お子さんのパスは逃げのパスかもしれません
夏休みに入って、小学生~高校生の育成年代の選手たちは合宿や遠征でサッカーのトレーニングに励んでいると思います。
チームごとに夏のトレーニングの課題を設定していると思います。
この夏のトレーニングの成果は秋に出てきます。
熱中症に十分気をつけてトレーニングに励んで欲しいと思います。
三浦のチームでは、チームの課題の他に選手毎の課題も設定しています。
今年の夏のチーム目標は、1対1に強くなることです。
それは、4月以降の試合内容を反省した結果、1対1の強化が必要だと分析したからです。
三浦のチームも現代サッカーの主流である「パスサッカー」を展開しています。
また、攻撃面ではドリブルによるしかけや突破でチャンスを作るというテーマを持っています。
ここ3ヶ月の試合内容を振り返ると、パスの技術が向上していると感じています。
しかし、そのパスの質が問題です。
小・中学生の育成年代では、パス出しは相手ゴールに向かってつまり、前を向いた状態でパスを出して欲しいと思います。
足もとの技術が高い選手のプレーを見ていると、相手デフェンスに向かわずに、逆に背を向けて体を預けてワンタッチでパスを出すというプレーが多く見られました。
フォワードの選手がよくやるポストプレーですね。
このプレーですが、ある程度の技術がある選手は、パス出しだけをみればミスが少ないように見えます。
しかし、パスが成功するためには受け手となる選手の動きを見ること受け手となる選手がコントロールしやすいボールを出すことがとても大切です。
ポストプレーしか選択しない選手は、相手チームにどう映るでしょうか。
三浦のチームがこういう選手を相手にした場合は、決して怖いとは思いません。
パスしか選択しない、しかも背中を向けた選手はゴールを狙わないので怖くありません。
皆さんのお子さんはどうでしょうか。
パスが上手だけれど、パスに逃げていないでしょうか。
三浦のチームでは、パスが成功することは素晴らしいけれど、そのパスは逃げのパスでなかったかどうか考えさせています。
自分のところで奪われたくないから味方に渡すという気持ちで出すパスは選手を成長させません。
自分のところで十分に相手を引きつけて、味方を出来るだけフリーにして、味方がコントロールしやすいボールを出す。
こういう努力が見えるパスなら成長していくでしょう。
また、相手ゴール近くであれば、シュートが選択肢に入っているかということです。
どのポジションであれ、相手ゴールに向かう、前を向くというプレーはサッカーの基本だと考えています。
前を向けない時はポストプレーをする。前を向いてシュートをする努力をしないで、安易にパスをすることは1対1の攻防から逃げていると言えるかも知れません。
なので、三浦のチームではこの夏に1対1のトレーニングを課題のひとつにあげています。
攻撃の場面で4人が攻めていて、相手チーム4人が対応している時ボールを持った選手がひとりを抜いただけで、4対3の数的有利を作ることが出来ます。
非常に単純な計算ですが、ひとりを抜くというプレーは特にドリブルでなくとも、ワンツーでも可能です。
しかし、ここでドリブルでしかけることにこだわることが1対1の攻撃の基本になります。
現在、東アジアカップで若手選手が男女ともにチャレンジャーとして戦っていますが、彼らの持ち味のひとつに、前を向いてしかけることが出来るということがあると思います。
柿谷選手など技術の高い選手がいますが、前を向くこと、1対1で負けないことが評価のポイントです。
1対1の攻防に自信がつくと、パスが変わってくると思います。
逃げのパスでなく、攻めのパスに変わって来ます。
1対1の土台はやはり技術です。
ボールを扱う技術は全ての土台です。
技術の上に経験が加わり、そして1対1で戦うメンタルが強くなることで選手たちは成長することでしょう。
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