フローに入って集中力を高めよう
サッカーの試合で、「神がかりなプレー」をした選手が、「ゾーンに入っていた。」と答えることをたまに聞きます。
「ゾーンに入る」とすごいパフォーマンスができるということですね。
じゃあ、ゾーンに入るようにトレーニングすれば良いのか?と言えば、そうではありません。
ゾーンは、トップアスリートに一生に何回か偶然に起こる極限の集中状態だからです。
でも、ゾーンに続く集中状態である「フロー」なら、一般的な選手でも狙うことができます。
そして、フロー状態もかなりの集中を維持した状態なのです。
そこで今回は、ハイパフォーマンスを生む「フロー」状態について紹介します。
フローとは
一般的にフローとは、心に余裕のある状態です。
心が揺らがず、とらわれず、流れがある、集中とリラックスが同時に行われているような状態です。
また、ゾーンの手前段階でもあります。
冒頭でも述べたように、ゾーンは、究極の集中状態です。
しかし、ゾーンは偶然性が高く、一生に何回かあるかどうかの状態です。
狙ってできるものではありません。
なので、狙ってできるフロー状態を目指しましょう。
サッカーにおけるフローとゾーン
サッカーにおけるゾーンとは、例えば、ゴールキーパーならセービングする時にボールが止まって見えて、次々とシュートを止めることができる。
フォワードなら、ドリブルやクロスからのシュートが正確にミートできてハットトリックできた、といった状態です。
そうなるには、偶然性も必要です。
一方、フローは、その手前の段階で、試合に集中できて、ボールや敵味方や試合の流れがしっかり見えている状態ですね。
当然、安定して高いパフォーマンスが発揮できます。
フローのメリット
安定したパフォーマンスを発揮できる
フローのメリットは、外部の状態を気にすることなく、プレーに集中できることです。
たとえば、残り5分で0-1で負けていたら、焦ってプレーすると、シュートやドリブル、パスの精度は低くなり、その分得点の確率は下がります。
フロー状態ならば、残り5分でやるべきことに集中することができます。
たとえば、細かいパスワークが得意なら最後までそのパスワークに集中できますし、パワープレーにしても余計なことを考えず、ロングボールを蹴ることに集中できます。
また、逆に勝っていて残り5分を迎えた場合もやるべきことを行う意識を保てます。
勝つことに意識が向いて油断したり、スキが生まれるようなことがなくなります。
フローはゾーンの前段階
ゾーンは偶然的なもので狙ってできるものではないですが、その偶然性を上げることはできます。
それは、フロー状態を数多く作り出すことです。
フロー状態を多くすることでゾーンに入る確率を高めます。
また、もしゾーンに入れなくても、フローに入ること自体がメリットです。
フローにはいるには
フロー状態になるには、どのようなことを気をつければ良いのでしょうか?
それは主に以下の4つのことです。
- 言葉
- 表情
- 態度
- 思考
試合中、「最悪だ」、「何やってんだよ」などと言ってしまうと、自然と外に意識が向いていってしまいます。
「大丈夫。」「まだいける」など自分を落ち着かせる言葉をだすようにしましょう。
表情や態度、思考についても同じで、ネガティブな方向にもっていってしまうと、自然と心が乱れてきます。
落ち着いた表情や態度、思考といったものを自分なりにだすように工夫しましょう。
ここで注意したいのが、ポジティブすぎるのも、また良くないということです。
ポジティブが自分を偽っているなら、それはそれで心が疲れてしまい、パフォーマンスが落ちます。
ネガティブでもポジティブでもない、落ち着いた状態に、自分の言葉や表情、態度、そして思考を持っていくようにしましょう。
まとめ
ゾーンにはいる、とはよく聞きますが、実はゾーンに入ることは、偶発的なことです。
それよりも、その前段階のフローに入ることが重要です。
ゾーンは、フローと違い、狙ってその状態に入ることができるからです。
フローに入れれば、パフォーマンスは安定します。
そして、フローに入るには、言葉、表情、態度、思考を意識的に落ち着く方向にもっていくことが大切です。
今回の記事を参考にして、フローからのハイパフォーマンスを発揮してください!
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サッカーを小学生からはじめ、中、高校、大学と部活動に参加する。社会人では市リーグに所属し、サッカーを続ける。社会人になってからは、フットサルもプレーする。様々なチームでプレーする中で、指導的な立場も経験し、その中で上達法や楽しみ方などを伝えるようになる。40代2歳息子の父。主なポジション:ハーフ、サイドバック、好きな選手:イニエスタ、メッシ、好きな監督:岡田武
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