技術面と体力面のどちらに重点を置けばよいのか?
ドリブル上達、正確なパス、シュート力などテクニックを磨くことや走るスピード、試合の最後まで走れるスタミナ、当たり負けしないバランスなど、体力面をテーマにしている選手もいると思います。
サッカーのトレーニングは種類が多く、目的もそれぞれです。
現在、テレビのスポーツニュースで見かけるJリーグの選手たちは、開幕前にフィジカルトレーニングを行うことが定番になっていますよね。
体幹トレーニングや下半身の関節まわりの筋肉をトレーニングしている光景を見ることがあります。
プロの場合は、長いシーズンを戦うための土台となる体づくりが大切ということですね。シーズン中にはなかなか出来ないことを今行なっているとも言えるでしょう。
一方、ジュニアやジュニアユースなどのサッカーではどうでしょうか。
小学生の時期は、フィジカルトレーニングはあまり重要ではなくボールコントロールや、判断力を磨くトレーニングが主体になります。
しかし、トレーニングは試合のために行うという目的からすると、これらのトレーニングが必ずしも勝敗の決めてとならない場合もあります。
つまり、体格の差や、足の速さなどフィジカル面の差で勝敗が決まる場面があるということです。
トレーニングの時間は限られていますので、技術面と体力面のどちらに重点を置けばよいのか悩むコーチもいることでしょう。
小学生、中学生のサッカートレーニングの目的は、技術の習得です。ゴールデンエイジという時期を十分に活かすことがトレーニングの内容になってくるはずです。
これだけは間違いなく言えることです。
1時間トレーニング時間があったとして、何を行いますか?と聞かれたら三浦は迷わず技術練習と答えます。
パス、コントロール、ドリブルなど正確な技術を習得しておけば、中学から高校へステージが上がった時に、フィジカルトレーニングを行うことで、技術に「強さ」がついてくるものです。
この期間は3年以上かかるので、本当に「長い目」で見る必要があります。コーチも選手も、そして保護者も「ガマン」「辛抱」が必要ですね。
そういう三浦ですが、技術練習の中にもる程度のフィジカルは必要だと思っています。
技術の土台は体力であり、体力あってこその技術という考え方です。つまり、トレーニングで習得した技術を試合で発揮する時に、土台となる体力が必要ということです。
小学生であれば前後半含めて40分を戦い切る体力をつけることを目標にします。しかし、そのためだけに走るだけの練習をすることはしません。
また、ドリブルなどのプレーでは接触プレー、コンタクトプレーが当たり前です。
ショルダーチャージを受けるたびに転んでしまうようでは、試合で使える技術とは言えません。
だからと言って、筋力トレーニングだけを行うこともしません。
普段の練習のなかで、走力や体力をつける工夫を取り入れることで走れるチーム、転ばない選手を育てることが出来ると思います。
例えばシュート練習で、ゴール前に列を作って順番待ちをするという昔ながらの練習方法を見たことがあると思います。
この練習方法では、ボールに触る回数が少ないばかりでなく、選手の心拍数も上がらず、走る能力を向上させることは出来ません。
同じシュート練習でも、「ダブルボックス」という練習方法では、10分もすると選手がヘトヘトになります。
ペナルティエリアの倍の大きさのコートの両端にゴールを2つ置いて4対4でゴールキーパーを置き、ボールを持ったらシュートを打つ。相手はシュートを打たせないという攻防を繰り返す練習です。
ボールの蹴り方を学ぶという練習の次のステップになりますが、練習方法ひとつで、体力も技術も習得出来るひとつの例かと思います。
やはりサッカーもスポーツのひとつですから、走ることが基本です。体力と技術の両輪をうまくバランスさせながらトレーニングして行きたいと思っています。
ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら