ボールを受ける直前には、マーカーと少し離れよう
先日、中学生と一緒にサッカーをする機会がありました。
私は試合中に、フォワードの選手にクサビのパスをいれたのですが、その中学生の選手はクサビのパスをあっさりと、マークされていたディフェンダーにカットされてしまいました。
私はゲームの後に、その選手にある助言をしました。
「ボールを受ける直前には、マーカーと少し離れた方が良いよ。」
その選手がボールを受ける直前に、マーカーと少し離れていれば、そのクサビのパスは通っていたからです。
パスの出し手にとっても、フォワードがクサビのパスを受ける直前に、マーカーと少し離れること、をしてくれるとすごく助かります。
そこで今回はこの「マーカーと少し離れること」について、説明していきたいと思います。
目次
マーカーと少し離れないと起こる3つの問題
マーカーと少し離れることのメリットを説明するために、まずは逆に、マーカーと少し離れないとどうなるか、について説明します。
大まかに言って、以下の3つの問題がおこります。
- パスカットされやすい
- 次のプレーがしにくい
- パスを出す選手がパスを出しにくい
パスカットをされやすい
クサビを受ける選手をマークするディフェンダーは、後ろからパスカットを狙っています。
クサビを受ける選手とそのディフェンダーとの距離が近ければ近いほど、そのディフェンダーがパスカットのために前に出てくる距離が近くなります。
例えば、距離が2m離れていれば前に出てパスカットできなくても、1メートル以内ならパスカットできるタイミングが計れます。
そして、そのためにディフェンダーは、裏をとられない範囲の中で、なるべくマークする選手に近づこうとするのです。
次のプレーがしにくい
クサビを受ける選手がボールを受ける時に自分のマーカーと距離が近いと、すぐに体を寄せられてしまいます。
体を寄せられると、キープしたボールにすぐに足を出されたり、動きをブロックされてしまいます。
そして、プレーを制限されている間に囲まれてボールを奪われます。
ボールをもらった時にも、ディフェンダーと少し離れていないと良いプレーができません。
そのためには、ボールをもらう前から、寄せられても余裕が持てるほど、マーカーと離れておかないといけません。
パスを出す選手がパスを出しにくい
パスを出す選手からすると、パスを受ける選手がディフェンダーと少し距離をとっていないと、パスを出しにくいです。
なぜなら、パスカットされたり、パスが通っても詰められたりして、ボールを奪われるイメージが浮かぶからです。
そして、パスを躊躇している間に、さらにプレスがかかってボールを回せない、という悪循環に陥ります。
パスの出し手にとっても、受け手がマーカーから少し離れることは、とても大切なプレーです。
マーカーからの離れ方
では、どうすればマーカーと距離をとることができるでしょうか。
ここでは、2つのやり方をおすすめします。
- 少し前のタイミングで受けにいく
- 受ける前に逆の動きをする
少し前のタイミングで受けにいく
まずは、ボールを受ける前に、少し早く動くことです。
少し早く動いて、その分距離をとります。
ただ、あまり早く動きすぎると、スペースをつぶしたり、敵に読まれたりします。
また、パスの出し手がパスを出せる状態でなければなりません。
なので大切なのは、動くタイミングとスペースを空けておくことです。
始めから受けたい場所にポジショニングするのではなく、受けたい場所から離れてポジションをとります。
そして、少し早いタイミングで動いて、受けたい場所でボールを受けます。
そうすれば、マーカーと少し離れてボールを受けることができます。
受ける前に逆の動きをする
もう一つの方法は、受ける前に逆の動きをすることです。
逆の動きをすることで、逆方向に相手を寄せて、それから受けたい場所でボールを受けにいきます。
そうすることで、マーカーと少し離れることができます。
例えば、マークされている時に、裏へ抜ける動きをすれば、マーカーはそれに反応して下がります。
その瞬間に、中盤方向に下りて受ければ、逆をつかれたマーカーは反応が遅れます。
逆の動きは慣れないと、動きがぎこちなくなったり、忘れたりします。
なので、普段の練習からボールを受ける場面では、敵ディフェンダーがいようがいまいが、逆の動きをすることをオススメします。
何度も繰り返し練習して、無意識でもできるようになると、いつの間にかプレーするのが楽になってくるはずです。
まとめ
今回は、ボールを受ける時に、マーカーと少し離れること、について紹介しました。
マーカーとの距離が近いと、以下のような問題が起こります。
- パスカットされやすい
- 次のプレーがしにくい
- パスを出す選手がパスを出しにくい
そして、それらを改善するには、
- 少し前のタイミングで受けにいく
- 受ける前に逆の動きをする
これらの動作が効果的です。
今回の記事を参考に、ボールの受け方を工夫してみてください。
あたなが、より良いフォワードになることを期待してます!
サッカーを小学生からはじめ、中、高校、大学と部活動に参加する。社会人では市リーグに所属し、サッカーを続ける。社会人になってからは、フットサルもプレーする。様々なチームでプレーする中で、指導的な立場も経験し、その中で上達法や楽しみ方などを伝えるようになる。40代2歳息子の父。主なポジション:ハーフ、サイドバック、好きな選手:イニエスタ、メッシ、好きな監督:岡田武
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