守備の負担を減らして、体力を温存しよう

スキルアップ ポジション 戦術 武内颯馬

2022年のワールドカップを見てると、エースの選手の守備を免除して、攻撃に専念させるチームがありました。

  • メッシが率いるアルゼンチン
  • エンバペ擁するフランス

この2つのチームは、エースの守備を軽くすることで、体力を温存させていました。

そして、優勝と準優勝という結果を得ています。

一方、日本代表のフォワードは、守備の負担を減らすどころか、最も過酷な守備のタスクを与えられていました。

それを見ると日本では、守備の負担を減らして体力を温存する、という考えは、受け入れ難いのかもしれません。

しかし、今回はあえて、その考えを肯定してみようと思います。

アルゼンチンとフランス、メッシとエンバペ、といったチームと選手は、サッカーに有効な作戦を実際に見せてくれたからです。

守備の負担を減らして体力を温存するスタイルの前提

力を温存する選手は、基本的にはフォワードです。

なぜなら、中盤から低い位置の選手たちが守備をしないと、ディフェンスが成り立たないからです。

また、同じ理由で守備を軽減できるのは、一人の選手です。

こららの前提のもと、守備の負担を減らして、体力を温存するスタイル、について紹介していきます。

体力を温存する3つのメリット

体力を温存するメリットは3つあります。

  • ここぞの場面で力を発揮できる
  • 試合終盤でも動ける
  • カウンター

ここぞの場面で力を発揮できる

力を温存できると、ここぞの場面で力を発揮できます。

例えば、ゴール前の決定的な場面が訪れた時に、自分がどれだけ疲れていないかはとても重要です。

もし、疲れていなければ、そこで自分の最大限のパフォーマンスが発揮できます。

一つの悪いパターンとしては、守備に力を注ぎすぎた場合です。

前からプレスをし続けた場合、いざ攻めに転じた時に、疲れた状態で決定機を迎えることになります。

そうならないよう、力を温存することで、その疲れをなくします。

フォワードとして、より結果を出しやすいのは、体力を温存した状態なのです。

試合の終盤でも動ける

体力を温存すると、試合終盤でも力を発揮できます。

例えば、2022ワールドカップの日本代表では、三苫選手は後半や試合の終盤で起用されていました。

理由の1つとしては、スタメンで出場して、終盤に体力がなくなることを考慮されたからです。

もし、三苫選手が守備の負担を減らされ、体力を温存出来たらどうだったでしょう。

1試合を通して、あのスーパーなプレーを数多く披露してくれたと思います。

また、終盤は敵ディフェンダーも疲れています。

そこで温存していた体力を使えば、敵ディフェンダーに対してもアドバンテージがとれます。

カウンター

体力を温存するということは、相手に合わせて守りをしないことです。

そうなると、攻める敵ディフェンダーにとっては、体力を温存する選手がフリーになってしまいます。

なので、その選手は、カウンターの起点、または、フィニッシャーになれます。

体力を温存している選手がいることは、カウンター攻撃をする時に、とても大きな武器になるのです。

デメリット

体力を温存することには、デメリットもあります。

むしろ、デメリットの方が目立ちます。

そのデメリットは以下の2点。

  • チームの守備が弱くなる
  • メンタルがきつい

チームとして、守備が弱くなる。

守備の負担を減らして、体力を温存している選手がいると、当然チームの守備力は低くなります。

前からプレスをかけられないから、相手は余裕を持って組み立てができるし、後方からドリブルやロングパスで決定機を作りやすくなるからです。

これはある程度仕方ないことですが、対策としては、ポジショニングを工夫することです。

運動力も強度もなくても、パスカットされそうなポジションに立たれると、パサーからすると嫌なものです。

相手にとって、最も嫌なポジショニングがどこかを考えながらプレーしてみましょう。

メンタルがきつい

守備をしない選手というのは、批判的な目でみられがちです。

社会的にも、みんなで頑張ってみんなで成果を得る、といった考え方が主流です。

たとえ、チームとしての作戦と決まっていても、チームメイトや観客は、良い顔をしないかもしれません。

そういった目や顔に、メンタル的に苦しくなる場面もでてきます。

そんな時は、強い意志を持って、この体力を温存するというプレースタイルを実行しなければなりません。

まとめ

守備の負担を減らして、体力を温存する、このやり方は、正攻法とは言えないですし、監督やチームメイトの理解が得られないかもしれません。

しかし、ワールドカップの決勝の舞台では、2チームともこのやり方をとっていました。

結果を出すための、1つの良い方法と言えるでしょう。

デメリットもありますが、選手の力次第でメリットが上回ることになります。

もし、チーム事情がゆるせば、今回の記事を参考に、守備の負担を減らして、体力を温存するプレースタイル、に挑戦してみてください!

 

この記事を書いた人武内颯馬武内颯馬
サッカーを小学生からはじめ、中、高校、大学と部活動に参加する。社会人では市リーグに所属し、サッカーを続ける。社会人になってからは、フットサルもプレーする。様々なチームでプレーする中で、指導的な立場も経験し、その中で上達法や楽しみ方などを伝えるようになる。40代2歳息子の父。主なポジション:ハーフ、サイドバック、好きな選手:イニエスタ、メッシ、好きな監督:岡田武

 

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