攻守の個人技術の練習に共通する『あること』とは…?
寒いですねー。
冬場のこの時期が一番寒さの厳しい時期ですね。
寒さで練習の効率も上がらないというチームも多いのではないでしょうか。
そこを工夫するのもコーチの腕前?かも知れませんね。
2月はすごく大事な時期なんです。うちのチームの事情ですけど。
4月から新年度のチームが好調にスタートを切るためには2月、3月に基礎固めから実戦練習までギュッとこなさなければならないんです。
もっと前から準備をすればいいのにという声が聞こえますがこの時期に急に成長する選手、成長が鈍る選手がいるのです。
なので、4月の本番の直前の仕上げが大切というわけです。
チーム全体の課題は整理されつつあります。
個人技術の攻撃ではパスの正確さとドリブル突破がテーマです。
判断がよくてもパスの角度が悪いと結果はパスミスです。
角度が良くても弱すぎるとカットされますし、強すぎると追いつけません。
守備では寄せの速さとインターセプトです。
ボールを持っている相手にプレッシャーを与えるための寄せなのか、奪うための寄せなのか。
相手とボールを見て判断しなければいけません。
ダッシュで寄せますが、ダッシュのスピードとステップの歩幅を思い通りにコントロールする必要があります。
インターセプトはボールを持っていない相手への守備ですが、自分の足の速さを考えて相手との間隔を空けているかパスが出るタイミングを読むためにボールだけ見ていないか。
このような部分をトレーニングしています。
ボールを止めること、蹴ること、運ぶことのトレーニングを続けながら、
試合で使える動きづくりを身につけて行く訳ですが、攻守の個人技術のトレーニングに共通するある大切な事を伝えています。
それは、『観る』ということです。
見るでなく観るという漢字を使っています。
小学生のサッカーの場合、どうしてもボールばかり「見て」しまうものです。
相手、味方、スペースを観ることが出来るようになるためには、習慣化が必要です。
観ることが当たり前になることです。
うちのチームの練習方法、と言っても特別な練習方法ではなくうちのチームのどのコーチも共通して指導しているシンプルな内容を紹介します。
ウチのチームでは、観る練習、ボールばかり見ない練習の基本として、2対2のミニゲームを行っています。
ゴールはミニゴールだったりラインゴールだったり、時には4対4にして4ゴールにすることもあります。
コートサイズは15m×10mから10m×5mとサイズを変えて行います。
ボールを持ったら2対1をつくる、ボールを失ったら2対1にならないようにする。
シンプルです。
この2対2のミニゲームは試合形式の最小単位だと思います。
基本は1対1です。
攻撃はボールを奪われる事なく目の前の相手に仕掛けること、守備は抜かれないこと、ボールを奪うこと。
はじめからパスを考えていたり、守備もカットだけを狙う事では試合に役立つとは言えません。
1対1の攻防がベースです。
実際の試合では、1対1の局面にサポートやカバーが入ることで2対1や1対2の状況が生まれ2対2になる前にチャンスが生まれたりピンチを防いだりします。
しかし、2対2になってしまうとそこで駆け引きや「観る」という感覚が必要になります。
ボールに対して数的優位、2対1という場面はどれだけ優位かということを学ぶこと。
ここがポイントです。
1対1ではフェイントやターンで相手を外さなければならないので1人で練習した技をこの練習で試す事ができます。
2人で出来る攻撃はなんでしょうか?
シンプルに考えれば、ワンツーとかクロスオーバーとかスイッチなどでしょう。
特にワンツーは小学2、3年生からでも出来るようになって欲しいですね。
サッカーらしい動きとして身につけて欲しいです。
ワンツーを成功させるためには、壁になる選手がよいポジションをとれること、
つまり周りを観られることが大事です。
一方、守備では、何と言ってもインターセプト狙いですね。
アタッカーはボールに奪うのではなく、ボールを持っている相手に苦し紛れのパス?を出させることが大事です。
苦し紛れのパスは、味方へボールは向かうものの相手デフェンスが狙っていることまで気づかないものです。
そこをインターセプト!
守備としては「ヤッター!」という快感の場面です。
1人では奪えないけれど、2人なら奪えること。
一人目のデフェンダーで奪えればいいけれど、二人目のデフェンダーで奪うこと。
これを知るとどのポジションでもボールが奪えるようになります。
攻撃でも守備でも理解しているかどうかが肝心です。
理解していることを実践で成功させるために通常練習でどれだけ実践的にやれるか。
ミニゲームでも「勝ちにこだわる」ことが大切ですね。
負けて悔しい、成功して嬉しいという気持ちで練習することです。
そして、負けたり失敗したときの原因をはっきりさせることも大切です。
パスミスの場合、タイミングが遅いのか、受け手のポジションが悪いのかはたまた、蹴り方が悪いのか、ボディバランスが崩れたのか。
なんども同じミスを繰り返すようであれば、その修正が必要です。
細かいところを見つけて、修正するのがコーチの役割ですが、選手にも気づいて欲しいことです。
なぜ?という気持ちを持って練習することが大事です。
私もいつもなぜ?という気持ちを持って指導しています。
皆さんも次の練習では「なぜ?」という気持ちを持ってみて下さい。
意外な発見、疑問があるかも知れません!頑張りましょう。
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