コンフェデ杯で感じた世界の1対1の強さ
日本代表が消えたコンフェデですが、イタリア、スペインブラジル、ウルグアイという魅力あるチームが残りました。
このゲームを観戦する楽しみもあるのですが、まず日本代表のコンフェデでのゲームについて三浦なりに分析してみます。
3試合全てに言えることは、「決めるべきチャンスをモノにすること」です。
ブラジル、イタリア、メキシコはそれぞれゴールの形を持っていました。
数少ないチャンスを決めるということはサッカーでは当たり前ですが、実は当たり前ではないのかも知れない。
三浦はそう思いました。
街頭インタビューなどで、もっとシュートを打てばいい、チャンスをもっと作ればいい、ワールドカップへの課題はそれだけ。
そんなコメントをたくさん聞きました。
果たして、チャンスを多く作ればいいものなのか。
チャンスが増えた分だけ、シュートミスも増えることはないか。
ここで、三浦が指導している育成年代でのシュートについて考えて見ます。
小・中学生のサッカーの指導では、シュートをたくさん打つことが大事と言い続けています。
打たないことには入らない。技術を磨く前に量を増やす必要がある。
これは小・中学生年代だから言えることです。
でも、たくさん打つというと誤解がありますね。
遠目からミドルを打つだけでもシュートはシュートですから。
ゴールの確率が高いシュートを打つこと!という表現がよいかもしれません。
育成年代の小・中学生には、技術でチャンスを作ることを指導するとともに、シュートへの苦手意識やペナルティエリアで慌てないことをテーマにしています。
日本人はシュートが下手という意見があります。
それは、ゴールを外すことやGKの正面に打ってキャッチされることでメンタル的にダメージを受けやすいというものです。
ボクがシュートを打って外すぐらいなら、味方にパスしちゃおう。
こんなイメージを持ってプレーしている子ども達は少なくないと思います。
また、テクニックがある子どもたちの中には、もっと崩してから打とうという意識もあるので、失敗を恐れるプレーなのかどうかよく見極める必要があります。
テクニックだけでなく、メンタリティも課題になると思います。
日本代表の話に戻りますが、失点が多かったことも事実です。
チャンスを決めることが出来ても、失点が多ければ試合に勝てません。
日本代表のデフェンス陣の弱さを、前線の攻撃的な選手達の頑張りでフォローしていたというマスコミの論評もあるようです。
ザッケローニ采配についても、デフェンス陣の弱さをよくカバーして戦っていた、日本代表の長所、短所を見抜いた戦術だ。という評価もあるようです。
マスコミに対応するのはザッケローニ監督の役目です。
代表選手それぞれは自分なりの課題に向かって努力して欲しいです。
少年サッカーからコンフェデまで言えることは、「1対1のプレー」で負けないようになることかなと思います。
11人対11人のシステムとか8人制サッカーの戦い方とか論じる前に1対1の攻防で負けないこと。
これを声を大きくして言いたいです。
本田選手はフィジカルが強いと言われていますが、テクニックでカバーしながらも、メンタルの強さが大きいと思います。
パワーで勝てなければテクニックを磨けば良いのです。
テクニックとスピードと運動量、加えて「メンタル」です。
シュートでの決断力、ペナルティエリア内で慌てないこと、1対1で奪うこと、奪われないこと。
メンタルとテクニックの融合ですね。
スポーツ指導の現場で「気合」という言葉が使われることがあります。
気合が足りないとか、気合のこもったシュートなどなど。
メンタルってどうすれば身につくのか。
気合を入れればよいのか。
やはりサッカーは相手がいるスポーツなので、テクニックで相手に負けないという自信をつけることがメンタル強化の王道だと思います。
香川選手がマン∪でプレー出来るのはテクニックが認められているからこそです。
日本代表に苦言を言えば、身長の高さやフィジカルの強さだけでなく全員がもっともっとテクニックを磨く必要があるし、テクニックが伸びる要素がある。
そう思います。
この1年、しっかり見守っていきたいと思います。
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