「コンビネーション」縦の壁パスのトレーニング方法について

スキルアップ パス 三浦直弥 講師

三浦です。

壁パスには、ボールを持った選手と壁役の選手の位置によって、横の壁パスと縦の壁パスがあります。

横の壁パスは、自軍エリアでも行うことがありますし、中盤でも有効です。

縦の壁パスは突破の壁パスというイメージになるでしょう。

横の壁パスの記事  https://soccer-rs.com/koushi/7128.html

基本の縦の壁パス

ボールを持っている選手に対して壁役の選手は縦の関係になりますが、真後ろでなくやや角度をつけます。

前にいる選手が壁役の選手に戻すパスを入れ、マーク相手の裏側に全力でダッシュします。

壁役の選手は縦パスを出します。スペースに向かってのパスですが、味方の走り込みとボールがタイミングよく出会えるようにパススピードを調整します。

パスはグラウンダーで味方がコントロールしやすいボールをだしましょう。

壁役の選手のパスが、横の壁パスにくらべると長いので、やや難しいかも知れません。パススピードが遅いと味方はスピードダウン、ストップする必要があります。

縦パスに追いつくくらいがちょうどよいのですが、長い縦パスはチャンスを作るパスになるので、チーム全員が身につけて欲しいプレーです。

やり直しの縦の壁パス

横の壁パスでも壁役の選手がリターンをしない場合を想定しましたが、縦の壁パスでもリターンをしない場合を想定します。

壁役の選手が前方のスペースを見て、相手選手が走り込んでいるようならリターンを諦めます。

自分でドリブルでしかけるか、ボールを持った味方が戻って来ているようなら足元にパスを出します。

前方の選手(最初のパスを出した選手)が同じ判断で、スペースが無理だと判断したら、戻ってパスを求めます。

そこからもう一度縦の壁パスをやり直すというものです。

壁役の選手が前方に移動していれば、横関係に近くなっているかも知れません。

横、縦の意味は、あくまでもリターンパスの動きの事なので、縦、横にとらわれず、2人で相手をかわすことを目標にしましょう。

ハーフマッチでフィニッシュまで

縦の壁パスはボールを受けた選手が相手ゴールに近づくので、次の2パターンの練習が有効です。

コートはハーフコートを使って行います。

・コート中央で、フォワードとセンターハーフまたはセンターバックの関係で行う。フォワードはパスを受けたらフィニッシュ!

・コートサイドで、サイドハーフまたはウイングバックとサイドバックの関係で行う。サイドからクロスを入れ、ゴール前にいる味方にパス、フィニッシュする。(コート中央にフィニッシュ役の選手を置く)

ミニゲームで仕上げる

4人から5人で1チームを作りミニゲームを行います。(横の壁パスと同様、横の壁パスの記事  https://soccer-rs.com/koushi/7128.html

コートサイズを縦長が望ましいです。GKをつけず、リターンパスを受けた選手はフィニッシュすることをルールにします。

前の選手がリターンパスを受けるのですが、試合で言えばフォワードの役割で、相手チームもマークがつきます。

また、縦パスが狙われやすいのでなかなかリターンが成功しないかも知れません。

選手たちのレベルに合わせてルールを工夫して、なるべくゴールが決まるようにします。

例として、オフサイド有りのルールにして、守備側のチームはディフェンスラインを高くして、攻撃側は、相手ディフェンスの裏のスペースを狙うことに専念します。

また、4人、5人が多いようなら、3人対3人にするなど、スペースを広くするなど工夫してもよいです。

まとめ

ボールを持った選手が相手ゴールに向かい、相手ディフェンスが寄って来たときに、すかさずサポートがついて2人対1人の関係を作り、ディフェンスを突破する。

壁役は攻撃のサポートの動きのひとつですが、ボールを持った選手の横でサポートすれば横の壁パスになり、後ろでサポートすれば、縦の壁パスになります。

コンビネーションのトレーニングには、攻撃のサポートという一面もあるので、サポートの質、コンビネーションの両面で、選手たちに理解して欲しいものです。

持久系プロテイン

ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。