ロングシュートを打つ4つのメリットと4つのコツ

スキルアップ シュート 戦術 武内颯馬

試合を観ていると、シュートがなく、重い雰囲気に終始しているチームがあります。

そういったチームは当然、勝つチャンスも少ないし、楽しそうに見えません。

そんな場面で有効なのが、ロングシュートです。

ロングシュートを効果的に使えば、チームの雰囲気は変わります。

しかし、得点率の低いロングシュートに対して消極的になる選手もいます。

そこで今回は、ロングシュートのメリットとコツについて紹介したいと思います。

ロングシュートを打つ4つのメリット

ロングシュートは、単にゴールを奪う以外にもメリットがあります。

ここでは、4つを紹介します。

  • 流れを引き寄せる
  • 相手を引きつける
  • カウンターのリスクを減らす
  • その後のシュートへの布石になる

流れを引き寄せる

ロングシュートはたとえ入らなくても、流れを変えることができます。

その理由は、シュートで終わることが一つのゴールだからです。

もちろん、ゴールが取れることが一番ですが、ゴールはそう簡単に決めることはできません。

シュートで終わることは、チームに活気を与えます。

特に、劣勢の試合でシュートを打つことができれば、試合の流れは好転します。

相手を引きつける

ロングシュートを打つことは相手ディフェンスを引きつけ、崩すことにつながります。

なぜなら、ディフェンスラインとしては、シュートを打つ相手に対してフリーでプレーさせることはできないからです。

相手がディフェンスに動いてくれれば、その空いたスペースを使って攻めることができます。

もし、相手が引いた状態でディフェンスラインが崩れなければ、その相手から得点を奪うことは難しくなります。

カウンターのリスクを減らす

ロングシュートを打つことは、敵のカウンターのリスクを減らせます。

なぜなら、相手キーパーやゴールキックからは効果的なカウンターを生むのは難しいからです。

逆に、シュートを打たずにドリブルやパスをカットされた場合は、そのカットしたプレーヤーが起点となり、カウンターにつなげる可能性は高くなります。

その後のシュートへの布石になる

ロングシュートを打つ位置というのは、ペナルティエリア付近に比べると、相手からのプレスも弱いです。

なので、ロングシュートは比較的楽に打てます。

そして、打つ回数も増やしやすいです。

そこでロングシュートを打っておくと、その後いざ決定的なシーンになった時に、ロングシュートが良い練習になり、質の良いシュートが打てます。

ロングシュートはたとえ入らなくても、それ以降の決定機への布石と考えると、とても効果的なプレーと言えます。

ロングシュートを打つ4つのコツ

では、そんなメリットの大きいロングシュートですが、試合で使うにはコツがあります。

ここでは、4つのコツを紹介したいと思います。

  • 入ることを考えすぎない
  • 意識を高く持つ
  • 通常のパターンをおとりに使う
  • 迷いながら打たない

入ることを考えすぎない

ロングシュートのメリットで述べたように、ロングシュートは点にならなくてもメリットが大きいプレーです。

なので、ゴールが決まるか決まらないかを神経質になる必要はありません。

入らないことを意識しすぎて、思い切ってロングシュートを打てないくらいなら、入らなくても良いと思いながらロングシュートを打ちましょう。

戦略的に考えるなら、その方がメリットが大きいです。

意識を高く持つ

ロングシュートを打つには、意識を高く持つ必要があります。

なぜなら、ゴールから遠い状況ではドリブルやパスを選択してしまいがちだからです。

ロングシュートを打つと決めたなら、ゴールから遠くでプレーする時にも、視野のなかにゴールを入れないと選択肢のなかに入ってくれません。

そのためには、普段の練習から、中盤でプレーする時にもゴールを見るように意識を高く持ちましょう。

通常のパターンをおとりに使う

ロングシュートを打つ時に効果的なのが、他のパターンを応用する、というやり方です。

例えば、左サイドからアーリークロスを入れる場面があるとします。

その時に、アーリークロスではなく、ロングシュートを打ちます。

アーリークロスのボールをゴールへと変更すれば良いので、難しい修正ではありません。

もちろん入る可能性は少ないですが、このように考えれば、ロングシュートを打つ場面はかなり増えるはずです。

迷いながら打たない

ここまでロングシュートの良さを述べてきましたが、良くない打ち方もあります。

それは、ドリブルかパスかを迷いながらシュートを打つことです。

ロングシュートは、もともとゴール確率が低いとはいえ、迷いながらだと余計に入りません。

そして、そんなシュートを打ってもチームとしてはリズムに乗れません。

ロングシュートは、意図をはっきりと持って打ちましょう。

まとめ

今回は、ロングシュートを打つメリットとコツというテーマで話をしました。

ロングシュートを打つメリットは、以下の4つです。

  • 流れを引き寄せる
  • 相手を引きつける
  • カウンターのリスクを減らす
  • その後のシュートへの布石になる

ロングシュートを打つコツは、以下の4つです。

  • 入ることを考えすぎない
  • 意識を高く持つ
  • 通常のパターンをおとりに使う
  • 迷いながら打たない

たしかに、ロングシュートをただ得点を取る観点のみで考えると使うのは難しいです。

しかし、戦略的に考えるとメリットは多いし、大きいです。

今回の記事を参考に、ぜひロングシュートをうまく活用して、チームを勝利に導いてください!

 

この記事を書いた人武内颯馬武内颯馬
サッカーを小学生からはじめ、中、高校、大学と部活動に参加する。社会人では市リーグに所属し、サッカーを続ける。社会人になってからは、フットサルもプレーする。様々なチームでプレーする中で、指導的な立場も経験し、その中で上達法や楽しみ方などを伝えるようになる。40代2歳息子の父。主なポジション:ハーフ、サイドバック、好きな選手:イニエスタ、メッシ、好きな監督:岡田武
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