一点を見つめない習慣作り

スキルアップ パス 鈴木陽二郎 講師

YJRです。

前回は、川崎フロンターレの家長選手と大関選手が対面パスをしている動画を紹介。

2人のシルエットの違いは、認識の中心の違いによるものではないか?

とお話させて頂きました。

前回記事:https://soccer-rs.com/koushi/6572.html

認識の中心がボールになると、ボールだけにピントがあってしまいがち。

フットボールは、ボール以外に見るものが多いために、ボールだけを見つめてしまうのは非常にもったいない状態です。

大事なことは、一点を見つめない事。

普段から、自分の視野にはいっているものを見る習慣をつけましょう。

■見たいものを中心に置かない

見たいものを中心に置くと、目の網膜の仕組みとして中心以外の解像度が下がり、中心以外が見えづらくになります。

イメージは筒状の視野です。

ですので、筒状の視野で足元にあるボールを見ると、ボールを覗きこむような姿勢になります。

そして、結果としてボール以外が見えづらくなるわけです。

ボールウォッチャーの時は、ボールだけを見つめているので、中心以外の解像度が下がりボール以外を認識しづらくなってしまうわけです。

まず、見たいものを中心に置くと、中心以外の解像度が下がり、中心以外が見えづらくなる事を理解しましょう。

パスカットされる時は、DFが見えておらず、味方のみしか見えていない状況です。

その場合は、味方を中心においてしまい、そばにいるはずのDFを見逃す時です。

その為に、一点を見つめずに視野内に入っているものを全部見ようとしてください。

■交互にみないようにする

認識の中心がボールになっていると、相手、ボールを交互に見る傾向があります。

交互に見るというのは、視野の中心に相手、ボールを置くようにすることです。

多分ですが、見たいものを中心におかないと不安になるのではないかと考えられます。

両方とも同時に見る工夫が必要です。

ボールを見ていても、必ず目的地への認識を途切らせない事。

直接目的地が見えなくても、目的地へのイメージは必ず残すようにしましょう。

逆も然りです。

10mくらいの対面パスであるなら、両方とも同時に見える工夫が大事です。

前述しましたが、全部を見ようとすると顎がひかれます。

人間の視野は、

上下の視野は(垂直視野) 上に60度、下に70度の上下130度

左右の視野は(水平視野) 左に100度、右に100度の左右200度

あります。

目的地への認識を途切れされずに、顎をひいてボールを見れば、かなり遠くまで見えるはずです。

■見たいものを中心に置いた状態で首を振っても

見たいものを中心に置いた状態で首を振っても、視野の中心しか見えていません。

ですので、視野の中心以外は見えづらくなり、情報量はかなり減っています。

周りを見るというのは、見えない部分を、景色を集める事です。

見えづらい部分の情報を集めないと成立しません。

沢山首を振っても、視野の中心しか見えていない状態では、首を振る意味はさほどありません。

沢山首を振って視野の狭い方は、視野の中心しか見えていない事が多くあると考えています。

見たいものを中心におかずに、視野内の全体像を捉えるようにしましょう。

■視野の端っこを生かす

普段から視野の端っこに認識がいくようにしましょう。

車を運転する方は、運転中はできていると思います。

前を見ながら、視野の端に認識がいっています。

それは、視野の端が危険だからと認識しているからです。

フットボールだとどうしてもボールに吸い込まれてしまい、ボールを視野の中心においてしまう事が非常に多いです。

それを理解して、ボールに捉われないようにすることが大事です。

パスやクロスはボールを見ながら視野の端にある対象者にボールを送ります。

かつ、対象者のマークやスペースなども同時に見る必要があります。

視野の端に認識を置くことで、視野が確保されやすくなっていきます。

■普段の生活でも意識的に行ってみましょう。常に視野内の全体像を!

今、私はPCで記事を書いていますが、キーボードや画面の一点を見つめるのではなく、

視野内で映っているものを意識的に認識しながら記事を書いています。

ディスプレイの後ろの景色を直接的にみないように、視野の端で確認しています。

見たいものを中心に置かない事を習慣にすることで、フットボールでも反映されると思います。

スマートフォンをいじっていても、一点を見つめるのでなく、目を動かす視野の端を見るようにしましょう。

そして、どんな時に見たいものを視野の中心においているか?を自分で理解できると修正は簡単になります。

フットボールは日常がとても反映されやすいです。

目の前のものに捉われるのではなく、常に全体像を見ようとしてください!

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