シルエットの違いは認識の違い?

スキルアップ パス 鈴木陽二郎 講師

YJRです。

Jリーグチームがキャンプインしたことで、各チームの公式アカウントからキャンプの様子が掲載される事が増えましたね。

その1つとして、川崎フロンターレの家長選手と大崎選手の対面パスが川崎フロンターレの公式Twitterに掲載されました。

ご覧になられた方も多いかな?と思います。

個人的にはすごく興味深く拝見しました。

特に、印象的なのは2人のシルエットの違いがある事です。

どのような違いかと言うと、頭の位置(ボールの見方)です。

家長選手は、頭の位置が動かず立ったようなシルエット

大関選手は、頭の位置が上下し、ボールを触る度に丸くなるシルエット

人間は認識した形になる性質をもっています。

ですので、二人のシルエットの違いは、認識の中心の違いが起こしていると考えられます。

■ボールの見方

比べて見ると

家長選手は、ボールを止めてパス出すときにでも、頭の位置や角度が変わらずそこまでボールに視線を落とさずに前を見ています

対して、大関選手はトラップもキックも視線落として覗きこむように頭の位置や角度を変えてボールを見ています。

この違いは

家長選手は、目的地を中心に認識をし、大関選手は、ボールを中心に認識をしていると考えています。

家長選手は、ボールだけでなくパートナー(目的地)も一緒に見ようとしています。

やって頂くと分かると思いますが、パートナーとボールを同一視野にいれようとすると頭は下がりません。

ボール越しに目的地を見ている状態で、認識の中心が目的地である典型的な形です。

そして、大関選手のように、ボール覗きこむ傾向が強いタイプは、トラップやキックの瞬間はボールだけになる傾向が高いです。

視野の中心がボールになっている、認識の中心がボールになっている典型的な形です。

■ボールを中心に認識しやすい

対面パスやリフティングなどボールを扱う事が中心のメニューは、認識の中心がボールになりやすく、大関選手のように頭がさがる事がよくあります。

逆に、ゲーム形式の練習などは、見るべき場所がボールから離れる事が多いので、頭の位置が変わらずになる事があります。

その中で、認識の中心にボールがなりやすい対面パスでも、ボールに吸い込まれずに頭の位置や角度が変わらず、視線を落とさずにボール越しに目的地や全体を見ながらボールを蹴る習慣がある家長選手はさすがです。

そういった習慣がプレーにいきるのは間違いないと思います。

家長選手は、実際にプレーを見ても頭の角度が変わる事がさほどありません。

家長選手の特徴でもあるキープのプレー集です。

この対面パスのように、キープ時でも頭がさがることはありません。

キープ時頭がさがらない事で体勢が崩れづらくなります。

人間は頭が重いので、頭が下がると頭の方向へ体は倒れやすくなります。

頭が真上にあると重心は崩れにくいわけです。

特にキープはボールに集中してしまい頭の位置が下がりやすいですが、頭の位置が動かないということは、認識の中心がボールではないという事になりますね。

■頭は下がらない方がいい

認識の中心がボールにセットされると、トラップやキックの際に、覗きこむような姿勢になり、目線がボールに落ちるとボール以外が見えづらくなります。

ボール以外が見えづらくなると、味方のタイミングに合わせる事が出来なかったり、DFの位置を把握できずに奪われやすくなったりしてしまいます。

頭があがっていた方がいいと聞いたことがあると思いますが、頭の位置が下がらない事はフットボールにおいてとても重要です。

身体操作的にも頭が下がらない事で効率よく動くことができます。

けれど、自分では気づかない事が多いです。

ですので、大事なのは自分がトラップやキックの際に覗き込むような姿勢になっているのか?理解する事です。

そうなった場合は、認識の中心がボールになっている事も理解が必要です。

まずは、自分の認識の中心が何か?を自分自身で気が付くことが重要です。

気づかないと修正もできません。

対面パスのように、認識の中心がボールになりやすい練習だからこそ、ボールに吸い込まれず、パートナー(目的地)を中心に認識をします。

習慣がとても大事になりますので、普段の認識が常にプレーに反映されることになると思います!

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