ロナウドの正確で素早いキックの技術
18日のクラブ・ワールドカップの決勝から3日経ちますが鹿島の活躍が世界に広まり、余韻がまだまだ残っています。
国内では、ロナウドを苦しめた昌子の活躍が話題となり、Jリーグの先輩たちから褒めちぎられているようです。
海外では、レアルのゴールに2本のシュートを決めた柴崎の才能について高評価をしていますが、現在の契約金の安さにビックリしているとの事。
レアルの選手たちと比べてはいけないとは思いますが・・・
Jリーガーでも世界を相手にこれだけ戦えることを示した鹿島アントラーズと中盤の要となる柴崎ですが、ここまで成長するものかと数年前を振り返りました。
私が柴崎の才能に驚いたのは、彼が青森山田の2年生だった頃の高校サッカー選手権大会です。2年生ながらも司令塔となり、攻撃的なパスは異彩を放っていました。
まわりがよく見えていると言われる柴崎ですが、ボールさばきも卓越していて、腰ぐらいの高さの鋭いスルーパスは、相手デフェンスがブロックしにくく、効果的でした。
Jリーグや代表戦でもこのパスはたびたび見られ、時間と空間を活かしたパスだなあと感心しています。
パスも出せる、シュートも打てる柴崎。世界を驚かせたのは利き足でない左足の2本のシュートでした。
海外のサッカージャーナリストはやはり決定力のある選手を高く評価します。
同じようなシュートを打てる選手は大勢いても、レアルを相手に決める選手は世界でも指折りでしょう。
試合を重ねるごとに強くなっていく鹿島アントラーズ。
今回の経験は来シーズンのJリーグでの活躍に大きな影響を与えることでしょう。
選手ひとりひとりも大きく成長し、移籍をしても活躍出来ると信じています。
また、Jリーグが世界中から注目されることを期待しています。
昌子がロナウドを止めたと評価されますが、さすがバロンドール受賞のロナウドは帳尻を合わせるようにキッチリ3点を決め、ハットトリックを達成し、終了のホイッスルを前に交代。
役者が違うと言えばそれまでですが、私はロナウドに対してこう思っています。
基本的な技術が高次元でしっかりしている選手。ということです。
シュートについては、前を向いて、シュートを打ちやすい場所に素早く置いて相手がブロックする前に素早く蹴って、しっかりゴールの枠をとらえてしかもGKの届かないコースに蹴っている。
マッチョな体やフィジカルとスピードが素晴らしいと言われるロナウドですが出場試合よりも多いゴール数を決めている背景には、正確で素早いキックの技術があると思います。
これは、小学生にでも理解出来る内容なので順を追って解説しますね。
ゴールを決めるためには、まず、キックがゴールまで届かなくてはなりません。
ペナルティエリアの外よりもゴールエリアの中から蹴った方が届く確率が高いです。
次にゴールを決めるためにはゴールキーパーが取れないコースを狙わなくてはなりません。
ペナルティエリアの外からですと、よほど意表をつくタイミングとボールスピードが必要になります。
しかし、ペナルティエリア内からのシュートであれば、キーパーが正面に立っていても左右のコースを突くことが出来ます。
さらに、正確で強いキックをするためには、蹴り足を鋭く振らなければならない。ペナルティエリアの外からなら、相手のプレッシャーも緩いので、軸足を踏み込んで蹴り足をスイングさせてシュートを打つという動作が可能でしょう。
しかし、ペナルティエリア内ではそのような時間がないので、コンパクトな足の動きで強く正確なキックが出来なければなりません。
最後に、蹴りやすい位置で相手に取られにくい位置にボールをトラップしなければならない。
これをペナルティエリア内で行うことが一番むずかしいと言えるでしょう。蹴りやすい位置にボールをトラップすることが出来ても、相手に奪われにくい位置である保証はありません。
このように単純な動作の積み重ねのように見えても、結局はどの動作も正確で強く速いことがゴールを決めるために必要な条件だと言うわけです。
この一連の動作の中で、小学生の皆さんに習得して欲しいものは、ボールを受ける動きです。
小学生の皆さんには、ボールを受ける動きの意味がわからない人もいると思います。
味方からのパスをもらおうと動いているけど、いつもパスをカットされてしまう。
そうではありませんか。
コーチからも「もっと頭を使って動け」と言われるけれど、どう動いてよいかわからない。
スルーパスを裏で受ける動きはなかなか難しいですが、これはどうでしょうか。
相手デフェンスから離れた位置でもらう動き。
足を止めてもらおうとするからカットされるので、動きながら受けるのであれば相手ゴール側にいったん動いて、マークをゴールに近づけ、自分がゴールから離れながらボールを受けるという動きです。
裏を取るぞと見せかけて戻って、ボールを受けながら相手ゴール方向に体を向けてシュートを打てる体勢を作るということです。
最近の少年サッカーでは、相手デフェンスを前にして仕掛る場面が減り、裏へのボールに飛び出すという場面が重宝されているように思います。
待ち構える相手に向かうのではなく、相手を動かしてからボールを受けて仕掛る。このプレーで、シュート数、ゴール数が増えればと思います。
サッカーは冬が仕上げの時期ですが、同時に新チームのスタートの時期でもあります。
来年に向けて頑張りましょう。
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