自ら進んで行う練習が【本当の実力】になります
第39回全日本少年サッカー大会の都道府県予選が行われています。
読者の皆さんのチームはどんな戦いを見せていますか。
この大会は各チームのトップチーム、つまり、6年生を主体としたチームがほとんどです。
中には飛び級の4年生がいたり、5年生が数名いたりします。
そのクラブや少年団の実力のある選手が選抜されてトップチーム入りすると言うものです。
ですから、決して6年生だけの大会ではないと言えます。
高校サッカーや中学サッカーでも1、2年生が出場することがありますがそれと同じことです。
なので、まだ最上級生の小学6年生になっていないお子さんは、将来のことと思わずに、来年の全日本メンバーに選ばれるように頑張って欲しいと思います。
さて、先週末も各地で全日本の予選が行われ、見学に行く機会がありました。
やはり、昨年までの夏大会の予選とはちょっと違うなと感じました。
夏大会の予選は春に行われるので、小学6年生と言えども進級したばかりです。
今大会は冬大会なので現在の秋の季節に予選が行われていますが、この半年の違いで、小学生は体格やプレーの面でグンと成長します。
特に、ドリブルのスピードとキック力は半年の違いで大きく伸びるものだと思いました。
私が見学した試合では、ドリブルを得意とする選手がサイドから攻撃をしかけクロスを入れるというサイド攻撃の応酬でした。
スピードのあるドリブルが出来る選手がいるなら、無理して中央突破せずにサイドから仕掛けるという考え方は悪くないと思います。
ただし、サイドから仕掛けるということは、ゴール前にクロスボールを入れる技術も必要になります。
サイドからの突破だけで終わりではありません。
ゴール前を見て、仲間がボールを要求している位置にクロスボールを入れること。これが目的です。
私が見学した試合では、クロスボールの種類、正確さとも素晴らしいもので多くのチャンスを作っていました。
恐らく、春の時点では、ボールスピード、球種、正確さともこれほどではなかったと思います。
身体面では、体幹が強くなり、上半身、下半身ともに筋力がアップしているという実感がありました。
蹴るという技術と身体能力がちょうどよくマッチングしてよいプレーが出来ているという感じです。
攻撃面ではこのようなメリットを発見したものの、デフェンス面ではちょっと考えなければならない点もいくつかありました。
キック力が強化された影響もあって、バックの選手がボールを持つと直接、相手チームのデフェンスの裏へボールを入れようとロングボールを多用するのです。
春の段階ではそんなに飛距離も出ないので、中盤に預けるという選択肢しかなかったと思いますが、ボールが飛ぶようになると、長いボールを蹴ることに快感を覚える様になります。
三浦のチームでも、同じことが言えます。
小学4,5年生までは、強いボール、長いボールを蹴ろうとしても飛びませんでした。
しかし、蹴るコツをつかむと同時に身体能力がアップしてくると、ボールが急に飛び始めます。
子どもたちの練習前の様子を見ると、ゴールに向かってロングシュートを放つ練習を楽しそうにしています。
そして、今流行の五郎丸さんのポーズを真似て、ゴールバーの上を高々と狙う選手もいます。
試合ではゴールバーを超えるキックはやめて欲しいのですが(笑)
蹴れるから蹴るのではなく、蹴れるから選択するということをして欲しいと選手たちには伝えています。
ロングボールも蹴れるけれど、近くの味方に渡して中盤を作ってボールを相手ゴールに近づけて行くというポゼッションやパスワークも身につけること。
それが小学生の時期には必要な技術を身につけることにもなるので、決してロングボールを蹴り合う試合にならないように気をつけています。
試合で勝敗を決めるためにはロングボールを使うことは有効かも知れません。
しかし、そこに判断がないのであれば、子どもたちには試合をしても何も残りません。
中学生になれば、その得意なロングボールもまだまだ飛距離が足りないぐらいピッチが大きくなります。
ロングボールはその時にあらためて練習すればいい。三浦はそう思います。
少年サッカーの仕上げとも言える全日本少年サッカー大会。
身体能力を活かすことは大切なことですが、選択肢を多く持って、判断することが将来、よいサッカー選手になるためには必要だと思います。
全日本メンバーの選手たちは全力を出し切るよう頑張って下さい!
そして、下級生の皆さんは、将来の自分の姿、将来の夢を現実のものにするよう「自分で考えてプレーすること」をテーマに練習して下さい。
やらされる練習ではなく、自分からすすんでやる練習が本当の実力になります。
頑張って下さい!
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