裏抜けへの2つの対策
ディフェンスラインが崩されるパターンの一つに、裏抜け、というものがあります。
せっかくディフェンスラインを整えていても、裏抜け、をされると、一気にディフェンスラインが崩壊してしまいます。
そして、その裏抜けの原因のいくつかは、サイドの選手がボールウォッチャーになっていたり、ポジショニングが悪かったりすることです。
そこで今回は、裏抜けへの対策について、紹介していきます。
目次
裏抜けとは
裏抜けのわかりやすい例としては、サイドバックやサイドハーフの選手のディフェンスです。
例えば、ピッチ中央にボールがあり、右サイドの選手が相手の左サイドの選手をマークしているとします。
そこで、ボールやボールを持った選手の動きばかりを見ていると、自分のマークがおろそかになります。
すると、自分の裏を走られて、フリーで抜け出され、シュートやセンタリングをされます。
これが、裏抜け、です。
裏抜けへの2つの対策
この対策には、2つあります。
- ポジショニング
- 相手の動きを予想する
ポジショニング
この裏をとられるプレーへの対策の1つとしては、ポジショニングです。
そして、良いポジショニングをとるには、2ステップあります。
ボールと自分のマークが同時に見れるポジション
まずは、このポジションをとりましょう。
なぜなら、ボールを見ていないと、次の展開が読めず、後手に回ってしまいます。
そして、自分のマークを見ていないと、自分のマークに良いポジションをとられて、チャンスを作られてしまいます。
危険なスペースを埋める
次に、危険なスペースを埋めることを考えます。
たとえ、ボールと自分のマークが見れるポジションをとったとしても、相手から見て、クサビのパスやスルーパスが通しやすかったり、ドリブルで侵入しやすいポジションだった場合は、チームとしては明らかにピンチに陥ります。
相手から見て、攻撃のスペースが小さくなるように、ポジションをとりましょう。
相手の動きをイメージする
ボールとマークの見える位置で、危険なスペースも埋めているポジションをとったとしても、相手がそのポジションを崩してくる場合もあります。
例えば、サイドバックでボールと相手を見えていたとしても、相手がオフサイドギリギリの位置まで上がってくると、ボールを見ながら相手を見るのは、人間の目の構造上、無理な場合があります。
その時は、相手の動きを予想して、頭の中でマークをしましょう。
自分が最終ラインにいれば、そのマークの選手は自分の視野の外に出れば、オフサイドになります。
または、相手がオフサイドにならないように裏抜けを狙って、視野から消えるギリギリの位置で待っているかもしれません。
そのような場合は、相手を見れる範囲で見つつも、相手の心理を読んで対応することが大切です。
裏抜けを防ぐトレーニング
裏抜けを防ぐのに効果のある練習方法は、色々とありますが、ここでは、2つ紹介したいと思います。
- 2対1や3対2の数的不利のディフェンス
- 縦に長いミニゲーム
2対1や3対2の数的不利のディフェンス
2対1や3対2などの数的に不利なディフェンスでは、どうしても、ディフェンス一人でオフェンス二人を見ないといけません。
その時に、ボールとマーカー、危険なスペース、という3点を意識する力が鍛えられます。
そして、人数が少ないので、ボールが移動するたびに、その3点を素早く正確に判断しなければなりません。
攻撃の時間制限などを設定して、攻撃時間を早くすると、それに合わせてディフェンスの判断スピードも速くなるのでオススメです。
縦に長いミニゲーム
ミニゲームを縦に長くすると、スルーパスが狙いやすくなります。
ディフェンスにとっては逆に、それがスルーパス対策の良い練習になります。
ボールに対してプレスをかけながらも、スルーパスを警戒して、ポジショニングしたり、相手の動きを読むことは、裏抜け対策にピッタリです。
まとめ
今回は、裏抜け対策について紹介しました。
裏抜け対策には、以下の2つがあります。
- ポジショニング
- 相手の動きを予想する
そして、裏抜け対策に効果的な練習も2つ紹介しました。
- 2対1や3対2の数的不利のディフェンス
- 縦に長いミニゲーム
今回の記事を参考に、裏抜けに強い選手になって、チームのディフェンスに大きく貢献してください!
サッカーを小学生からはじめ、中、高校、大学と部活動に参加する。社会人では市リーグに所属し、サッカーを続ける。社会人になってからは、フットサルもプレーする。様々なチームでプレーする中で、指導的な立場も経験し、その中で上達法や楽しみ方などを伝えるようになる。40代2歳息子の父。主なポジション:ハーフ、サイドバック、好きな選手:イニエスタ、メッシ、好きな監督:岡田武
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