腕を使ってもキックが上手くいかない理由

鈴木陽二郎 講師

こんにちは。YJRです

今回は、前回の予告通り「腕を使うのって一般的だけど、なんでYJRさんは使ったらダメ!って言うの?」です。

まず大前提として「使ったらダメ!」というのは腕を使っているから上手くいっていない」方に向けてです。

言うなれば、「腕を使っても上手くいく」方には言っておりません。

ただ使わなかったらもっと良くなるかもとは伝えています。

ここ数回に渡りお伝えしいます、腕を使う方の上手くいかない、上手くいってない認識や行動など傾向は

  • キックだけの動きになっている(プレー変更が苦手)
  • 腕を振り回す、捻るなどで力が出ると思っている(力を出すことが目的になっていて過剰な力が入る)
  • 鼠径部や内転筋に痛みが出る(胸椎の進展がないと股関節に負担大きい)

などなどです。

理解が深まると思いますので、是非過去記事ご覧ください!!

上手くいかない、上手くいってないのに傾向が強いのであるならば「腕を使う」発想は捨てないといけないですね。

逆に言えば、腕を使っていても上記にならない方は、上手くいってると言えます。

同じ事をしているつもりでも・・・

例えば、前回お伝えした『腕を使う行為が「ボールを蹴る”だけ”(為の)行為」』になっている方は、プレー全般が上手くいかない傾向が強いです。

しかし、基本的には誰もが『腕を使う行為が「ボールを蹴る”だけ”(為の)行為」』と認識している事はほぼほぼほぼ!!ありません。

それは、「腕を使う」事は一般的な事でもあるからです。

ただそれらは、「腕を使っても上手くいってる」方が一般的にしている側面もあります。

サッカー教本の監修、ガイドラインなど作成する方や、コーチ達は、基本的にはプレーが上手い方/上手くいっている方が多いです。

上手い方はプレー変更もお上手な方が多いですね。だから上手いわけです。

中村俊輔選手が最たる例だと思いますし、最近では坂元選手のキックフェイントがすごいですね。

そのように上手い方/上手くいってる方が「腕を使いましょう!」と言えば、そうなっていくと思います。

だからこそキックが上手くいかない方は「上手い人がそう言っているわけだし!」と余計に腕を使う意識が強い傾向になっていくのだと思います。

同じ練習をしていて「上手い」「上手くいかない」が分かれる?

では、同じ腕を使う行為なのに、上手くいく/上手くいかないにわかれてしまうのか?

それは上手くいく方と上手くいかない方では、絶対的に前提や認識が違うからです。

「膝から下の振り「だけ」になってませんか?」

↑の過去記事も併せてご覧ください!

そもそも、蹴り方教室などの自分の活動の原点は「どうやら上手い人と上手くいかない人は考えてる事(認識)が違うっぽいぞ!」がです。

同じ練習をしていて、上手い/上手くいかないが分かれるのが不思議だったからです。

努力、練習量、センスなどの言葉で片づけてしまう事が多いかもしれません。

実際そのような要素はあると思いますが、色々と活動していくうちに、キック(プレー)が上手くいくタイプは「ボールの事をあまり考えていない(ボールに関わる以外の事を考えている)」

キック(プレー)が上手くいかないタイプほど「ボールをなんとかしようと考えている」

そして、上記にタイプに関わらず試合中は、キック(プレー)が上手くいった時は「ボールの事をあまり考えていない(ボールに関わる以外の事を考えている)」

キック(プレー)が上手くいかなった時は「ボールをなんとかしようと考えている」

という傾向があるぞ!となりました。

それは、自分自身にも当てはまる事でもありました。

人はそれぞれの前提

それらの上手くいく/いかない 傾向の認識を

  • 認識の中心が目的地(上手くいく)
  • 認識の中心がボール(上手くいかない)

という言葉で表現しております。

周りは善意で色々と教えてくれます。

しかし、教えてくださった方の前提と自分自身の前提が違う事を無視してしまうといい方向には進まないような気がしてます。

技術の違いはなく、捉え方(認識)の違いを知っておくといいかもしれません。

自分が、蹴り方教室などの活動の際は参加された方の前提、認識を知る事を最も大事にしています。

そうでないと、事象にあった処方箋を出すことができないからです。

ここに掲載している記事で、皆さんのきっかけになれればといつも思っています。

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この記事を書いた人鈴木 陽二郎鈴木 陽二郎
(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。
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