ボールウォッチャーになりがちな選手には、このように指導してください。
かねてから注目していたバルセロナ下部組織の久保建英君。
退団について話題になっています。
その久保君が、日本代表∪15に選ばれました。
まだ13歳なので飛び級という事になります。
先日、さっそくインドネシア遠征に参加しましたね。
帰国して、試合のコメントや将来の夢を語ってくれましたが興味深い内容がいくつかありました。
ドリブルが得意な久保君ですが、体の細さと13歳ということもあって、コンタクトプレーで苦労したということです。
また、バルセロナなどビッククラブの練習場や試合会場とは違ったピッチコンデションにも苦労した様子です。
アジアでの大会は、このような∪15からトップチームのゲームに至るまで、ピッチコンデションへ対応も課題です。
バルセロナのサッカーと言えば、ショートパスとドリブルを駆使してポゼッションするサッカーのイメージですが、
日本代表としてアジア各国と戦うサッカーははっきり言って異なリます。
縦にボールを放り込んで競り合いからのこぼれ球を奪い合うというゲームが多く見られます。
ここで大切なことは、球際の強さと当たり負けしないことです。
久保君も、アジアのサッカーに対応するために、体づくりと体力づくりから取り組みたいと話していたようです。
技術だけでは勝てないアジアサッカーを突破することが日本サッカーの各年代の課題ですね。
さて、今回も読者の方からご質問のメールをいただきましたので三浦流の回答をさせていただきたいと思います。
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いつもメルマガを拝見して色々と勉強させてもらってますm(_ _)m
小学四年息子の判断力の早さと視野の広さを向上させたいと思うのですが、どのようなトレーニング方法がありますか?
一般論など結構なので教えてください!
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というものです。
小学4年生で、判断力や視野の大切さに気づくということが素晴らしいです。
まだまだボールを止められない、蹴れない選手が多い世代なので、きっと基本技術がしっかり出来ているのだなと思いました。
自主トレなどもコツコツとやっていることと思います。
判断力を早くするためには、視野を広く確保することが必要なので視野を確保することから解説したいと思います。
基本は、体の向きです。
ボールと攻撃方向が見える、景色がすっと目に入ってくるような体の向きを作ること、それが習慣になることが基本になります。
サッカーはボールを受けることからプレーが始まりますので、小学生の場合はどうしてもボールコントロールに気をとられてしまい、体の正面でボールを扱おうとします。
ボールを体の正面で扱うことはよいのですが、斜め後方からのボールを受ける場合に、体の正面を向けてしまうと、味方とボールはよく見えますが肝心の攻撃方向の様子が視野に入ってきません。
ここで、体の正面をピッチの内側に向けて、ボールも相手ゴール方向も両方見える体の向きを作ることで、視野の確保とボールコントロールが出来るようになります。
細かい技術としては、ボールを受ける際に、ボールから遠い足でタッチするようにすることで、自然と体が開いて、
ボールを置く位置も攻撃方向にプレーしやすい位置に置くことが出来ます。
また、よい体の向きを作ることで、斜め後方からのパスが自分に向かっているほんの僅かな時間でも、
視線を攻撃方向に移すことで、味方の位置、敵の位置スペースの位置などを瞬時に察知することが出来ます。
その時、味方からのジェスチャーや動き出しが目に入れば、ボールを受けると同時に、次のプレーを決めることが出来るということになります。
判断の早さはこういう場面でも発揮されますね。
たしかにこれらは一般論ですので、ポジションによっては単なる体の向きだけでなく、細かいステップワークや、
相手との駆け引きで視野を確保するという技術も必要になるでしょう。
フォワードの動き、バックの動きなどはまさしく駆け引きの動きですね。
トレーニング方法としては、体の向きを意識することですが、ボールに対して半身になること、背筋を伸ばして姿勢をよくするとより視野が広がるので姿勢にも気をつけましょう。
体の向きを変えるためには、ステップワークが必要となります。
細かいサイドステップやバックステップ、さらには体の向きを変えるタイミングも意識して練習してみましょう。
チーム練習では、4対4などのミニゲームの時に、体の向きを意識して練習すると理解しやすいと思います。
ぜひ、広い視野を確保して早い判断が出来る選手になって欲しいと思います。
どのポジションでも必要な技術ですが、特に中盤の選手は360度の視野が必要になります。
よい体の向きは意識して練習していくと、習慣化してくるので無意識によい体の向きが作れるように繰り返し練習しましょう。
頑張って下さい。
以上が回答になります。
よい体の向きを作るためのステップ・バイ・ステップのトレーニング方法もありますが、ここでは割愛させていただきました。
どうしてもボールウォッチャーになりがちな小学生年代だけに、視野を確保すること、体の向きをよくすることは、
ボールコントロールを磨くためにも実践で活かすためにも大切なことです。
ボールコントロールに自信がつくと視野も広くなる、視野が広くなるとボールコントロールに幅が出来るという相乗効果もあります。
思ったところにしっかりコントロールすること。
これを目標にして練習して見て下さい。
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