マラドーナから考える利き足の重要性

檜垣裕志

現在、世界のスーパースターには、メッシがいます。

そのメッシ以上が、僕はマラドーナだと思います。

マラドーナの左足

その違いには色々ありますが、まず単純に

  • ボールコントロール
  • ボールタッチ

です。(もちろん、メッシも想像を超えたものすごい技術です)

マラドーナの何気ないリフティングのボールタッチ一つを見ても、鳥肌が立つくらいです。

そのマラドーナのスーパープレーの一つに、メキシコワールドカップでの五人抜きがありますが、あれはすべて利き足の左足なのです。

マラドーナの左足から正しく学ぶことができるか

僕は、マラドーナから数多くを学びましたが、やはり、マラドーナの「利き足のポイントの技術」が一番です。

しかし、日本にいるときは、マラドーナは左足が素晴らしいのに、僕はマラドーナの左足から学ぶことをしないで、日本の教えである両足という概念からマラドーナを見ていました。

その考え方でマラドーナを見てしまうと、マラドーナの左足が否定になってしまうのです。

例えば、マラドーナのボールの持ち方や身体の向きは、日本の指導とは違う部分が多々あります。

日本では、そこは右足、そこは左足と、やたらと両足を指導します。

ボールの受け方しかり…

その観点からマラドーナの技術を見ると、やはり日本の指導とは全く違います。

マラドーナは特別だから?

日本の人たちは「マラドーナは特別だから」と言いますが、もちろんマラドーナは特別ですよ。

でも、アルゼンチンの選手たちのボールの持ち方や身体の使い方は、マラドーナと全く同じです。

果たしてどちらが正解なのでしょうか?

マラドーナが特別だから、日本人は両足は間違い

マラドーナは特別だから、特別じゃない人は両足という考え自体が間違っています。

それこそ、あの天才のマラドーナこそ、利き足(左足)でやっているのですから、凡人こそ真似しなきゃいけないです。

凡人だから両足なんて、よっぽど偉そうな考えですよね(笑)

だからこそ、利き足

マラドーナの国、アルゼンチンでは、マラドーナに憧れた選手たちがどんどん世界で活躍しています。

それこそ、共通点は、マラドーナと同じ基礎基本である「利き足のポイントの技術」が全員にあります。

メッシがそれを一番に継承しています。

では、日本人は?

マラドーナやメッシが好きな人たちはたくさんいても、彼らのような利き足を中心としたボールの持ち方とは言えません。

そう考えると、正しい観点からマラドーナやメッシを見て、プレーに結びつくことをやってないんですよね。

だからこそ、素直な目と心で、マラドーナやメッシから、正しい基礎基本を学んでほしいと思います。

世界につながる共通の技術

マラドーナを例にあげてお伝えしてきましたが、世界のすべてのトッププレイヤーにつながる基礎基本の技術の原点は「利き足」です。

そして、そのプロの技術こそが「利き足のポイントの技術」です。

だからこそ、利き足から正しく技術を学んでほしいのです。

この記事を書いた人檜垣 裕志檜垣 裕志
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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