複数のポジションをこなせるようになろう
試合で活躍しようと練習している時、一つのポジションにこだわっていませんか。
1つのポジションを極めるという考え方もありますが、複数のポジションをこなせるようになった方がサッカー選手としての活躍のチャンスが増えるかもしれません。
そこで、今回は複数のポジションをこなすメリットと、そうなるための方法について、紹介したいと思います。
目次
複数のポジションをこなすとは?
複数のポジションをこなせるとは、1人の選手が2つ以上のポジションをある程度の力以上で務めることです。
例えば、システムが4-5-1ならば、トップ下と左サイドハーフが2つのポジションになります。
そして、その際にその両方のポジションで及第点以上のプレーができることです。
ポジションを複数こなすメリット
ポジションを複数こなせると、以下の2つのメリットがあります。
- 試合に出場しやすくなる
- スキルが上がる
以下で説明していきます。
試合に出場しやすくなる
以下の2点から、試合に出場しやすくなります。
代わりの選手になれる
例えば、誰かがケガや出場停止などで、欠場する場合、そのポジションを埋めなければなりません。
その時に、ポジションを複数こなせる選手は、そのポジションの数だけ出場する可能性が高くなります。
戦術的幅がもたせられる
複数ポジションをこなせると、監督の戦術の幅を持たせられるので、出場のチャンスが増えます。
例えば、自分が守備的な能力が高いハーフだったとしたら、攻撃的なポジションに配置されることで、チームの守備力は向上します。
しかし、そのポジションをこなすほどの基本的なスキルや戦術理解度が足りなければ、そのポジションを任すことはできません。
なので、それらのスキルや理解度を持ち、複数のポジションをこなせる選手は、重宝されるのです。
スキルが上がる
複数のポジションをこなすと、スキルが上がります。
例えば、センターバックの選手がその守備力を買われて、サイドバックのポジションでプレーするとします。
そうすると、センターバックの時には必要のなかった、サイドからの上がりや突破が求められます。
その役割を果たそうとすると、自然とドリブルや上がる感覚といったスキルが身についていきます。
複数ポジションのこなし方
複数のポジションをできるようになるには、主に2つの方法があります。
- 同サイドから
- 得意スキルから
同サイドから
同じサイドでポジションを変えると、ポジション変更がスムーズにいきます。
なぜなら、同じサイドのポジションだと視野の見え方が似ているし、同じようなプレーも多いからです。
例えば、右サイドバックの選手が、右サイドハーフにポジションを変えたとします。
ポジションが変わって攻撃的なプレーが増えますが、右サイドのタッチラインを使ったり、右足でクロスといったプレーは、変わらずに行うことができます。
得意プレーから
得意なプレーから、複数ポジションをこなす方法もあります。
なぜなら、違うポジションで、得意なプレーを活かすことができるからです。
例えば、トップ下の選手が、ボールキープからのスルーパスやシュートなどが得意だったとします。
その選手が左ウイングのポジションに入れば、左サイドからタメを作って攻撃することができます。
さらに、サイドの方が敵からのプレッシャーは弱いので、よりキープ力を発揮できます。
複数のポジションをこなす時の注意点
複数のポジションをこなすメリットは大きいですが、注意点もあります。
それは、自分の苦手なプレーを意識しすぎない、ということです。
この記事でも書いているように、ポジションを変えることで、今までしてこなかったプレーを行い、スキルアップをすることができます。
しかし、それが苦手なことで、その改善に苦しむと、自分の良さまで失う可能性もあります。
例えば、トップ下の選手がボランチにポジションを変えて、苦手なフィジカル的なディフェンスを頑張りすぎたとします。
すると、頭がディフェンスのことでいっぱいになり、本来得意であるはずのボール回しをできなくなったりします。
また、逆に、ボランチからトップ下にポジション変更した選手が決定的なプレーを意識しすぎたとします。
すると、それまでのシンプルなプレーを忘れ、ボールをもちすぎたりすることが起こります。
そのポジションの役割を意識しすぎて、本来の特徴を失ってしまったら、本末転倒です。
ポジションチェンジの時は、自分の特徴を忘れないようにしましょう。
まとめ
今回の記事をまとめると、複数のポジションをこなすメリットは、2つあります。
- 試合に出場しやすくなる
- スキルが上がる
複数のポジションをこなすには、2つの方法があります。
- 同サイドから
- 得意なプレーから
そして、ポジションを変える時は、自分の特徴を失わないよう注意しましょう。
今回の記事を読んで、ぜひ複数ポジションをこなせるようになって、試合で活躍してください!
サッカーを小学生からはじめ、中、高校、大学と部活動に参加する。社会人では市リーグに所属し、サッカーを続ける。社会人になってからは、フットサルもプレーする。様々なチームでプレーする中で、指導的な立場も経験し、その中で上達法や楽しみ方などを伝えるようになる。40代2歳息子の父。主なポジション:ハーフ、サイドバック、好きな選手:イニエスタ、メッシ、好きな監督:岡田武