱいなので、パスを出すためにボールが必要、だからボールを追いかけるわけです。

全員で。

 

■ボールを持った味方から離れよう

1mのパスでは、パスの意味がありません。
やはり3~5mは離れてパスをしないと、敵にカットされてしまいます。

パスを成功させるためには、ボールを持っている味方から離れることです。

ボールを触りたいので、どうしても近づいてしまいますが、ぐっとこらえて離れることです。

みんなが離れることが出来れば、スペースが生まれてパスを出しやすくなります。

しかし、全員がボールから離れられるかというとそれは無理なんですね。

 

■コートにラインを引いてみた

3年生以下の子どもたちは、フットサルコート、フットサルゴールで練習をしています。

クレーのコート(土のコート)なので、石灰でラインを引いています。

三浦は、コートの中にラインを2本引きました。

「このラインの中には、それぞれのチームから1人ずつしか入れません」

「このラインの中から外には出られないし、ラインの外から中には入れません」

どのようなラインを引いたかというと、タッチラインに沿って、3~4m離して平行にラインを引きました。

もちろん両サイドです。

 

■強制的にサイドに広がった子供たちの動きとは

キーパーを入れて5人対5人でゲームをしているので、両サイドのラインの中では1対1になっています。

中央のエリアは、2対2とキーパーがいます。

強制的に両サイドが広がった形になっているのと、お互いのラインの中には入れないので、ボールにむやみに近づくこともありません。

スローインの場面でも、ボールに群がらないので、遠くに投げることが出来ます。

縦に3分割されたコートの中で、子どもたちが見せた動きに、三浦は驚きました。

 

サイドでは、縦のスペースでボールを受ける動きを見せ、中央からのパスを要求します。

中央でボールを持つと、サイドの選手はワンツーの壁の役目になろうとします。

「なかなかやるな、この子たち」

ラインで守られているので、うじゃうじゃ仲間が集まってこないのでトラップやキックも余裕を持つことが出来ます。

スペースもあるので、パスも通るようです。

「スペースがある時は、ドリブルよりもパスが効率的なことに気づいたのかな」

この練習方法は、4年生や5年生に対してよく行う練習ですが、3年生以下でもこんなに役立つとは思いませんでした。

もうちょっと3年生以下の指導も続けてみようと思います。

 

コーチも新しい発見をすると指導が楽しくなります。

選手も負けずに頑張ろう!

 

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