【少年サッカー】試合の動き方(1stディフェンダーと2ndディフェンダー)
三浦です。
少年サッカーの試合での動き方守備編その2です。
守備編その1では、守備のオン、オフについて解説しました。
また、守備の優先順位1番は「インターセプト」であることも解説しました。
こちらの記事です。
まだ読んでない方は「その1」を読んでいただいて、その後にこちらに戻ってきていただくことをおすすめします。
サッカーの試合では「ペア」を意識するとわかりやすい
サッカーは「ペア」で動くことをイメージできるようになると理解が早いです。
壁パス、ワンツーというサッカーならでは攻撃プレーも2人1組のぺアですね。
サッカーの動き方がわかないという場合は、自分は誰とペアなのかという認識がないことが多いです。
試合での動き方(守備編その1)では「チャレンジアンドカバー」が守備の基本であることを解説しました。
さて、試合での動き方その2では、このチャレンジアンドカバーを深掘りします。
ファーストディフェンダーとセカンドディフェンダー
サッカー用語に「ファースト」とか「セカンド」とかあるの?と疑問に思う方もいらっしゃるかも知れませんね。
1stディフェンダー、2ndディフェンダーと表現されることも多いです。
三浦自身もサッカー指導を学びはじめてからこの言葉を知りました。プレーヤー時代にはまったく知らなかったことばです。
ファーストディフェンダーとは、守備において、ボールを持っている相手選手に対して最初にチャレンジする選手のことをいいます。
セカンドディフェンダーとは文字通り2番目のディフェンダーです。
セカンドディフェンダーの役割は、まずファーストディフェンダーのカバー(抜かれたときのカバー)です。
そして、ファーストディフェンダーが相手選手のパスコースをカット(ワンサイドカット)して、誘ったコースに出てきたパスをインターセプトするという役割があります。
インターセプトが守備の優先順位ナンバーワンでしたね。
ファーストディフェンダー、セカンドディフェンダーという言葉は、チーム練習ではあまり使われない言葉かも知れませんが、コーチどうしの会話では出てくることがあります。
誰がファーストディフェンダーになるのか
少年サッカーにおいても攻守の切り替わりは目まぐるしいものです。
特に中盤エリアでのボールの奪い合いは大事な場面なので選手たちも必死です。
どちらかのチームがボールを保持したとします。相手チームはそのボールを奪いにいかなくてはなりません。
この時、いったい誰がボールを奪いに行くのでしょうか。
もちろん、ボールに近い人!という声が聞こえてきそうですが、ボールに近い人=ボールを奪いに行く人とは限りません。必ずしも守備の意識と守備の体勢ができているとは限らないからです。
ペアで守備をする時、ファーストディフェンダーが誰になるのか決まらないとセカンドディフェンダーが誰になればいいのか決まりません。
その間にも相手チームはフリーでプレーを続けて、パスがつながってしまうかも知れません。
パスが動いていくと、ますますファーストディフェンダーが決まらなくなっていきます。
ボールを持った相手に近い人が「ハンター」の意識を持ってプレッシャーを与え、あわよくばボールを奪い取るためには「ファーストディフェンダー」の意識を持ってプレーすることが大事です。
つまりファーストディフェンダーの条件は「守備の意識」「守備の体勢ができている」選手ということになります。
守備の意識を味方に伝える方法
少年サッカーでよく見られる場面に、ボールを持っている相手選手に2人同時にチャレンジに行ってしまうというものがあります。
奪える場面なら2人同時でもいいのですが、2人同時での守備はリスクも大きく、かわされる時も2人同時になります。
まず1人が行って、2人目はカバーリングのポジションに入ることがセオリーです。
2人で行く場面は、2人とも守備の意識が高いということになりますが、同時に行くということは、意思表示、コミュニケーションがとれていないということになります。
普段のチーム練習でもこのような場面があり、それを放置していれば試合でも再現されてしまうものです。
ファーストディフェンダーになる選手が他の選手に意思表示をする方法は「声」と「ジェスチャー」です。
三浦のチームでは、ファーストディフェンダーは相手選手に向かってダッシュすると同時に「オッケー」という声を出すようにしています。
オッケーという言葉には「自分が行く!任せろ!」という意味がありますが、同時に「カバーを頼む!」という意味があります。
ファーストディフェンダーが決まると、その近くにいる選手が「自分がセカンドだ」と認識し、カバーリングポジションに入ります。
セカンドの選手が動くと、他の選手はセカンドの選手をカバーできるポジションに移動したり、スペースを埋める動きをしたり、判断と動きが連動してきます。
声がけはオッケーでなくとも何でもいいと思います。ハイ!でもファースト!でも「オレ!」でも何でもいいです。すでに各チームではそれぞれ決まりを作っているでしょう。
声が大事なのではなく、声を出すと同時に動くことが大事なのです。
動いてから声を出すのはダメ。声が先でもダメ。モーション(ジェスチャーとして手を上げるのもよい)と声が同時でないと仲間に伝わりません。
まとめ
今回は、守備の動き方その1で解説したチャレンジアンドカバーについて、実践編のような形で「その2」を解説しました。
チャレンジアンドカバーの仕組みは理解できても、実戦ではなかなかうまくいかないものです。
ひとりで行う自主練習では身につかないので、チーム練習ではこのような練習に時間を割いていくべきですね。
2人ができるようになると、3人、4人と連動してレベルアップしていきます。チーム力アップに直結するプレーなので、じっくりと取り組んでいきたいですね。
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