周りをイメージしながらプレーする
先日試合中、中盤でパス回しをしていて、周囲と被るポジショニングをする選手がいました。
そして、被るためにディフェンスではマークが外れるし、オフェンスでは出しどころがなくなる、という現象がおこっていました。
試合後、その選手と話をしていて気づいたのは、周りをイメージできていない、ということでした。
周りをイメージ出来ていないから、自分が被っていることがわからず、そのポジションでプレーをしてしまい、結果、チームがスムーズに機能しなくなる、ということが起こったのです。
そこで、周りをイメージするメリットと方法、二回に分けて紹介したいと思います。
今回は、周りをイメージすることのメリットについて、です。
目次
周りをイメージするとは
ここでいう、周りをイメージする、とは、自分の周囲に何人の敵と味方がいて、どのようなポジションをとっているかのことです。
例えば、味方の中盤が4人横並びで、相手の中盤も横並びの4人ならば、そのままマークにつけば、一人に一人のマンマークが成立します。
ここで周りがイメージできていない選手は、ディフェンスの時に、適切なポジションを取れなかったり、オフェンスの時に無理にドリブルで突っ込んでしまうことになります。
また、周りをイメージするとは、主にボールを持っていない状況で把握しておくことです。
なぜなら、ボールを持った状態では、相手のプレスの強度次第では、じっくり周囲を見ることはできないからです。
基本的には、攻撃でも守備でも、ボールに絡む前に周囲を見ておき、実際にボールの奪い合いをする時は、目の前の相手以外はイメージの中で動かすという作業になります。
周りをイメージしながらプレーするオフェンスのメリット
周りをイメージしながらプレーする、オフェンスのメリットは3つです。
- プレスを交わしやすくなる
- 次のパスコースがわかる
- 自分のとるべきポジションがわかる
以下で説明します。
プレスを交わしやすくなる
周りをイメージしておくと、相手のプレスがどのようにくるかわかります。
自分のマークだけではなく、他の味方のマークが近いかどうかがわかります。
敵のマークが近ければ、その方向を避けることができます。
そして、敵のいない方向にドリブルをして、相手チームのプレスを交わします。
次のパスコースがわかる
周りをイメージすることができれば、どこに味方がいるのかがわかるので、空いているパスコースがわかります。
パスコースがイメージできれば、あとはそこに通していくだけです。
例えば、クサビのボールを入れようとした時に、周りがイメージできていないと、そのクサビが敵に狙われていることに気がつきません。
周りがイメージできていると、そのクサビのパスをキャンセルし、他のサイドの選手にパスを回し、展開ができるようになります。
自分の取るべきポジションがわかる
周りがイメージできていると、自分のいるべきポジションがわかります。
例えば、繋ぐときにいてほしいポジションや誰かと被らないポジションです。
その取るべきポジションを試合の流れの中で見つけ、利用することでチームはうまく攻撃ができます。
周りをイメージしながらディフェンスするメリット
周りをイメージしながらディフェンスするメリットは、以下の2つです。
- 自分のマークやポジションがわかる
- 相手の意図がわかる
自分のマークやポジションがわかる
周りがイメージできると、自分のマークやポジションがわかります。
例えば、左サイドにボールがあって、敵二人がボール持ち上がってくるとします。
周りがイメージできていない選手は、その二人にボールを奪いにいって、パスで交わされてしまいます。
周りがイメージできている選手は、近くの味方がディフェンスにくるのを待って、相手を止めます。
つまり、周りがイメージできていると、誰が誰につくかわかるので、むやみに自分一人で止めにいかなくなります。
すると、バランスよくディフェンスをすることができます。
相手の意図がわかる
周りがイメージできていると、味方と敵の位置がわかります。
すると、相手が次にやりたいことが読めてきます。
なぜなら、手薄なところから相手は攻めたいからです。
手薄なところをイメージすれば、そこがパスカットのチャンスです。
例えば、相手がサイドチェンジを狙ってくるとわかれば、そのようなポジションや寄せ方をすれば、相手はうまく攻撃を組み立てることができません。
まとめ
今回は、周りをイメージすること、について紹介しました。
周りをイメージするオフェンスのメリットは以下の3つ。
- プレスを交わしやすくなる
- 次のパスコースがわかる
- 自分のとるべきポジションがわかる
周りをイメージするディフェンスのメリットは以下の2つ。
- 自分のマークやポジションがわかる
- 相手の意図がわかる
ぜひ周りをイメージできるようになって、攻守に欠かせない選手になってください!
サッカーを小学生からはじめ、中、高校、大学と部活動に参加する。社会人では市リーグに所属し、サッカーを続ける。社会人になってからは、フットサルもプレーする。様々なチームでプレーする中で、指導的な立場も経験し、その中で上達法や楽しみ方などを伝えるようになる。40代2歳息子の父。主なポジション:ハーフ、サイドバック、好きな選手:イニエスタ、メッシ、好きな監督:岡田武
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