ドリル練習の具体的な練習メニューについてご質問を頂きました。
ガンバ大阪の宇佐美選手がドイツで再挑戦というニュースを見ました。
やっぱり決めたか!
バイエルンやホッケンハイムでプレーしたものの不完全燃焼という気持ちが大きかったようです。
ガンバでの大活躍、ハリルジャパンの固定メンバーという現状に満足せず、24歳の今だから再挑戦!
ドイツ1部のアウクスブルクでのプレーが今から楽しみです。
宇佐美のドリブルは、ボールを縦にクイ、クイっと持ち込むので、相手デフェンスとしてはシュートを打たせないように対応せざるを得ません。
そこでさらに持ち込んでのシュートと逆サイドへのパスの両方があるので、ボールを持ったら怖い存在です。
アウクスブルクでさらに技とスピードとメンタリティを身につけて、日本代表でのプレーを見せてほしいです。
宇佐美がボールを持つと何かが起こる。
期待するサポーターのひとりとして、アウクスブルクでの活躍を応援します。
さて、今週も読者の方よりご質問を頂いています。
実名等がございましたので、割愛させて頂きましたが内容はほぼ原文どおりです。
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・学年(小学1~6年)
・競技歴(0年~)
わんぱくドリブル軍団の最強ドリブル塾を購入させていただきました。
DVDの内容については、非常に分りやすく実際の現場でも、実践させていただいています。
本日は、ご相談があり、メールさせていただきました。
DVDの3枚目に、ドリル練習がありますが、その中で、いろいろなドリル練習を行っているとおっしゃっています。
実際に練習を行っていく中で、私などは素人のためDVDの内容からの応用が難しく、具体的にどのようなドリル練習を行うのがよいのか分りません。
そこで、ドリル練習の具体的な練習メニューをできればたくさん教えていただけないでしょうか?
DVDのようなわかりやすいものでなくてもよいので、よろしくお願いいたします。
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ご質問ありがとうございました。
わんぱくドリブル軍団の最強ドリブル塾は、JSC CHIBAの選手たちの練習方法やミニゲームなどがぎっしり詰まった川島監督の代表作です。
私もこのDiscは繰り返し見るDisc集のひとつとして定期的に見て、指導に活かしています。
ご質問では指導をされているということで、ドリブルドリルの応用メニューをお知りになりたいようです。
ドリブルドリルは、目標が2つあると思います。
ひとつは、実践で使う目的ではなく、ボールタッチやステップワークなどのトレーニングを目的とするものです。
正確なタッチ、スピードを上げること、左右両足を使うこと顔をあげてもタッチ出来るようになること
これらは、カラーコーンを用いて繰り返し練習することで身につくものです。
コーンの間隔を広くするとスピードが上がります。
スピードを上げても次のコーンを通過するためにはボールを正確にタッチする必要があり、ボディバランスを崩さないようにしなければなりません。
また、コーンの間隔を狭くするとスピードが落ちますが、コーンに当たらないように注意することで、繊細なタッチが身につきます。
どうしても頭が下がってしまいますが、タッチの感覚を身につけるという意味で、ここではボールをしっかり見ます。
しかし、コーンの間隔を広くして、タッチとタッチの合間に顔を上げる練習も合わせて行うことで、バランスを取ることが出来ると思います。
川島監督も行っていますが、カラーコーンを横に倒して幅を作りそこをジグザクに抜けていくという練習は、実践を意識した練習と言えます。
実践では、相手デフェンスの足が伸びて来ますので、幅は1m以上ありますからね。横に大きく運んでかわすというボールの運び方が必要になるでしょう。
私の知り合いのチームでは、トラックのタイヤをランダムにグラウンドにおいて、そこを自由自在に抜けて行くという練習をしています。
コーンを使った練習でのポイントは、タッチミスをした時にそこで諦めずに、続けてプレーするということです。
つまり、コーンに当たったボールの処理は、実践では相手の足に当たったボールの処理に繋がるので、当たったからと言ってそこでやめない、諦めないことです。
また、コーンのポイントでうまく方向転換出来ずに流れてしまった時も同じです。すぐにボールを追いかけてドリブルを続けるクセをつけることです。
これらは、止まっている相手(カラーコーン)の練習ですので試合に通用するためには、もうひとつの練習方法が必要になります。
もうひとつの練習とは実際のデフェンスをつけた練習です。
試合中にドリブルをすると相手デフェンスは寄せて来ます。近づいて来ます。
コーンだけの練習ですと、コーンの間隔が固定なので近づいて来る相手をどうかわすかというテクニックが身につきません。
試合中のドリブルでのミスのほとんどは思ったより近くにいる相手を抜こうとしてボールをカットされるというものです。
相手をつけた練習では、ボールを置く場所がポイントです。自分がすぐに触れる場所で、相手は簡単に触れない場所。
私がおすすめの応用練習は、相手を抜くというより、目標に向かってボールを運ぶというものです。
ミニゴールを2つ用意します。
幅1.5mほどのミニゴールが市販されていますので利用しましょう。
カラーコーンよりもネットがついたゴールの方が、練習効果が上がります。これホント!
ミニゴールを背中合わせにして置きます。
そこから10~20mほど離れた位置から、1対1を開始します。
コーチがゴールに向かってボールを転がします。
先に追いついた選手がドリブルし、もうひとりはデフェンダーです。
どちらのゴールに入れてもよいので、オフェンスはターンやフェイントを駆使してシュートを狙います。
デフェンダーがボールを奪ったらその瞬間からオフェンスになります。
短時間で勝負を決めるようにうながして、メリハリのあるプレーをうながします。
相手の逆を取らないと思った方向にボールを運べないことうまくボールを運べても、最後のシュートが正確でないと得点出来ない。
ドリブルからパス、ドリブルからシュートという複合要素がトレーニング出来ます。
以上が三浦からの回答になります。
ドリブル練習は楽しい練習なので、子供たちが楽しくなるように工夫しましょう。
宇佐美選手はひとりドリブルが楽しくてしょうがなかったと小学生時代を振り返りますが、ボールを触ることが楽しいという環境づくりがコーチの役目のひとつかもしれません。
ともに頑張りましょう!
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