「勝ちを経験すること」は大切です。
ドイツの優勝にて閉会したブラジルワールドカップですが2010年の南アフリカ大会以上に面白い大会だったと思います。
各国のレベルが上がったという実感があります。
サッカー大国と言われる国とそれ以外の国の差が縮まりました。
コロンビアやメキシコ、チリやコスタリカなどのチームがサッカー大国相手にレベルの高いサッカーを繰り広げていました。
そのチームにアジア勢がいなかったことが少し寂しいですね。
アジア枠が少なくなるという噂もありますが、ますます予選が厳しくなります。
アジアのレベルアップはやはり日本がリードしていかなければならないと考えています。
そんな日本を牽引する新監督として「アギレ氏」の名前が上がっています。
アギレ氏と言えば元メキシコ代表監督で、ワールドカップベスト16の実績があります。選手としてもメキシコ代表でベスト8の実績があります。
アギレ氏のサッカーというと、守備重視でカウンター狙いのサッカーを続けて来ました。
守備の弱さが指摘される日本には必要な指導者なのかも知れませんね。
現段階では、日本は強豪国相手に崩して勝つというサッカーが出来ていません。
しっかり守って、少ないチャンスをカウンター攻撃でものにするというサッカーで「勝利経験」を積み上げることも必要かと思います。
今の日本代表に必要なことは、レベルが高いチーム相手にも簡単に失点しないこと、1点差でも勝つことで自信を取り戻すことかと思います。
攻撃陣を強化しても、世界に通用するまでには時間がかかるということを私たちも認識しないと行けないと思います。
本田や香川を中心としたショートパス主体のポゼッションで攻撃的なサッカーを展開することは魅力があります。
しかし、世界に通用するようになるまでは時間がかかるということを今回のブラジルワールドカップが証明したと思います。
サッカー大国でさえ、勝ち残るためには引いて守備を固めてカウンターを狙うというサッカーを展開しています。
そのようなサッカーでも、勝つことで次のステージに進むことが出来る。
その結果、ドイツ対アルゼンチンのようなお互いの持ち味を出しつつ、相手の良さを消すという素晴らしい戦いが出来る。
そう考えています。
小・中学生サッカーでも、「勝ちを経験すること」は大切です。
育成目的だから、負けても内容がよければよいのではという考え方もありますが、子供たちのモチベーションを上げるためには「勝つ」ことは大切です。
しかも、拮抗した試合で苦しみながら勝つという体験が大切です。
そのためには、しっかり守ってカウンターを狙うというサッカーも必要だと思います。
しっかり守るということは消極的のように見えますが、守備の基本が出来ていることが前提になります。
守備に人数をかけるということは、2人以上の選手で連携して守るということです。
基本は「カバーリング」なのですが、アタッカーがしっかりとボールを持った相手に寄ることが大切です。
スペースを与えると鋭いミドルシュートが飛んで来ることは今回のワールドカップの特徴でもありました。
ボールの奪い方ですが、インターセプトでボールを奪うことで前を向いてボールが持てるので攻撃のスタートになります。
前を向いてボールを奪取することは、カウンターの起点となりトップの選手が視野に入ることでしょう。
私は、日本サッカーの底辺を支える多くの指導者のひとりとして日本代表のサッカーがどんな方向に進んでいくのか、日本サッカー協会の意見も聞きたいと思います。
少年サッカーに対しては「クリエイティブ、たくましさ」というテーマが与えられて来ました。
日本代表が、思うようなサッカーが出来ずに失点しながら崩れていく様子を見て、クリエイティブなサッカー、たくましいサッカーをイメージすることは難しいです。
メンタルの強さも今回のワールドカップのテーマでした。
技術を発揮するためには強いメンタルが必要であること。
今年の夏の練習テーマは、「テクニックの強化、メンタルの強化」にしたいと思っています。
目の前の目標に向かってコツコツと練習に励むこと。上手く行かなくても、続けること。
これもメンタル強化の土台作りには必要だと思います。
自宅で出来るドリブルやリフティングの練習は夏休みにはうってつけです。
夏を乗り切って、秋にはレベルアップした姿を見せましょう。
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