どのような働き掛けで「認識の中心が目的地」にセットしていくか?

スキルアップ ドリブル 鈴木陽二郎 講師

こんにちは。YJRです。

今回は、どのような働き掛けで「認識の中心が目的地」にセットしていくか?のお話していきます。

普段の蹴り方教室などで重要なポイントとして取り組んでいるポイントです。

具体的な練習方法は今度機会があれば触れたいと思います。

といっても、なんてことのない対面パスでも問題ないです。

複雑にすることは全くありません。

前回の記事も併せてご覧頂くと今回の記事がよくわかりやすくなると思います。↓↓↓

ご家族は!最大の目的地になります!

小さいお子さんがいらっしゃる方はただ、ご家族が目的地になってあげればいいだけです。

「ここだよ~」「ここにいるよ~」でそれで十分!(笑)

間違いなく最大の目的地になることができます。

ご家族に代えられるものは存在しません!(笑)

何も教えることはありません。

パートナーの事考えようね!と小学生~大人まで

小学生~大人のトレーニング時は一貫して「パートナーの事考えようね!」と、パートナーが取りやすいボールを投げる事、蹴る事を要求します。

しかし、「パートナーの事考えようね!」は、一見良い言葉のように思いますが、無責任な独りよがりになりがちな言葉になるので注意です。

なぜか?

自分がパートナーな事を考えてとった行動は、パートナーにとっては迷惑な場合が往々にしてあるからです(笑)

ですので、前段としてとても重要にしているのは、

  • パートナーが取りやすい球、良い球(強さ、高さなど)は何?
  • パートナーが取りやすいタイミングはいつ?

を整理する事です。(知る事、知ろうとするアクションを起こす事)

そもそもそれがわからないと「パートナーの事考えたつもり」になってしまいますよね。

知るにはパートナーを観察しなくてはいけないし、時には会話も必要かもしれません。

しかも人によって違う場合が多いので、その都度知る事、知る為にアクションを起こすことになります。

相手が何を望んでいて、今どのような状況なのか?

は、ボールだけ、自分だけの事を考えていたらわかりませんよね?

そういった事伝えると、『「目的地の認識」もとう!』と言うよりも、勝手に自然に「認識の中心が目的地(パートナー)」にセットされた状態になります。

相手を思いやる気持ち、状況の合わせる為に状況を観察することはボールや自分以外に目が向かないと成立しないわけで、「認識の中心が目的地」にセットされていくという事です。

特に人生でもフットボールでも相手を思いやる事、相手が何を考えているか知る事、知ろうとするアクションはとても重要です。

忘れちゃならないのは!

自分自身もパートナーの目的地になるという事です。(これ忘れがち)

ですので、パートナーの目的地になる自覚もとてもとてもとても重要になります。

パートナーが投げられる、蹴れる状況にも関わらず、受けられる状態でなかったらパートナーは困ってしまいます。

ボールが受けられない状態なのに、パートナーからボールが飛んできてしまってもそれもまた困ってしまいます。

ですので、パートナーが投げやすい、蹴りやすいと思えるスーパーな的になるために、準備や振る舞いが必要ですね。

それを起こすのが、目的地になる自覚であり、目的地になる認識です。それを私は責任感と呼んでいます。

どちらかが一方通行ではなく、人生でもフットボールでも相互理解がとても重要で、それらがフットボールを簡単にするポイントだと考えています。

お互いが目的地になることが重要だよ!

と意味を込めて「二人で上手くなろう」「相手を上手くしよう」などの声かけ、意識づけもよくします。

「認識の中心が目的地」に勝手にセットされるには、ボールや個人から目を離す必要があります。

それは、受け手に回っても同じ事です。ボールを受けるのではなく、ボールを出す人に寄り添う事です。

ここまでは、受け手+出し手(2人)の前提を作る作業となります。

なので!

蹴り方教室などのトレーニングでは上記(2人の前提)を踏まえて「アングルを作ってから投げる・蹴る」というルールを設けています。

アングルを作るというのは

  • お互いの体が完全に正対すること(胸合わせ)
  • パートナー‐ボール‐自分が一直線上に立つこと(立ちどころ)

これは小学生だとアングル作るとは言わずに「お友達と一直線になってからだね!」など言い換えます。

こういったルールを設けると、自分やボールに目がいかず、パートナーとの関係にまず目がいきます

パートナーは目的地ですので、自動的に「認識の中心が目的地」にセットされる仕組みです。

ですので、上記のように世代やレベルによって、言い方はを変わるかもしれませんね。

ただ、ベースの考え方(コンセプト・概念)と、仕掛けによって勝手にセットさせることは外せません。

まとめ

認識の中心を目的地にセットするのに「パートナーの事考えようね!」と、パートナーが取りやすいボールを投げる事、蹴る事を要求します。

しかし、前段としてとても重要にしているのは

  • パートナーが取りやすい球、良い球(強さ、高さなど)は何?
  • パートナーが取りやすいタイミングはいつ?

を整理する事です。(知る事、知ろうとするアクションを起こす事)

自分自身もパートナーの目的地になる事を忘れずに、パートナーの目的地になる自覚を持つ(責任感を持つ)

お互いが関係しないと成立しない前提を作り、「アングルを作ってから投げる・蹴る」というルールを設けトレーニングを行う。

結果として、ボール、自分から目や意識が離れ認識の中心が目的地にセットされる事になる。

そのような流れになっています!!

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この記事を書いた人鈴木 陽二郎鈴木 陽二郎
(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。
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