あなたには、目標がありますか?
三浦です。
もうすぐJFA第44回全日本U-12サッカー選手権大会の全国大会が始まりますね。
開催期間は、2020年12月26日(土)~12月29日(火)です。
先日20日に、WEB開会式が行われました。
YouTubeでも、視聴することが出来ます。
JFA第44回全日本U-12サッカー選手権大会 WEB開会式で検索すると出てきます。
- 去年の大会の様子
- 各チームの紹介
- 田嶋会長の挨拶
- 選手宣誓
選手宣誓は、ファジアーノ岡山の柳キャプテンでした。
立派な内容でした。
感動しました。
- 大会が開催されること感謝
- 関係者への感謝
をしっかり伝えていました。
そして、
- 大会という目標があったから頑張ることができた
- 目標に向かうことが大事だ
と話していました。
この選手宣誓を聞いて、あらためて「目標」の大事さを知りました。
あなたの目標はなんですか?
目標というと、大会で優勝することをイメージする選手が多いと思います。
サッカーの試合で勝つことを、目標にすることは間違っていません。
私は、選手たちにこう言います。
目標と夢は違う、目標を実現する方法をイメージできなければ目標と言えない。
- どうすれば目標に近づけるのか
- 個人として、チームとして何が必要なのか
ちょっと厳しいようですが、ここを考えることで練習での集中力に影響が出ると考えています。
出来ることと出来ないことを知る
- 目標に近づくためには、試合で勝たなければならない。
- 試合で勝つためには、相手チームよりもよいプレーをしなければならない。
- シュートを打ちたくても、相手チームのディフェンスに勝たなければシュートは打てない。
- 相手チームにシュートを打たれないようにするためには、ボールを奪われないようにしなければならない。
- ディフェンスに勝つってどういうこと?
- ボールを奪われないために何が必要?
目標に向かって階段を登るためには、このような具体的なプレーをしっかりと身につける必要があります。
目標を持つことは大事ですが、サッカーに対するモチベーションアップの効果だけでなく、
- 今何をしなければならないか
- どんな1歩を踏み出さなければならないか
ということを考える事が大事だと考えています。
出来ることと出来ないことを知ることです。
知るための一番良い方法は、試合です。
練習で出来ても試合で出来ないプレーは、出来ることにはなりません。
試合で出来ることと出来ないことを知るためには、漫然とプレーしていては知ることはできません。
試合が始まる前に、やろうとするプレーを決めて置くことが大事です。
試合で試してみる
- シュートを打つ
- シュートを打たせない
というような抽象的なものではなく、具体的なプレーを決めておきます。
例えば次のようなものです。
相手の位置や動きをよく見て、ボールを受ける。
トラップの時に、奪われないことを目標にする。
単純に「トラップミスしない」というイメージではなく、相手を見ることを目的に加えることがポイントです。
この選手の場合は、トラップミスの原因が周りをよく見ないでボールばかり見ているので、ボールにタッチした時に相手が近づいていることを知って慌ててしまう。
小学生のサッカーには、よくある「あるある」のプレーですね。
なので、「周りを見る」ことをテーマにあげています。
ただし、周りを見るということだけではテーマとして広すぎるので、トラップをする前のタイミングでトラップミスをしないために、次のプレーをよくするためというイメージを持つことが必要です。
テーマを絞ることがコツですね。
テーマをステップアップさせていく
このようなトレーニングを繰り返していけば、上達していきます。
テーマを切り替える時期は、自分の感覚とともにコーチから見た客観的な判断が必要です。
- 最近、トラップミスが減ったように感じる
- ボールの受け方が安定してきたな、安心して見ていられるよ
自分の感覚とコーチの意見とともに、チームメイトの評価が何よりの判断基準です。
トラップが安定してくると、パスが以前よりも多くもらえるようになります。
ミスを繰り返す選手には、パスをためらうものですが、キープ出来る仲間にはパスを出したくなるものです。
このような雰囲気を感じたら、テーマをステップアップする時期でしょう。
この時大事なことは、試合での勝ち負けで判断してはいけないということです。
- 0-1で負けた
- 1-2で負けた
という拮抗したゲームであれば、プレーがよくても運が味方してくれなかったと思っていいでしょう。
4-0とか6-0という大差のゲームでの勝敗は、実力差が有りすぎて判断が難しいですね。
大きな目標と小さな目標
全国大会出場という大きな目標を実現するためには、小さな目標達成を積み重ねることが大事ということを選手たちに伝えたいです。
パスを出したら走る。
声を出してボールを呼ぶなどという小さな積み重ねができないと、大きな目標には近づけません。
チームでは、選手たちに足りないことを判断して、トレーニングメニューに組み込んでいることでしょう。
20分、30分のトレーニングに集中して取り組むという、小さな努力が大きな目標につながる。
コーチたちが、選手たちに伝えたいことです。
ちょっと苦しいな、辛いなという場面でもちょっとだけ頑張ること。
その繰り返しが、目標に近づく近道です。
小さな目標を作ってどんどんクリアしていきましょう!
小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。
好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。