体が小さいディフェンダーの3つの弱点と対策
理想的なディフェンダー像の一つのタイプとして、大きくて強い選手というイメージがあります。
では、小さい選手はディフェンダーとしては、ダメなのでしょうか。
そんなことはありません。
やり方次第で、体が小さくても良いディフェンスはできます。
今回は、そんな体が小さくてもディフェンス力を上げる方法を紹介します。
目次
体が小さいディフェンダーの弱点と対策
ここでは、体の小さいディフェンダーが不利になる要素をあげます。
そして、その対策について紹介します。
小さいディフェンダーが不利になる要素は、次の3つです。
- ヘディング
- ぶつかり合い
- ポジション取り
ヘディング
体が小さいと一番気になるのは、ヘディングの強さです。
ヘディングは、どうしても身長の大きい方が有利です。
180㎝の選手と165㎝の選手では、明らかに小さい方の選手の方が分が悪いです。
ただ、身長差をできるだけカバーできる方法はあります。
以下の3つの方法です。
- 体を当てる
- 良いポジションをとる
- 空中戦をさせない
体を当てる
ヘディングをする時は、当然フリーの方がしやすいです。
逆に言うと、競り合いながらのヘディングは攻撃側の選手にとっては質が落ちます。
なので、たとえヘディングで相手に先に触られるのがわかっていたとしても、しっかりと競り合って、自由にさせないことで相手のヘディングの精度は落ちます。
ただ、自由にさせないと言っても、あまりボールの関係ないところで体をぶつけていくと、ファールをとられてしまうので注意が必要です。
良いポジションをとらせない
ヘディングで勝てないなら、相手に良いポジションを取らせてはいけません。
例えば、ゴール前のニアのポジションを相手がとろうとしていたら、そのポジションは自分で埋めて、ポジションをとらせてはいけません。
そのポジションで競り合ってしまうと、相手が競り勝って失点しまう確率が高いからです。
なので、相手が取りたいポジションは自分が先に埋めて、そのポジションを取らせないようにしましょう。
空中戦をさせない
ヘディングの強い相手との対戦では、そもそもヘディングをするプレー機会を与えない、という考え方が大切です。
特に、ゴールに近ければ近いほど、ヘディングで競り負けると、ピンチになる可能性は高くなります。
ヘディングをさせない方法は、次に2つです。
ラインを上げる
ディフェンスラインを上げると、当然ながらフォワードの選手はゴール前にいることができません。
なので、なるべくディフェンスラインを上げることで、相手フォワードがゴール近くでヘディングをする機会を減らします。
キッカーに楽に蹴らせない
良いヘディングの前には、良いパスが存在します。
なので、その良いパスを防ぐことが大切です。
そのためには、フィールド上のキッカーに対して、楽に蹴らせないように常にプレッシャーをかけることです。
このことは、自分一人ではできないので、チームメイトと試合前にコミュニケーションをとったり、試合中にコーチングを行うようにしましょう。
ぶつかり合い
体が小さいと、大きい相手に対して、ぶつかり合いで不利になります。
例えば、相手のドリブルを止めようとした時や、ルーズボールを取り合う時は、小さい選手には苦しい場面と言えます。
その対策としては、次の2つです。
- タイミング
- 腰回りを鍛える
タイミング
ぶつかる時に、体の小さい方と大きい方が同じタイミングでぶつかれば、大きい方が強い可能性が高いです。
でも、タイミングをずらせば、このパワーバランスを崩すことができます。
例えば、相手が思っているより早いタイミングでぶつかったり、フェイントをかけてぶつかったりすると、相手は意表を突かれて力を発揮できません。
もちろん、意表を突いても、自分のバランスが崩れた状態では意味がありません。
いつぶつかるのがベストタイミングなのかは、普段の練習から色々と試してみましょう。
胴回りを鍛える
ぶつかり対策として即効性はありませんが、長期的に見れば非常に有効なのが、胴回りを鍛えることです。
腰回りを鍛えることは、体幹を鍛えるより簡単にできます。
腰回りを鍛えると、体のバランスが良くなり、ぶつかり合いに強くなります。
胴回りを鍛えるトレーニング
- 四つ這いになって右足を上げる
- その状態で10秒キープし、左腕を上げる
- その状態で10秒キープする
これを左右を変えて1セットとして、繰り返します。
キープする秒数やセット回数は、自分のできる範囲で調整してみてください。
ポジション取り
基本的には、体が大きい相手とポジション取りをすると、小さい選手は、体の圧力で負けてしまいます。
例えば、ポストプレーで相手に中央にドカッとポジションを取られてしまうと、小さい選手から見るとボールにも触れず、相手からすると楽にボールキープをされてしまいます。
そうならないためには、相手が触る前にパスカットを狙いましょう。
パスカットを狙う
パスカットを上手くするためには、パスコースを読んで前に入るか、間に合わなければ、横や後ろからボールに触ります。
その時、大切になるのは、相手のパスコースと受けるポジションを読んで、どこに自分の体や足を持っていけば、ボールに先に触れるかを考えることです。
まとめ
まとめると、体が小さいディフェンダーの弱点と対策は、以下の3つです。
- ヘディング
- ぶつかり合い
- ポジション取り
それぞれについて、しっかりと対策を練っていけば、対応はできます。
あとは普段の練習でいかに質を上げていけるかどうかです。
今回の記事を参考に、たとえ体が小さくても、相手フォワードを抑えて、チームに貢献してください!
サッカーを小学生からはじめ、中、高校、大学と部活動に参加する。社会人では市リーグに所属し、サッカーを続ける。社会人になってからは、フットサルもプレーする。様々なチームでプレーする中で、指導的な立場も経験し、その中で上達法や楽しみ方などを伝えるようになる。40代2歳息子の父。主なポジション:ハーフ、サイドバック、好きな選手:イニエスタ、メッシ、好きな監督:岡田武
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