サッカーのトレーニングの分岐点
今日から10月ですね。
今年も残すところ3ヶ月。
やり残していることはありませんか?
さて、アジア大会が盛り上がっていますね。
女子卓球は48年ぶりの決勝進出でしたが、惜しくも中国に敗れて銀メダルでした。
平野、石川、福原選手たちが繰り出す高度な技を見て感動しました。
なでしこジャパンは北朝鮮戦と決勝を戦いますが、このメルマガが配信されている頃にはきっとガッツポーズの写真がアップされていることでしょう。
手倉森ジャパンは惜しくも韓国戦で敗退しましたが、次の目標に向けて始動したようです。
ドルトムントデビューを果たした丸岡選手が注目を浴びていますが、飛び級で手倉森ジャパンに入るとの事ですね。
若手の起用は大賛成です。
日本人最年少のブンデスリーガ初出場記録をつくった丸岡選手は、「香川2世」と言われるほど巧みなドリブルを見せます。
さらに、フィジカルに強く、1対1の球際に強いので、アジア大会の韓国戦のような試合では丸岡選手が生きてくるでしょう。
香川2世と言われますが、私は彼のプレーを見るとマラドーナの若い頃を思い出します。
ボール扱いの柔らかさと、ボールの動きに体が瞬間的についていく俊敏さ、さらに、相手とボールの間に無理な姿勢で飛び込んでも転びそうで転ばないバランス。
ボールを持った時の動きは何かを期待させるものがあります。
マラドーナは若い頃から驚異的な視野の広さが有名でした。
マラドーナはピッチ上空に衛星を持っているのではないかというほど、ピッチ全体をいつも把握していました。
丸岡選手はポジションや役割的にはマラドーナとは異なりますが、視野が広く、そこを見ていたかというパスを出す能力も持っています。
洞察力、予測の力も備えていると思います。
丸岡選手は、中学生時代(川内中学校)で全国ベスト8という成績を残していて、ジュニアユースの頃に充実した時期を過ごせたことが、現在の実力につながっているのではないかと思っています。
というのは、私は小中学生の指導を行っていますが、小学生でサッカーに夢中になり、その情熱を中学生の3年間ずっと持続するということは簡単ではないからです。
中学生時代にどれだけ充実したサッカーが出来るか。
高校やユースのクラブチームで活躍するためには中学生時代をおろそかに出来ませんし、中学生時代に積み重ねたものが土台になります。
土台のひとつは、豊富な運動量を身に付けることです。
中学生時代は筋トレよりも、心肺機能の強化が大切な年代です。
心肺機能を高めることで、試合中に、何度もダッシュを繰り返すことが出来るようになり、また、長いフリーランニングからプレーエリアを広くすることができます。
土台のもうひとつは何と言ってもボールコントールです。
中学生になると伸長が伸び、体格もよくなってボールが飛ぶようになります。
ピッチも広いので、小学生の8人制に比べるとロングボールを多用するようになりがちです。
一方で、そのような仲間を横目で見ながら、ひたすらドリブルテクニックを磨くという選手もいます。
ドリブルの魅力にとりつかれた選手はロングボールを蹴るよりも、ドリブルで相手を抜くことに快感を感じるものです。
丸岡選手を見ているとこのようなジュニアユース時代を過ごして来たのではないかと思っています。
同時に、個人技術だけでなく、試合の流れを読む能力も培ってきたと思います。
ドルトムントでもそうですが、交代出場でチームの流れに乗るということをやってのける能力は、サッカーの試合を見る目を持っていると思います。
丸岡選手だけでなく、10代後半の若い選手が注目されていますが、ほんの数年前は小学生や中学生でした。
皆さんや皆さんのお子さんが小・中学生であれば、数年後には丸岡選手のような存在になる可能性があるということです。
特に大切だと思うのは、小学生高学年から中学生の時代です。
サッカーの個人技術とともに、フィジカルを意識し始め、チーム戦術を学び始める時期です。
この時期に、チームやチームメイト、そして指導者に恵まれ、充実したサッカーを続けることが、ユース世代で花を咲かせると常々思っています。
今、体格に恵まれていなくてもボールタッチの練習は決してムダになりません。きっと、やっていて良かったと思う時が来るはずです。
サッカーのトレーニングの分岐点が小・中学生の時代にやってきますが、ボールを扱う技術だけは、一生ものになります。
少しでもよいのでボールに触るという習慣をつけるよう指導して行きたいと思っています。
ユース世代が世界を目指す時代になって来ました。
ユース世代の一歩手前となる小・中学生のトレーニングがとても大切です。
走ること、ボールを思い通りに扱うこと、そして判断力。
身につけるためには時間がかかりますが、毎日の練習の積み重ねが大切です。足もとをしっかり固めて行きましょう。
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